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ストッキング : 歴史と種類

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ストッキング

ストッキング Stocking とは爪先から大腿部分を密着して覆う靴下のことで、主に編まれた靴下を指します。アングロサクソン語の木製編針(ストック stock =木の枝)を用いていたことが語源です。日本語で長靴下、英語で hose または hosiery ともいいます。

ストッキング : 一例
ストッキング : 一例

ストッキング(長靴下)の一例。via Pixabayの無料画像 – 428602

用語の問題

19世紀までのストッキングは膝上のものを指し、膝下までの靴下はソックスと大別できました。

20世紀に入ると段階的にストッキングの改良や開発が行なわれていったため、膝下でも薄地ならショート・ストッキングと呼ばれたり、薄地でも網上のストッキングはむしろ網タイツと呼ばれたりと、ストッキングは錯綜したファッション用語の一つです。

一応、30デニール未満のものをストッキング、30デニール以上のものをタイツと区分します(外部リンク : ストッキングやタイツのデニールについて | レッグウェアQ&A | レリッシュ [RELISH] – アツギ)。ただし、先述の通りデニール数は業者によって異なります。次の品質をご参照ください。

品質

ストッキングの品質はゲージとデニール数で表示されます。日本では10デニール66ゲージのものが最高級品とされ、多くはウェディング・コスチュームなどのフォーマル・ウェアに使われます。一般の外出用や通勤・通学用には15デニール51ゲージまたは20デニール51ゲージなどの丈夫なものが使われます。

デニール

デニールとは製造するために使われた糸の重量のことです。デニール数が大きくなれば丈夫なタイツになり、保温性が高まります。ストッキング類・タイツ類ではデニールが8から200以上に至るまで分かれています。

タイツとストッキングの違い

概ね、肌の色が透ける程度に薄手のものをストッキングと呼び、肌が透けないのはタイツといいます。厳密には次のような区別があります。

タイツとストッキングには2種類の分け方があります。

  • 編機の針数400本ほどを用いるとパンティ・ストッキングで、360本以下の粗い針数に設定するとタイツとする分け方
  • 40デニール以上の太い糸を使うとタイツとする分け方

ただし、数値は人や企業によって違いがあります。

ストッキングの歴史

中世

中世ヨーロッパでは男性が使っていて、16世紀頃から編まれた靴下をストッキングと呼ぶようになりました。それ以前のストッキングといえば織物製でした。17世紀に英国の女王エリザベス1世が絹製の編ストッキングを穿いてから、女性も使うようになりました。

16世紀頃から靴下をストッキングと呼んだことには技術的な根拠があり、1589年にウリアム・リーのメリヤス編機が開発されました。そして17世紀にかけてコットン製(綿製)やウール製(羊毛製)のストッキングがヨーロッパで大量生産されるようになりました。

1920年代・1930年代 : 下着から外衣への転換と素材の変化

20世紀に入ると、繊維面では1920年代に肌色のシルク製(絹製)ストッキングや人絹製ストッキングが流行し、1930年代末には薄い透明感のあるナイロン製ストッキングが開発され、今に至ります。

スカート丈上昇とムダ毛処理

ガブリエル・シャネルのデザインしたスーツやドレスをはじめ、1925年頃にはスカート丈は膝頭を隠す程度にまで上昇しました。脚の露出とストッキングの露出によって、もはやストッキングは下着ではなく外衣の一つになりました。

その結果、スキンケアの必要性が生じて、ロウや軽石を使って脚のムダ毛処理が行なわれるようになります。外衣となったストッキングはきめ細かい製品が好まれ、色なベージュかグレーに偏りました。ガーター機能の付いたコルセットの代わりにアパレル業者はガーター・ベルトを作り始めました。

ナイロン・ストッキングの登場

素材から見ますと綿や羊毛のストッキングに加え絹のストッキングが1920年代に流行します。1930年代末のナイロン・ストッキングの登場によってストッキングはナイロン製をはじめとする化学繊維製が急増しました。

