小規模仕立業者の経営から読み解くファッションの社会経済史

出版社ページの「著者メッセージ」にて自著『近代日本の衣服産業-姫路市藤本仕立店にみる展開-』の面白みを紹介しています。

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2020年に人気のファッション記事トップテン

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2020年も、2019年と同じく書くネタが尽きてきました。提携するアパレルショップからの広告の転載や紹介を少し書いた程度です。

「モードの世紀」全体のトラフィックは全記事の表示数で110,888、訪問者数は延べ73,973と、実に多くの方々に来ていただき、また読んでいただきました。アクセス元の国別ランキングでは1位の日本をはじめ、米国、中国、フランス、大韓民国、台湾と続きます。

日本からのアクセスが10万強に対して米国からは9千弱ですから、約1割。米国からのアクセスが急増したのは今年の特筆事項です。コロナで動けなくなった方々が日本語ブログや日本語ウェブサイトを読み始めたのかなと思っています。

2020年に人気のファッション用語

Google Search Consoleに依拠して今年の人気用語をまとめてみます。クリック数の降順にトップテンを列挙すると次のとおりです。

  1. 旗袍(1027回クリック)
  2. スカート 歴史(975回クリック)
  3. スカート 起源(578回クリック)
  4. グレタガルボ(395回クリック)
  5. ローザ・ベルタン(346回クリック)
  6. スカートの歴史(343回クリック)
  7. チーパオ 服(335回クリック)
  8. ポールポワレ(229回クリック)
  9. マドレーヌヴィオネ(224回クリック)
  10. ジャクリーンビセット(207回クリック)

旗袍をはじめ、スカートの歴史やグレタ・ガルボに関する記事などは数冊の文献を調べてまとめたものです。情報量や説明順序などに注意して丁寧に書いたもので、それを反映させた結果になりました。

モードの世紀は約1000の記事をもちます。これらすべてのレベルを上げることは難しいですが、2021年は新規記事よりも既存記事のブラッシュアップを心掛けたいと思います。

2020年に人気のファッション記事トップテン

それでは、この1年間を振り返って、最も多く読まれた記事の上位10点を1位から降順に紹介します。表示回数は2020年12月16日現在の数字です。

旗袍(チーパオ):世界で最も有名な民族衣装の意味と歴史/12266回表示

旗袍的新故事
世界でもっとも有名な民族衣装チーパオ(旗袍)を新鮮な記事でお届けしています。

今年も「旗袍(チーパオ):世界で最も有名な民族衣装の意味と歴史」がダントツのトップでした。表示回数は2017年からカウントしていて、この4年間で次のように変化してきました。

  • 2017年…1053回(1日平均4回)
  • 2018年…6580回(1日平均18回)
  • 2019年…8682回(1日平均23回)
  • 2020年…12266回(1日平均34回)

この記事は、2013年1月に書きはじめて、2019年におおむね書き終えたものです。約2万字になります。アクセス元の多くは検索エンジンとツイッターです。とくにツイッターでは分かりやすい解説や斬新な説明として高く評価され、よくシェアしていただきました。

スカートの歴史と名前の種類:いろんな見方から説明/8278回表示

スカートの歴史と名前の種類:いろんな見方から説明
スカートは腰部以下を筒状に覆う独立した腰衣の名称です。また、上体衣と一体化された(ワンピース)丈の長い衣服の筒状の腰部以下もスカート(やスカート部分)といいます。したがって、衣服生成史からスカートは貫頭衣やチュニックの一部ともいえます。

昨年からアクセスが急上昇した記事です。スカートの歴史をかなり詳しくまとめたものです。アクセス元の多くは検索エンジンとツイッターです。

纏足(三寸金蓮):単なる奇習にとどまらない意味や用途/3647回表示

纏足(三寸金蓮):単なる奇習にとどまらない意味や用途
纏足(てんそく)とは、幼女の足を布で縛ることで発育を停止させ、成人しても小さい足を維持させてきた中国や周辺諸地域の風習。裏足とも。英語でBounded footやFoot boundingとよばれ縛られた足を意味します。

纏足の歴史を述べた記事です。ハイヒールと纏足は世界史の不思議として人気の高いテーマです。アクセス元の多くはPinterestです。

ジャクリーン・ビセット:1970年代最高の美女といわれた映画女優/2311回表示

ジャクリーン・ビセット:1970年代最高の美女といわれた映画女優
ジャクリーン・ビセットは1944年にイギリスのサリー州ウェーブリッジに生まれた女優です。「1970年代最高の美女」と呼ばれます。柔らかめの上品な顔立ちとにグラマーな体型がアンバランスで独特の風格をもっています。

