オシャレなフラットシューズたち

ロマンモード 午後からは花のドレス 婦人画報 1973年5月号

ロマンモード 午後からは花のドレス 「婦人画報」1973年5月号 写真批評
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ロマンモード 午後からは花のドレス 「婦人画報」1973年5月号

このページでは「婦人画報」1973年5月号54頁~57頁にとりあげられた「ロマンモード 午後からは花のドレス」を批評しています。

デザインは中嶋弘子、カメラは秋山庄太郎です。

リード文

緑のあふれる季節だから、さまざまな花模様がよく映えるのです。もめんより少しまえに着る、合繊のプリントから選んだきれ地です。「婦人画報」1973年5月号54頁

リード文批評

春の季節に花模様が映えるという説明と、木綿地のドレスより時期的に少し前に合成繊維の生地のドレスを着るべきとの説明がつながっていません。

花模様のプリントは木綿よりも合繊に施しやすいということでしょうか…。

といっても合繊は無数にあるので、木綿と比較するのは無理かも。

ファッション雑誌ではちょくちょく「木綿」を「もめん」と記します。

熱帯の花

ロマンモード 午後からは花のドレス 「婦人画報」1973年5月号

ロマンモード 午後からは花のドレス 「婦人画報」1973年5月号

リード文

大輪の赤い花柄は、その大柄をいかじて、パフスリーブに、軽いフレヤーのスカート、生地はテトロン楊柳です。「婦人画報」1973年5月号55頁

リード文批評

楊柳とは縦シボ織物の1種。織物の縦方向によろけた筋のようなシボが断続して出現。

経糸か緯糸に強撚糸を用います。エンボッシング機を使って縦方向によろけたシボを出します。テトロン糸で作った楊柳がテトロン楊柳。

パフスリーブはセットイン・スリーブの一種。軽いフレア・スカートと記されていますが、スカート部分がフレア状態になっている意味です。この衣装はツーピースではなくワンピース。

あじさいの花

ロマンモード 午後からは花のドレス 「婦人画報」1973年5月号

ロマンモード 午後からは花のドレス 「婦人画報」1973年5月号

リード文

胸を斜めに打ち合わせ、前スカートにプリーツをたたんだ服は、ソアロンデリシャスという、さらりとした合繊です。「婦人画報」1973年5月号55頁

リード文批評

スカート部分の前方にプリーツあり。主部述部の関係は「服は合繊です」となるので崩壊しています。

《服の素材(または繊維、原材料など)は合繊です》となるはず。

ソアロン(soalon)は1967年から日本で生産されだしたトリアセテート繊維の一種です。

小さな菊の花

ロマンモード 午後からは花のドレス 「婦人画報」1973年5月号

ロマンモード 午後からは花のドレス 「婦人画報」1973年5月号

リード文

友禅模様のようにクラシックで繊細なプリント。ヨークと裾にラインを入れた若い人の服。合繊ジョーゼットです。「婦人画報」1973年5月号56頁

リード文批評

1文目。

友禅模様を近世の人は「クラシック」とも「古典的」とも理解しません。

1970年代に友禅は過去の遺物となっていて、同時代の人々に友禅の内容を伝える説明は行なわれていませんでした。共有・共感されるものではなかったことがわかります。

2文目。

ヨークと裾にラインを入れた点を女子向けとして明示しています。ヨークの大きなラインはセーラー服の衿を思わせます。

3文目。

もともとジョーゼットはシースルーの軽量絹織物。左撚と右撚を1本ずつか2本ずつ、経にも緯にも使って平織で作った絹織物です。ブラウス、ガウン、下着類に良く使われていました。繊維に合繊を使ったのを合繊ジョーゼットといいました。

1970年代にはドレスとしてアウターに使われるようになっていたことが分かります。産業革命以後の繊維はこのように横断してもともとの意味が壊れてきました。

この点をリード文ははっきりと記していますね。

バラの花

ロマンモード 午後からは花のドレス 「婦人画報」1973年5月号

ロマンモード 午後からは花のドレス 「婦人画報」1973年5月号

リード文

こまかい水玉を背景に、バラの花があざやかです。白い衿とカフスがおすましの感じ。生地はスペーシーソフト。「婦人画報」1973年5月号56頁

リード文批評

2文目。

必殺用語「おすまし」。良家のお嬢さんなんて日本にはいないと断定しているかのようで、なかなか面白い言葉。

当時の日本でかなりインパクトのある言葉でした。

3文目の主部述部関係は生地がスペーシーソフトになっているので崩壊。

「あじさいの花」の箇所では服を主部に合繊を述部にしましたが、こちらは記事を主部に合繊を述部にしています。

たった4頁しかない同じ特集記事ですら、これだけ焦点がブレています。

合繊の宣伝という点ではブレていませんが。

おしゃれのすべてをおとどけします

リード文

春から夏へ移るとき、軽く、しわにならない合繊のなかから選んだ春プリントです。生地のままでもたのしくなるような、美しい配色柄です。プリントの色がわりも豊富に用意しました。ヘア/堀部美容室)。「婦人画報」1973年5月号57頁

リード文批評

1文目。

「春から夏へ移るとき」を受ける主文の動詞が「春プリントです」と状態説明になっていておかしい。春から夏へ季節が変わる時に「しわにならない」も変で、「選んだ」も変です。

いったいこの副文と主文はどうなっているのでしょうか。

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