デュポン社が1930年代に開発し1939年に大量生産を行なったナイロン・ストッキングの宣伝。
デュポン社が1930年代に開発し1939年に大量生産を行なったナイロン・ストッキングの宣伝。

デュポン社が1930年代に開発し1939年に大量生産を行なったナイロン・ストッキングの宣伝。via Innovation Starts Here | DuPont USA

絹製ストッキングは高価でした。外見上は絹製と区別のつかないナイロン製ストッキングは安く、これの開発・販売によって一気にストッキングを穿く女性が増えました。

戦時のストッキング

トリコットやフリー・ファッションドのストッキングは戦時中に欠乏したので、欧米の女性たちは(ナイロン製の)ストッキングを穿いていると見せかけるために色々と工夫をしました。

たとえば素足の上にベージュの絵の具やコーヒー、ココアなどのパウダーを塗ったり、ストッキングの縫目に似せて脚の後側に茶色い線を引いたりしました。特に冬場は素足が忌避されたので線引は女性の身だしなみになりました。

間もなく脚の化粧品が開発されましたが、当初は衣服が汚れたり雨中を走れなかったりしたので、徐々に新しいバージョンが開発されていきました。マックス・ファクター(Max Factor)やエリザベス・アーデン(Elizabeth Arden)などの企業は水と混じった液体クリームまたはパウダーを販売し、肌の色調を豊富にするために、いくつかの色の化粧品を提供していきました。下の写真のページやこちらのページあるいはこちらのページに写真入りで詳しく書かれています。

1960年代 : 形態の変化と外観の変化

1960年代にストッキングは形態の点と外観の点で変化をしました。形態の変化はパンティ・ストッキングの登場です。外観の変化はシームレス・ストッキングの登場です。

ガーター・ストッキングからパンティ・ストッキングへ

形態面を見ましょう。1960年頃にパンティ・ストッキングが開発されました。それまではストッキングは大腿辺りまでの長さだったため、ガーター(またはガーター・ベルト garter belt)と呼ばれる靴下留めと併用していました。

フル・ファッションド・ストッキングからパンティ・ストッキングへ

1960年代になると、数百年間も下火になっていた織物でもストッキングが作られ始めました。また、1960年代前半に後に縫目の無いシームレス・ストッキングが開発されてから、従来のストッキングはフル・ファッションド・ストッキングと呼ばれるようになります。

フル・ファッションドは1960年代半ばまで一般的でしたが、シームレス・ストッキングの開発以後、シームレス、フル・ファッションド、トリコットは競争関係に入り、シームレスの圧勝に終わりました。1969年頃のミニ・スカートの流行によって、ショーツ(パンティ)部分と結合されたシームレスのパンティ・ストッキングに進展し、1980年代前半にゴム状弾性糸スパンデックスを混入したサポート風が加味され、今に至ります。1960年代はナイロン以外にもパピロン、ピルサンなどの新素材も登場しました。

婦人用ストッキングの種類

本来のストッキング

本来のストッキングは、後中央に縫目があり、脚部は左右に分かれていました。そのため、シームレス・ストッキングの登場によってシーム・ストッキング(フル・ファッションド・ストッキング)と呼ばれたり、パンティ・ストッキングの登場によってセパレート・ストッキングと呼ばれたりするようになりました。

  • セパレート・ストッキング separate stockings : 左右2本に分かれたストッキング。パンティ・ストッキングやタイツのように1つに繋がったワン・ピース型のものと対比した言葉です。長いストッキングだけでなく膝下までのショート・ストッキングも含みます。
ストッキング(長靴下)の一例。
ストッキング(長靴下)の一例。

ストッキング(長靴下)の一例。via Free stock photo of adult, bed, black coffee

次に、いくつかの基準で数多いストッキング名を区分していきます。縫目・縫製による区分、編み方による区分、長さによる区分、装飾による区分、その他(サポート・ストッキング)の順で説明していきます。