映画女優ジャクリーン・ビセットの経歴に関する記事です。SNSからアクセスされた気配がなく、多くは検索エンジンです。

ローザ・ベルタン:アントワネットお抱えデザイナー/2116回表示

ローザ・ベルタン:アントワネットお抱えデザイナー
ローザ・ベルタンは1747年に北フランスのアベビル近郊に生まれたファッション・デザイナーです。マリー・アントワネットのお抱えデザイナー。古今東西多くの無名の無数の人間がデザイン行為をしてきたなかで初めてデザイナーとして名を残しています。

マリー・アントワネットお抱えのデザイナーだったローザ・ベルタンの経歴に関する記事です。これもSNSからアクセスされた気配がなく、多くは検索エンジンです。

ベネトン:飽くなき企業拡大の経緯と世界制覇の要因/1853回表示

ベネトン:飽くなき企業拡大の経緯と世界制覇の要因
ベネトンは、イタリアのカジュアル衣料品企業です。代表的な子会社はユナイテッド カラーズ オブ ベネトン。1965年の春に ベネトンの最初の工場が完成し、夏には最初の単独ショップ『マイ・マーケット』がイタリア・ベッルーノにオープン。

アパレル企業であるベネトンの歴史や現在。かなり詳しくまとめましたが、他のブランドも同じくらいに詳しいはずで、どうしてこの記事だけアクセスが多いのでしょうか。ウェブサイトであまり取りあげられることが少ないからかもしれません。

エルザ・スキャパレリ:モード界のシュルレアリスト/1792回表示

エルザ・スキャパレリ:モード界のシュルレアリスト
エルザ・スキャパレリ(Elsa Schiaparelli)は1890年にイタリアのローマに生まれたファッション・デザイナーです(1890-1973)。スキャパレリの大胆なデザイン手法にはシュルレアリストたちの影響が大きいです。

モード界のシュルレアリストと呼ばれた斬新なデザイナーであるエルザ・スキャパレリの経歴に関する記事です。

ギャルソンヌ・ルック:マニッシュやフラッパーとも/1764回表示

ギャルソンヌ・ルック:マニッシュやフラッパーとも
2018年の後期授業期間に、同志社大学の学生から鋭い指摘を頂きました。私の説明でもそうですが、一般にギャルソンヌやギャルソンヌ・ルックとよばれる服装は、今から見れば十分に女性らしいといえます。折衷案として次の仮説を出します。

ギャルソンヌ・ルックについて。LGBTの時代にあって、このルックスを振り返ることはジェンダーを考える上で大切だと思います。

中森明菜「ディザイア」(Desire)にみるニュー・キモノの事例/1604回表示

中森明菜「ディザイア」(Desire)にみるニュー・キモノの事例
中森明菜はこの曲だけテレビでもシングル・レコードのジャケットでもニュー・キモノを着ていました。しかし中森明菜を例に出してニュー・キモノがブームになったとか、今後も着物・浴衣の復活可能性はあるとか言われても、薄幸明菜のファンだった私としては…

中森明菜がDesireを歌うときに着ていた衣装について説明した記事です。伝統衣装を採り入れたつもりがハズしていてダサいというのがオチです。伝統って、意識するとダメになるのは日本だけでしょうか…?

衣服形態の基本類型:優れた研究類の紹介を兼ねて/1416回表示

衣服形態の基本類型:優れた研究類の紹介を兼ねて
衣服形態の原初的な類型化 : 衣服用語はとても乱雑で多数あります。他方で、上半身を覆う衣服(上体衣)を中心に衣服形態のパタンを押えるだけで衣服形態は2種のパターンに圧縮できます。衣服形態のパターンは非常に限られており、基本形を押さえるだけで非常に捉えやすくなります。

モード史やファッションの歴史の優れた先行研究を紹介しながら、衣装の歴史をシンプルに理解できるよう、衣服形態という広い視野からまとめた記事です。2008年頃に記事元となった論文を書いたのですが、そのお陰でブレイクスルーできた気がします。その後のファッション史関係やアパレル関係の論文を書くときにスイスイ書けるようになりました。この記事がトップテンに入って、1位の旗袍ともども嬉しい限りです。

 

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