新しいファッション史

モードの世紀は、人類のファッション史をまとめ直し、躍動感ある歴史を描きます。
主にフランス、イギリス、イタリア、アメリカ、中国、台湾、日本に注目します。

これまでのファッション史は西洋か日本か、意味不明の二項対立に固執しました。
和洋。何て厚かましい言葉でしょう。

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肩縫線 shoulder seam line : 洋裁・洋服らしさ

肩縫線 : shoulder seam line

肩縫線 : 人体の肩に該当する箇所にある衣服の切目と縫目。布を節約する目的や肩の張りを強める目的で利用されます。20世紀の世界的な洋服の普及で、今では多くの衣服に見られます。

肩縫線 : 旗袍のボトル・カバー。肩縫線を確認できます。

肩縫線 : 旗袍のボトル・カバー。肩縫線を確認できます。 福来閣にて 2017.12.10

肩縫線は身頃を前後に分け、肩と袖とを分けます。小分けするこの線はまさに洋裁・洋服らしさを示しています。そして、腕環(アーム・ホール)に接しているため、袖付けをする場合は衣服制作で最も難しい箇所の一つになります。

上海の貴婦人たちが着た旗袍の珍蔵コレクション(楊雪蘭)。A rare Appreciation of the Qipao worn by the Grande Dames of Shanghai, Ms Shirley Young(楊雪蘭)

立領の縫目から白のチャイナ・ボタンまでが肩縫線。線が見えるうえ、生地柄が切れていることからも確認できます。上海の貴婦人たちが着た旗袍の珍蔵コレクション(楊雪蘭)。A rare Appreciation of the Qipao worn by the Grande Dames of Shanghai, Ms Shirley Young(楊雪蘭), via 『上海名媛旗袍宝鉴』38頁。

日本のファッション辞典では取り上げられませんが、とても重要です。次のページは身体に衣服を沿わせるために正しいアーム・ホールを付ける方法を記した記事です。肩縫線が大切な事がわかります。⇒(外部リンク)「To Get the Right Armhole, Fit the Bodice – Threads

モードの基礎知識
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プロフィール
この記事を書いた人
しんいち

岩本真一(いわもと・しんいち)1970年奈良県生まれ。近畿圏の大学で経済史や社会史を教えています。アパレル産業史を研究する傍ら、ファッションに関する文化史・哲学的なサイト「モードの世紀」を運営してきました。姉妹サイトに「ミシンの世紀」、著書に『ミシンと衣服の経済史』。

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モードの世紀

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