ストッキングは他のファッション用語と同じで、同一品目でも区分の基準が変われば呼称が変わるため、多くのストッキングが次に列挙した区分を横断すると考えて下さい。昨今、最も普及しているのは「縫目・縫製による区分」に属するパンティ・ストッキングですが、これが必ずしもその区分だけに属するとは限りません。

縫目・縫製による区分

トリコット・ストッキング(縫目 seam の有るストッキング)、フリー・ファッションド・ストッキング(縫目 seam の有るストッキング)、シームレス・ストッキング(縫目 seam の無いストッキング / Seamless Stockings)に大別されます。

  • トリコット・ストッキング Tricot Stockings : 経編みのトリコット生地を裁断して縫合したストッキング。次のフル・ファッションド・ストッキングよりも緻密な組織になります。1930年代にはナイロンのトリコット・ハーフ生地を裁縫し、爪先・踵・ソール部とウェルト部を補強のために2~3枚重ねていましたが、1960年代からは編成過程で補強部分を二重編みにして、これを裁断縫製する方式が普及しました。これは特にフル・ファッションド・トリコット・ストッキングと呼ばれます。シームレス・ストッキングが一般的になった20世紀第4四半世紀にはフル・ファッションはごく少数となり、以後はセクシー・ランジェリーの一環に使われるようになりました。
  • フリー・ファッションド・ストッキング fully-fashioned stockings : 成型編みによって脚部の太さに応じて編目を増減しながら平らに成形し、後ろ中央で縫い合わせたストッキング。シーム・ストッキング、フル・ファッション・ストッキングなどとも言います。着崩れたり、糸の一端が切れるとどんどん解けたりする欠点があります。後ろ中央の縫目(バック・シーム)にファッション・マークという丸い目減らし跡がつきます。フル・ファッションとは≪完全に成形する≫の意味で、ストッキングの中では最も脚部にフィットするものです。しかし、トリコット・ストッキング同様、シームレス・ストッキングが一般的になってからはセクシー・ランジェリーの一環に使われるようになりました。フル・ファッションが一般的だった時代には安物のストッキングに見せかけの縫目(モック・シーム)や見せかけのファッション・マーク(モック・ファッション・マーク)をわざわざ縫い付けた詐欺商品がたくさん製造販売されました。バック・シームは脚後の中央に線が入っているので、脚が細く見える効果がありました。ただ、ズレを気にするというデメリットも付いていましたが…。
  • パンティ・ストッキング panty stockings : ストッキングとパンティ部分の繋がったストッキング。タイツより薄手で、パンティ・ホーズ、パンストとも呼びます。アパレル業界ではPS。タイツは昔から舞台衣装や体操着に使われていましたが、ナイロン製の薄く肌の透けるストッキングは1963年に登場したに過ぎません。1960年代のミニ・スカートの流行とともに、従来の大腿部までのストッキングからパンティ・ストッキングへ代わっていきました。定着した理由には、ガータが不要で穿くのに便利、機能的でスマートに見える、などが挙げられます。肌に限りなく近い、穿いているのか分かりにくい繊細なパンティ・ストッキングは特に66ゲージで作られたといわれます。色は一般的に肌色から茶系等が多いのですが、1960年代には既に黒・紺などの暗目の色から赤や黄などの派手目の色まで多種多様になっていました。パンティー・ストッキングのうち、股上を浅くして、補強糸の編み込まれている脚部をできるだけ少なくしたものは特にビキニ・タイプ・パンティ・ストッキング(bikini type panty stockings)と言います。これを穿くとヒップ・ハンガー・スタイルやヘソ出しルックのときにウェストからバンティ・ストッキングが見える心配がありません。また、ミニ・スカートやホット・パンツのときにも脚の切替部分が見えません。
カラフルなパンティ・ストッキング。この場面からは、セパレートのストッキングでは無くパンティ・ストッキングだとは分かりません。その前の場面でこれらのストッキングが臀部まで覆っていることが確認できます。ミケランジェロ・アントニオーニ『欲望』
カラフルなパンティ・ストッキング。この場面からは、セパレートのストッキングでは無くパンティ・ストッキングだとは分かりません。その前の場面でこれらのストッキングが臀部まで覆っていることが確認できます。ミケランジェロ・アントニオーニ『欲望』

カラフルなパンティ・ストッキング。この場面からは、セパレートのストッキングでは無くパンティ・ストッキングだとは分かりません。その前の場面でこれらのストッキングが臀部まで覆っていることが確認できます。ミケランジェロ・アントニオーニ『欲望』 (c) 1966 Supplementary Material Compilation (c) Turner Entertainment Co.

