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小規模仕立業者の経営から読み解くファッションの社会経済史

出版社ページの「著者メッセージ」にて自著『近代日本の衣服産業-姫路市藤本仕立店にみる展開-』の面白みを紹介しています。

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マスキュリン・パンツ:「マリ・クレール」日本版2007年6月号

マスキュリン・パンツ、仕事服の写真例。写真批評
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このページでは私の持っている雑誌のバックナンバーから、マスキュリン・パンツの写真とリード文を紹介しています。

出典は「マリ・クレール」(marie claire 日本版)2007年6月号154・155頁です。リード文を紹介する順序は向かって右から左です。

  • 写真:Hiroyasu Inoue (AVGVST)
  • 髪型:KANADA (image)
  • 化粧:Kazuko Hayasaka (FEMME)
  • スタイリング:Keiko Hitotsuyama (FEMME)

Masculine Pants

リード文

知的なムードが漂うマスキュリン・パンツ。

どんなシーンにも対応できる、フレキシブルさも魅力的!

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ファッショニスタのためのモードなお仕事服!

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リード文批評

マスキュリン・パンツのメリットに次の2点が挙げられています。

  • 知的なムードが漂う
  • どんなシーンにも対応できる、フレキシブルさ

知的ムードがあるかはともかく、添付する写真は着せ替えができないので、どんなシーンにも対応できるかどうかは、文章からも写真からも説明できていません。せめて4点の写真とも同一のパンツで紹介してほしいところです。

次いで下段のリード文。マリ・クレール・ウーマンはいろんなことにアンテナを貼って情報を得ているなかで、モードな仕事服を紙面で紹介していくわけです。

そして残念なことに、マリ・クレール・ウーマンはモードな仕事服に関してだけはアンテナがないという前提に立っています。消費者を持ち上げておいて1点のコンプレックスを突く論理です。

知的な雰囲気を漂わせるはずのマスキュリン・パンツは、消費者のワーキング・スタイル次第では崩壊するかもしれないので、組み合わせをアドバイスするという特集趣旨になります。

マスキュリン・パンツ、仕事服の写真例。

マスキュリン・パンツ、仕事服の写真例。「マリ・クレール」(marie claire 日本版)2007年6月号154・155頁

4点のリード文は全て文章が崩壊しています。辛うじて読める1~2行に焦点を当てます。

短め丈のカーディガンで作る、計算されたシルエット

リード文

コンパクトなシャツの上には、短め丈のカーディガンを重ねて少しだけ女らしさをプラス。カーディガン¥5,800/Gap(ギャップ原宿) ストライプシャツ¥48,300/ヴィヴィアン・ウエストウッドアングロマニア(ヴィヴィアン・ウエストウッドインフォメーション) パンツ¥60,900/ボスブラック(ヒューゴボスジャパン) 2連ネックレス¥16,800/JAEGER(サンキファッションサービス) メガネ¥47,250/アランミクリ(ミクリジャポン) 時計¥10,500/スウォッチ(スウォッチグループジャパンスウォッチ事業部) パイソンバッグ¥155,400/wbサンダル〔1〜4すべて〕¥38,850/マックス アンド コー(マックスアンドコージャパン)

リード文批評

コンパクトなシャツにしては衿が大きいですが、柄と装飾はコンパクトということでしょう。シャツよりも短いカーディガンを羽織ると女性らしさがプラスされるとのこと。男性サラリーマンがカーディガンを着ることは少ない点を女性美基準としています。つまりカーディガンはフェミニンだということです。

クラシシズム×ダンディズムで辛口モードの完成!

リード文

黒レースタイのブラウスは、クラシックななかにダンディな印象を秘めた一着。あくまでパンツを合わせることでシックにきめて。ボウタイブラウス¥36,750/アニエスベー パンツ¥29,400/Y’s(ワイズインフォメーションデスク) エナメルベルト¥13,650/JAEGER(サンキファッションサービス) チェーンバッグ¥53,550/アヴリルゴウ(インターナショナルギャラリービームス)

リード文批評

レース自体のクラシック性は認めるとしても、レースは装飾効果があり、男性の美的基準であるダンディを表現するとはいえません。この作品のレースタイは男性が日常つけるネクタイとは形態が異なります。

男性のネクタイの形の上でレースの装飾性を活かすとダンディとクラシックが少し表現でき、そこからフェミニンが滲む出てくるのではないかと…。このままでは仕事するのに邪魔なだけで、仕事できない女性になってしまいます…。

シフォンの優しさとシャープなアイテムが絶妙にマッチ

リード文

エッジィなベストとワイドパンツに合わせたのは、フェミニンなシフォンブラウス。意外な組み合わせで、コーディネイトも新鮮に。ベスト¥50,400 ブラウス¥42,000/ともにボスブラック(ヒューゴボスジャパン) パンツ¥37,800/green ブレスウォッチ〔ブティック限定〕¥25,200/マークBYマークジェイコブスウォッチ(フォッシルジャパン)

リード文批評

ここでいうブラウスのフェミニンさは胸開き。

時には、パティ・スミスのように少年風な表情で

全身白で、清潔感のある着こなし。ブラックのネクタイを結べば、遊び心のあるスタイリング。トップスにはパフスリーブなどデザイン性の高いアイテムを選んで。袖シフォンシャツ¥33,600/スポーツマックス(マックスマーラジャパン) パンツ¥35,700/ヘルムートラング(リンク・インターナショナル) ブラックタイ¥11,550/green

全身白の清潔感を台無しにするのが黒のネクタイ。色の説明は白色を白、黒色をブラック。デザイン性の高いアイテムとして挙げられているのは「など」とつきながらもパフスリーブのみ。物を語らずイメージを語る手法です。

おわりに

マスキュリンを説明できているとは思えません。モデルが可愛いのでとりあげましたが、文章は崩壊しています。1990年代のマリクレールとは違って、もはや消えゆく雑誌というのがよく分かりました。

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