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小規模仕立業者の経営から読み解くファッションの社会経済史

出版社ページの「著者メッセージ」にて自著『近代日本の衣服産業-姫路市藤本仕立店にみる展開-』の面白みを紹介しています。

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岩下志麻さんの変貌:「きもの・ファッション」コーナー

1960年代ファッション
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岩下志麻さんの変貌:「きもの・ファッション」コーナー

このページでは「婦人画報」1971年1月号20~23頁に掲載された岩下志麻の衣装を紹介しています。

この4点は「きもの・ファッション」コーナーの一つに編まれたものです。

カメラは篠山紀信、前2頁のヘアと着つけは名和好子、後2頁のデザインは鈴木宏子

後ろ2ページの洋服を紹介します。着物2点は「昭和レトロな雑誌にみる着物すがたの岩下志麻さん」をご覧ください。

マキシスカート :鈴木宏子デザイン

鈴木宏子デザインのマキシスカート。モデルは岩下志麻。「婦人画報」1971年1月号、22頁。

リード文

マキシスカート : 白いリボンレースのブラウスにベルベットのスカートは、お客さまを迎える装いです。

出典「婦人画報」1971年1月号22頁

リード文批評

1960年代に流行したミニスカートやミニドレスは1970年代にマキシ・スカートミディ・スカートの反撃を受けるようになりました。

この作品の場合、肌の露出は首と顔と足だけに限られています。とはいえ、上体衣ブラウスの胸部と衿以外にはトランスペアレントの強いレース地が使われていて、透け感が強いです。

スカートのゆったりさとブラウスの透け感が対照的になっています。

髪型は可愛いし、顔は可愛い綺麗だし、上体衣はスケスケだし、でも胸部は透けてくれていないし、ベルトはマキシスカートとともにガードが堅そうだし、色っぽい黒色ストッキングと可愛い黒色ストラップ・シューズがアンバランスでアンニュイだし、という姿でお役様を迎えるといわれても、私なんぞは玄関先でツーショットを写してもらうだけで心臓が止まりそう…。

もとい、落ち着きます。

このメイクは志麻ちゃんとは思えませんでした。

名和が冒頭のリード文で「はんなりしたお色気」(華なりした)や「顔も自由に絵の描ける顔」や「髪型も何でもこなせる」と記したのを改めて痛感します。

なお、この作品のリード文だけ、既婚・未婚などを想定させる女性像を記していません。

ミディスーツ : 鈴木宏子デザイン

鈴木宏子デザインのミディスーツ。モデルは岩下志麻。「婦人画報」1971年1月号、23頁。

リード文

ミディスーツ : 白い花のいちめんに咲いたビロード地です。ビロードリボンのチョーカーも毛皮のストールも小さなバッグも、若いミセスのお正月の訪問にふさわしいおしゃれです。

出典「婦人画報」1971年1月号22頁

リード文批評

2点目の訪問着同様、「ヤングミセス」(若いミセス)を念頭にした作品です。

同じく、防寒用にミンク風のマフラーと財布や小物入れのハンドバッグを携行しています。

「訪問にふさわしい」ですから、これも訪問着と明記できます。つい訪問着というと和服を連想しがちですが、訪問時に着用する衣服のことが訪問着ですから、この連想は間違い。

リード文 : 篠山紀信

岩下志麻は魔性を秘めた女である。ある雑誌の企画で、狂女、若武者、喪服の女など、その変げぶりを撮ったことがある。その時鏡に向かう彼女は、まさにもうひとりの自分に向かって変質狂なまでに自分を凝視し、変身することに打ちこむ。髪型やまわりの雑音を全く気にせず、一心不乱に鏡に向かうその姿は妖しいまでの神々しさであった。(篠山紀信)

出典「婦人画報」1971年1月号23頁

リード文批評

「卑弥呼」で拍が付いたというかバージョン・アップしたように思います。

鏡に向かって自分を凝視する強度が他の俳優や女優たちと違うのかと思いました。彼女の自伝「鏡の中の向こう側に」と写真集「時の彼方へ」を思い出しました。

鏡の向こう側に
鏡の向こう側に
時の彼方へ―岩下志麻写真集
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