  • バック・シーム・ストッキング back seam stockings : 脚部の後ろ中心に縫目(バック・シーム)があるストッキング。トリコットやフル・ファッッションドのストッキングがこれに属し、縫製で最終加工されるためバック・シームが付いています。シームレス・ストッキングも発表当初はわざわざ縫目をつけなければ売れませんでした。
  • シームレス・ストッキング seamless stockings : 後ろ中心に縫目(バック・シーム)がないストッキング。アパレル業界では略してSS。丸編靴下機で初めから終りまで同じ編目数で円筒状に編み立てて、爪先部分を縫い合わせ、ヒート・セット(熱処理)を施し、脚部と足の形を整えて作られます。フル・ファッションやトリコットのストッキングのような縫い目が出ません。日本でも1950年代にナイロン糸を使ったシームレス・ストッキングが開発されましたが、当時は「縫目のないストッキングはダメだ」という風調があり、米国への輸出用とされました。国内販売は1961年から始まり、当時はガーターを使用するのが一般的だったため、ガーター・ストッキングと呼ばれたり、縫い目がないことからシーム・フリー・ストッキングと呼ばれたりしていました。類義語にシームレスタイツ(seamless tights)があります。これもバック・シームに縫い目のないものです。フル・ファッションやトリコットのタイツのように裁断縫製によって作られるものと区別され、業界では略してSTと言います。
  • センター・シームレス・パンティ・ストッキング center seamless panty stockings : パンティ・ストッキングのうち、パンティ部分の前後に縫目(センター・シーム)の無いもの。無縫製パンティ・ストッキングやノンシーム・パンティ・ストッキング、ワン・ピース・タイプ・パンティ・ストッキングとも言います。従来のパンティ・ストッキングの製法とは違い、1本の長い筒状に編んだストッキングの中央をウェストほどの大きさにくり抜き、そこを履き口としてゴムを縫いつけ二つ折りにして最後に爪先部分を閉じます。ですのでパンティ部分にセンター・シームはできません。このストッキングの利点は、センター・シームの肌への違和感がなくなり、薄手でタイトなスカートやパンツのときに縫目(シーム・ライン)が出ないことです。
  • コンベンショナル・ストッキング conventional stockings : 本来の靴下にある爪先や踵が別に縫い付けられたストッキング。略してコンベ。一般のストッキング(チューブラー・ストッキング tubular stockings)には爪先や踵が形成されていないので、コンベンショナル・ストッキングはこれの対語の位置にあります。高価なものやデザイナー・ブランドにはコンベが多く使われます。
  • サーキュラー・ニット・ホーズ circular knit hose : →サーキュラー・ホーズとも呼ばれ、筒状に丸く編まれたストッキングのことです。後ろ中心に縫い目がない(つまりシーム・レス)のが特徴。サーキュラー・ニット・ホーズ、シームレス・ストッキングなどとも言います。

