スリット : slit

スリットの概要

slit とは、切り込み、裂け目、割れ目、切り口、隙間などの意。英語「slit」から。・アームホール、、スリット・ネックライン、スリット・ポケットなど。身体に余裕を持たせたり(動きやすくさせる)、衣服を装飾するために用いられます。2か所の切れ端を別個に縫い、開き部分で重ならないことが多いです。スリット開きともいいます。

旗袍に多用されるスリット

スリットが施される場所は主に袖口、襟元ですが、ジャケットやコートの脇や裾、スカートやズボンの裾などにも施されます。現代旗袍のように細いシルエットの場合は特に余裕をもたせるためにスリットが深く入ってます。よくある衣服史の本では、スリットが最初に使われたのは1910年頃に流行したホブル・スカートで、歩行を助ける目的だったと言われますが、満州族の旗袍はその3世紀以上前からスリットが入っていました。

Wong Kar-wai, “In the mood for love”, Maggie Cheung’s slit Qipao

旗袍のスリット/Slits in Qipao via 王家衛『』 (c)  2000 by Block 2 Pictures Inc.

様々なスリット

  • スリット・アームホールは、文字どおり、スリットのあるアームホールのこと。日本の着物の袖付の下の部分にある身八つ口のように開いていて、そこから腕を出して着ます。これは、ソニア・リキエルが、1977年春夏のコレクションに発表したディテールが有名。
  • スリット・スカートは、スリットの入ったスカートの総称で、裾にスリットの入ったものが多いですが、スリットの長さは色々で、スリット位置も、前、後、脇など様々。おもに、スリム・スカート、タイト・スカートなど、裾口が狭く運動量の少ないスカートに用いられます。
  • スリット・ネックラインは、首繰りから前後中心などの縫い目に沿い、深く切り開かれたネックラインのこと。オープン・フロント・ネックラインとも呼びます。
  • スリット・ポケットは、切りポケットの一種で、ごく細い揉み玉縁式のポケット。似たものとして、ポケット口が箱形に作られた切りポケットに、箱ポケット、ウェルト・ポケット、ウェルテッド・ポケットなどがあります。箱ポケットでは背広の胸ポケットが代表的。また、スリット・ヤーンは、ポリエチレンやポリプロピレンのフィルムを細く切断し、熱延伸した糸のこと。全てが大きく堅いので衣料には用いられず、包装材料として使われます。

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