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飲食店経営の難しさ : 日本では飲食店は成立しにくい

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飲食店経営の難しさ

飲食店経営の難しさ : 引越後の荷物整理が一段落し、古いパンフレットや散らしなどの細かい整理をしています。

このおしゃれな店案内は、2006年頃に梅田の茶屋町に営業されていた中華料理店及び中華のデザート店「ロイス・カフェ・シノア 上海1930年代(Lois Cafe Chinois: Shanghai 1930)」です。

引っ越してから梅田が近くなったので、もう少ししたら妻と一緒に行こうかと思いました。この広告メニューを入手した経緯をすっかり忘れています…🐽(以前の恋人と行ったかも)。

インターネットを調べてみると食べログ等の記事がありましたが、2005年から2008年頃にかけての記事ばかりで、2018年頃に営業されているかどうかを Google 地図で確認したところ、営業はされていなさそうです。

この店は1930年代上海をモチーフとした店という風に食べログなどでは繰り返し書かれています。このモチーフに欠かせないのが旗袍。メニュー・パンフレットにはグレーの生地にオレンジ色と紅色の花柄のついた旗袍が描かれています。

飲食店経営の難しさ : ロイスカフェ・シノア
飲食店経営の難しさ : ロイスカフェ・シノア

ロイスカフェ・シノア

チャイナ・ボタンは少し手抜き、大襟が真ん中に寄っているなど、これは中華圏の人の描いた旗袍ではなさそうです。(なお、当時の街、服装などの雰囲気は新・上海グランドというドラマの感想(当サイト内)をご参照ください。)

レストランやカフェというものは非常に短命であるということが最近の日本および世界の宿命のようです。10年を超えられない。1930年代の上海租界をモチーフとしたと言われますけども、当時においてこのようなデザートが果たして600円台とか天津飯が1200円とかそういったような形で庶民に提供されていたのかというと甚だ疑わしいです。

たとえば同店の印象は次の写真と大きくかけ離れているでしょう。

図7 長衫の車夫(撮影年・場所不詳)、図8 長衫の車夫(1948年4月・上海)
図7 長衫の車夫(撮影年・場所不詳)、図8 長衫の車夫(1948年4月・上海)

図7 長衫の車夫(撮影年・場所不詳)、図8 長衫の車夫(1948年4月・上海)

また「民国時代の上海を訪れる_中華網」(外部リンク)に記されたり描かれたりする民国期上海のイメージともほど遠いです。

メニューをみると

ロイスカフェ・シノアのデザート例(1)

たとえば上のメニューによりますと、緑牡丹茶(グリーンフラワーティー)、、プーアル茶のパンナコッタ、黒ごまプリンのパフェは各682円(税込、以下同様)、杏仁豆腐のパフェは840円、芒果布甸(マンゴープリン)は525円、サイゴンコーヒーは577円。

また、次のメニューによりますと、

ロイスカフェ・シノアのデザート例(2)

杏仁ティラミス、鮮果涼粉(仙草ゼリーとフルーツゼリーのパフェ)は各682円、揚胡麻団子(3種のごま団子・ココナッツアイス付き)が525円、あつあつバナナパイのアイスクリーム添えになると1050円、マンゴージュースは735円、ライチソーダは682円、ピンクグァバジュースも682円、もはやデザートとドリンクで1500円を軽く超える勢い…。ベリーベリータルトは682円、カリカリ中華ポテトのホイップアイスクリームがけも682円、桂華陳酒パフェは840円、以上です。

メニューから感じるのは量が少ないことと、盛り付けが綺麗すぎる代わりに量の貧しさが非常に目立つことです。その上にお金が高いとなりますと、30年代上海の雰囲気がこの店にあったのかという疑問が…。

飲食店経営の難しさ

当時の雰囲気を知っている教養のある方は二度と来ない店になりますし、30年代の上海租界の雰囲気を知らない方がこの店に踏み込んでも、結局は同じでコストパフォーマンスが悪すぎます。従って思い出の1日のレストランということになるわけです。

このような高級感を漂わせるレストランと一般庶民向けレストランとのギャップをどうやって今のカフェ及びレストラン運営に反映させていくのか、それが大きな課題です。

その課題をはっきりと示す一例がこのレストランだと感じました。