編み方による区分

  • あみタイツ(網タイツ) : 網状のタイツ。ネット・タイツ、フィッシュネット・タイツ、網タイなどと呼ばれます。網タイツはタイツよりも薄手のものが多く、ネット・ストッキング、フィッシュネット・ストッキング、レーシー・ストッキングと呼ばれることもしばしば。作り方には2種類あり、ダブル・ラッセル編機(特殊なレース編機)を使って筒状に編み立てるものと、1枚の布状に編んだネット生地を裁断縫製したものです。後者のみ最終縫製を示すバック・シームがあります。前者は柄ストッキングやストライプなども編めます。柄のあるものは特にラッセル・タイツともいいます。フィッシュネットは漁網(fishnet)のことで、網目(編目)が荒く漁網のように見えます。よく編目から脚肉のはみ出た格好を「ボンレス・ハム」のようだと揶揄されるのは編目が荒いからです。
  • オール・スルー・パンティ・ストッキング all through panty stockings : パンティ・ストッキングの一種で、爪先・踵・パンティ部分など、普通は太い糸で補強される部分に脚部と同じ糸を使って作られたもののことです。ミニ・スカートやサンダルを履くときに補強部分が目立つのを気にせず、素足のような感覚で穿けるのが特徴。このうち、爪先や踵に脚部と同じ糸を使った(つまり補強していない)ものはサンダル・タイプ、サンダル・パンティ・ストッキング、オール・ヌード・タイプ、爪先だけの場合はヌード・トゥ(Nude Toe / ヌードトウ)などとも呼ばれます。
  • チューブラー・ストッキング tubular stockings : 爪先と踵を編成しない筒状のストッキング。熱処理によって足の形にすることが出来るので生産効率が高い利点があります(価格も安い)。現在のパンティ・ストッキングのほとんどがこのタイプです。このうち高価なものには、爪先と踵を編成したコンベンショナル・タイプがあります。前者を略してチューブラー、後者を略してコンベンショナルまたはコンベ。
  • サンダル・パンティ・ストッキング sandal panty stockings : 爪先や踵に補強糸を使わないパンティ・ストッキング。サンダル・フット・ホーズとも言います。脚部と同素材を使っているため、素足のようにみえるのが特徴です。その分強度は弱くなりますが、サンダルを履くには欠かせないパンティ・スッキングです。
  • サスペンダー・パンティ・ストッキング suspender panty stockings : パンティ部分の前後左右を大きくカットし、ガーター・ベルトとストッキングのような見た目にしたパンティ・ストッキング。着用するとガーターでストッキングを吊っているように見えます。従来のパンティ・ストッキングより風通しが良いので夏物とされますが、セクシー・パンストと呼ばれるようにセクシー・ランジェリーの一種に使われることが多いです(パンティ部レス・ストッキング、ショーツ部レス・ストッキング、穴あきストッキング・ガーター・タイプなどとも呼ばれます)。
  • ノン・ラン・ストッキング non run stockings : 伝線しにくい特殊な編み方で作られたストッキング、あるいはループの連鎖する部分を樹脂で接着加工したストッキング。前者は同じ糸でも一般的なストッキングより透明感が劣ります。これをラン・レジスタントと言います。後者は樹脂のざらつき感があり肌触りが悪いです。これをランプルーフと言います。
  • タイツ tights : 丸編靴下機で編まれ、パンティ部分脚部分と縫い合わせて作ったものです。パンティ・ストッキングと同じ形ですが、厚手の生地を特にタイツといいます。19世紀の初頭にパリのオペラ座の衣装係マイヨ(Maillot)がバレエの稽古着としてストッキングとショーツをつなぎ合わせたものが最初とされます。フランス語ではタイツをマイヨ(コランとも)ともいうのはこのためです。
  • ラッセル・タイツ raschel tights : ストライプやラッセル・レースのような透し編みを施したタイツ。ダブル・ラッセル編機で作られるのでこう呼ばれます。この編機は円筒形に柄を編み込むだけでなく、網タイツも作ることができます。

長さによる区分

フルレングス(Full Length)、オーバー・ニー(Over the Knee)、ニー・レングス(Knee Length)、サイ・ハイ・ストッキング(Thigh high)、ボディ(body)などに大別されます。

