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トートバックの特徴や歴史:なぜ自立が注目されるのか

エルエルビーンの ボート・アンド・トート・バッグの画像です。テープ部分が赤色、オープン・トップ型。 ファッション用語集
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トートバッグ(tote bag)の人気が日本で出てきたのは最近のことです。

このページではトートバッグの意味や歴史を分かりやすくお伝えし、なぜバッグの自立が注目されるかの理由を説明しています。最後に人気商品もご紹介します。

特徴や意味

トート・バッグはトートする(運ぶ・背負う)バッグの意味です。このことから、何かものを入れて運ぶ簡単なバッグを意味してきました。

とくに昔は、頑丈なキャンバス地(帆布地)でつくられていました。繊維は綿が中心。

形態を説明すると次のようになります。大きめの四角型で、入口は大きく開いて、底にマチが付いています。そして、身頃(胴体)とは異なる布をテープ状に身頃へ縫って、手提げ部分にまで伸びています。このテープはバッグ片面に2本ずつ付けられています。

見た目は、昔からコントラストの強い配色が選ばれていました。

今は生地が増えて、キャンバス地にこだらず、革のベルトを使ったり、そもそも身頃にもナイロンなどの頑丈な化学繊維を使うこともあります。要するに材料は変わって、形態は変わらずということです。

そのため、キャンバス地のトートバッグを最近ではわざわざ「キャンバストートバッグ」と呼ぶのはこのような事情です。

歴史

日本でトートバッグが注目されだすのは1990年代以降のことです。

それまでのファッション辞典にはバッグの項目にトートバッグは記載されていません。

History of the Tote Bag」を参照して簡単にトートバッグの歴史をまとめます。

言葉の登場

運ぶ鞄や袋の意味でトート(tote)という言葉が使われることは17世紀にもありましたが、「意味」に説明したような2本紐や底部マチという形態を備えたトートバッグが登場したのは1940年代のアメリカです。

この時点でトートは動詞の状態から名詞の状態にシフトしはじめます。

実物の登場

トートバッグは、1912年創業のアウトドア・ブランド「エルエルビーン」(L. L. Bean)のお店で、1940代の米国メイン州に誕生しました。

この有名ブランドは1944年にアイス・バッグのアイデアを思いつきます。

エルエルビーンは車から冷凍庫まで氷を運ぶための、大きくて丈夫なキャンバス・バッグを開発しました。大きい箱型でキャンバス地を用いたアイス・バッグは今でもアメリカにたくさん残っています。

米国メイン州では、

冬に凍った湖で切り出した氷を貯氷庫で保存し、夏の間はアイス・チェスト用の氷として小さく切り売りしていました。

エルエルビーンの作ったバッグは万能で弾力性があったので消耗しにくいのでした。間もなくして、氷の輸送以外にもバッグを使えばいいということになり、他の実用性が検討されました。

エルエルビーンの公式サイトには

ひとつひとつ、米国メイン州の自社工場で手づくりされているオリジナル・ボート・アンド・トート・バッグ。(http://www.llbean.co.jp/shop/pages/boatandtote.aspx

と明記されています。

しばし、同社の言葉に注目してみましょう。

氷の塊を運ぶために作られた「ビーンズ・アイス・キャリア」が、現在のボート・アンド・トート・バッグ Boat and Tote® Bag の原点。1944年以来、米国メイン州のブランズウィックにあるL.L.Bean(エルエルビーン)自社工場で、 ひとつひとつ手作りされています。

氷が溶けてもすぐに水が染み出ることがないように、当時から変わらず厚手の24オンスキャンバス地を使用。頑丈な作りとシンプルなデザインが、今も変わらず愛され続ける理由です。

当時のトートバッグが、丈夫なキャンバス地を使って、溶けだした氷が直ぐには染み込まないようにしていたことがわかります。

「厚手の24オンス」キャンバスは、Tシャツの生地で3オンスから6オンスといわれますから、かなり分厚いです。また、トートバッグのなかでもかなり分厚い方だと考えられます。

生地の厚みについては次のページを参照しています。分かりやすく書かれています。

→「生地厚みについて(オンス説明)」(「トートバッグ専門店のトートバッグ工房」内の記事)

爆発ヒット

エルエルビーンの開発以来、1950年代にかけてトートバッグはアメリカの農民や主婦に大流行しました。農民は暖炉の薪を運んだり、収穫した野菜など運んだりし、主婦は食料品や家事用品を運んだりしました。

1965年、現在のビーンズ・ボート・アンド・トート・バッグと改称されました。この商品名は次のように説明されています。

商品名「ボート・アンド・トート」は、ボートに乗る時に必要な荷物を詰めて、どこにでも持ち運べる、という意味です。今日では、タウンユースからガーデニング、収納、様々なアウトドアシーンで使われています。

http://www.llbean.co.jp/shop/pages/boatandtote.aspx

現在の「オリジナル・ボート・アンド・トート」は荷物の出し入れが簡単な昔ながらのオープン・トップと、ファスナー(ジッパー)と蓋布が装着したジップ・トップの2種類があります。

下の画像はエルエルビーン社の2019年夏用カタログから。左からオープン・トップ型2点(プールブルー色とブルー色)、ジップ・トップ型(リーフコーラル色)、オープン・トップ型(プールブルー色)、ジップ・トップ型(ブルー色)。

エルエルビーン社のトートバッグ。プールブルー色、リーフコーラル色、ブルー色のバッグがそれぞれ、ジップ・トップ型とオープン・トップ型の2種でが紹介されていています。

「生粋のメイド・イン・USA。」エルエルビーン社のトートバッグ。ジップ・トップ型とオープン・トップ型。プールブルー色、リーフコーラル色、ブルー色。

エルエルビーン社の「ボート・アンド・トート」はカタログでも次のように強調されています。

70年以上の間、ボート・アンド・トートの製造工程は変わることを知りません。高品質のアメリカン・キャンバスにこだわり、専任のチームの手で、誇りを持って縫い上げられています。

‘Summer Sale’, 2019, p. 98.

バッグの自立

トートバッグは氷の塊を運ぶために開発されたものでした。

ですから、バッグ内の仕切りは無いか少ないかになります。

そして、小さいものを細かく入れるには不適切だと思われます。また、劣化とともに型崩れしやすい点もユーザーの嫌がる点。

形はざっくりだけど中身そこそこ入るの?

これが最近トートバッグで求められる要素つまり容量です。中身もザックリというのが好かれることもあれば嫌われることも…。

たとえばアマゾンのカスタマーレビューでは

  • 深さによっては、あまり物が入らない!(逆に、マチが大きければ結構入る)
  • しっかりした作りだけど重たくない?
  •  A4サイズやB5サイズのクリアファイルは、曲がらずに入るか?

などの心配が多いです。

それでもトートバッグは春らしいアイテムの一つで大人気。上のような心配を打開するために、最近のトートバッグは自立して型崩れしない点が注目されます。

下のページでは、これまで紹介してきたエルエルビーンから、トートバッグや他のバッグの定番シリーズをご紹介しています。

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