  • オーバー・ニー・ソックス over knee socks : オーバー・ニー・レングスとも。膝を完全に覆う丈の靴下(ソックス、ストッキング)。バミューダ・ショーツと併用されることが多いので、バミューダ・レングスやバミューダ・ホーズとも呼ばれます。
  • ガーター・ストッキング garter stockings : 本来のストッキングで、ガーター(靴下留め)を必要とします。ボストン(ガーター・クリップ)や輪状ガーターを使うため、履き口が二重編みや脚部より太い糸で補強されている場合が多いです。一部には装飾用に履き口へレースが縫い付けてあるものもあります。縫目による区分に示したシームレス・ストッキング、フルファッション・ストッキング、トリコット・ストッキングはストッキングの一種です。
  • ガーターレス・ストッキング garterless stockings : ガーター・ストッキングと違い、靴下留めを使わなくても穿ける(ズレにくい)ストッキング。ガーターの代わりに、ストッキングの履き口へゴムを編み込んだものや、幅広の輪ゴム状ガーターを縫いつけたものなどがあります。ゴム付ストッキング、ガーター・フリー・ストッキング、バ・ジャルティエール(bas jarretiere)などとも呼ばれます。
  • ショート・ストッキング short stockings : 膝下丈のストッキング。素材はストッキングと同じナイロン加工糸やサポート糸が使われています。1960年代頃は中高年に愛用されましたが、パンツ・スタイルが流行すると若者にも靴下感覚で着用されるようになりました。最近ではデザインの種類が増え、カラフルなショート・ストッキングが作られています。
  • ボディ・ストッキング body stockings : 爪先から胸まで覆った繋ぎ(オール・イン・ワン)のストッキング。1960年代後半に登場し、素材にはストッキング同様に薄手のナイロン加工糸やストレッチ・レースなどが使われます。
  • ボディ・タイツ body tights : ボディ・ストッキングより厚手の素材を使った繋ぎ(オール・イン・ワン)。厚地なのでボディ・スーツに近い機能を備えたものもあります。

装飾による区分

  • アート・ストッキング art stockings : 柄ストッキング。通常のストッキングの生地または少し厚手の生地に、花柄・水玉・幾何学模様などの芸術的なプリントや刺繍を施したストッキング。カジュアル・ストッキングの一種です。1960年代のミニ・スカートとともに流行しました。
  • カジュアル・ストッキング casual stockings : 編み柄やプリントなど、柄のあるストッキングの総称。印刷の関係から通常のストッキングより厚手のものが多く、メッシュ、ボーダー柄、プリント、ジャカード、ラッセル・レースなど様々なものがあります。ファンシー・ストッキング、テクスチャード・ホーズ(textured hose)とも呼ばれます。1964年にファッション・デザイナーのルディ・ガーンライヒ(Rudi Gernreich)が取り入れ、その後多くのデザイナーたちが様々な柄を用いていきました。アート・ストッキングやパターンド・ストッキングなどはこの一種です。このうち主に編柄のストッキングをパターンド・ストッキング patterned stockings と言い、脚部の全面に格子柄・縞柄・ダイヤ柄などが現れていたり、ダブル・ラッセル編機によるラッセル・レース柄などが編み出されたりしています。1960年代にミニ・スカートが流行した頃にデザインが豊富になりました。
  • セミ・ファッションド・ホーズ semi-fashioned hose : フル・ファッション・ストッキングに似せて、見せかけのバック・シームをつけたストッキング。日本で1961年に発売され出したシームレス・ストッキングは「縫目のないストッキングはダメだ」と思われていたので主に米国への輸出に回されました。これに対し、国内販売用にはわざわざ後からミシンで縫目をつけたものがありました。それがセミ・ファッションド・ホーズです。ライン・パンティ・ストッキング(line panty stockings)とも呼ばれます。最近では縫い目をカラフルにしたものもあります。
  • ラインストーン・スタッディド・レッグウェア rhinestone studded leg wear : ライストーン(模造宝石)を埋め込んだストッキングなどのこと。パーティ用パンティ・ストッキングに多いです。
  • ワン・ポイント・ストッキング one point stockings : 踵や踝の上部にラインストーンやリボンなどを取り付けたストッキング。1986年に英国のダイアナ妃が来日した時、彼女が穿いていたリボンのワン・ポイント・パンティ・ストッキングが流行しました。

 その他(サポート・ストッキング)

  • サポート・ストッキング support stockings : サポート糸で編まれたストッキング。脚部の血管が膨張しないことを目的に、全体に圧力をかけて血液の循環を良くし、疲れを防ぎます。欧米での開発当初は静脈瘤を押さえるなどの医療用に作られましたが、この利点を活かして一般のストッキングにも利用されています。一般用はサポート糸を細くなるように改良しています。日本では1979年からサポート・パンティ・ストッキングが発売されました。それとともに、従来の脚を覆うだけのパンティ・ストッキングから徐々に代わってきました。1988年にはスーパー・サポート・タイプの高級パンティ・ストッキン≪ジェンティルドンナ≫が12,000円(当時、一般的なストッキングで500円ほど)で販売され、1店で1日100足も売れる現象が1年間以上も続き、サポート・バンティ・ストッキングの流行が始まりました。
  • スーパー・サポート・パンティ・ストッキング super support panty stockings : 従来のサポート・パンティ・ストッキングより締めつける力を強くしたものです。本来は欧米で医療用に血管の浮き出るのを押さえ血行を良くするために開発されたものでした。脚が浮腫みにくいため細く見えるとされ、1988年には細脚をキャッチ・フレーズにした高級サポート・ストッキングが日本で流行しました。ヘルシー・パンティ・ストッキングとも言われます。
  • ゾッキ・パンスト : ポリウレタン弾性糸にナイロン糸を巻きつけて、伸縮性・耐久性・サポート性(締め付け性)を強化したパンティ・ストッキングの俗称で、カバリング糸を100%用いて編まれています。サポート・パンティ・ストッキングの一種ですが、通常のものに比べ≪全部同じ≫という意味合いが含まれています。

最近のストッキング

「LEE」集英社、2018年1月号(通算415号)で≪靴と「靴下&タイツ」で真冬の最旬あったかコーデ≫が特集されました。28頁~49頁までの大特集。近年の女性の下衣はスカートよりもパンツ(ズボン)が主流ですが、この中で、スカート+ストッキング(タイツ)+靴のオススメが40頁~43頁までの4ページにわたり紹介されています。

パンツじゃない日も、あったかタイツ+靴で細見え&防寒! | LEE
LEE1月号では、一点投入でいつもの靴やボトムの魅力を最大限に引き出す、"靴下&タイツ"をリサーチ! 今日のLEEコーナーでも、真冬の足元コーデをご紹介中です。 本日お届けするのは、スカート&ワンピースの防寒おしゃれ。 4タイプのアイテムと、相性のいいタイツの厚さと色を厳選。スタイルアップも目指します! 細う

上記ウェブでも4ページにわたり雑誌と同じ8組の例を閲覧できます。この中で私が一番オススメなのは「濃色フレアスカート」と題された組み合わせ。

濃色フレアスカート 。ベロアブーツとスカートの間に透け感タイツで抜けをつくって。via 「LEE」集英社、2018年1月号(通算415号)、41頁。(Web

何もかもが暗くなった今の日本で、この配色の大胆さ。靴はヒールで無くても良いかと思います。ニット(セーター)とAラインのフレアスカートがゆったり感を強調。ルーズでは無いのが良いですね。これに合わせるべきタイツはアツギのアスティーグ≪奏≫(ASTIGU、トリプル発熱タイツ 80デニール)。ブーツに合って浮かずに軽さを出せるグレーのタイツ(80デニール)。薄いけど吸湿効果と発熱効果があり、蒸し暑い電車内や会社内でも快適に過ごせるとのこと。

アツギのアスティーグ≪奏≫(ASTIGU、トリプル発熱タイツ 80デニール)

  • メイン素材 : ナイロン
  • 素材構成 : ナイロン、ポリウレタン
  • [身長] M~L(150~165cm)、L~LL(155~170cm)
  • [生産国] 日本製
  • [つま先] ヌードトウ
  • [STRETCH HEAT®] 伸縮するとあたたかい伸張発熱
  • [HEAT LAST®] 体内から出る水分を吸収し、熱に換える吸湿発熱素材