アイコン化された旗袍 : 上海発

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アイコン化された旗袍 : 上海発

アイコン化された旗袍 : 民国期旗袍をイメージさせる商品は上海その他の地域で多く見かけます。

アイコン化された旗袍 Iconized QIPAO from Shanghai

アイコン化された旗袍 Iconized QIPAO from Shanghai

上海の変化

私が初めて中国へ行ったのは2004年春の上海でした。それから1年後の2005年5月の浦東は、こんな感じでした。

上海浦東地区 May, 2005

上海浦東地区 May, 2005

2006年頃から上海へ行かなくなり、久しぶりに行ったのが2013年でした。昨年(2017年)は8月に行きました。その時の浦東地区の写真が次です。

上海浦東地区 Aug, 2017

上海浦東地区 Aug, 2017

少し角度が違うので雰囲気の違いがわかりにくいですが、かつて上海最高だったエンパイア・ビルは上海環球金融中心(森ビル)に抜かれ、その上海環球金融中心も今では影を潜めて、上海中心大厦(Shanghai Tower)がダントツの高さを誇っています(2014年時点でビルディングの世界2位)。

この間、上海を旅したことのある世界中の人々が外灘側から東方明珠を中心に写してきたこの種の写真が、近年は横にズレていっているはずです。

上海浦東地区 30, Aug, 2016

上海浦東地区 30, Aug, 2016

ビル建築の速さにも圧倒されますが、上海市内だけで、この10年ほどの間に地下鉄は10本が開通し、街路はチェーン店がさらに急増していて、ためらいました。

旗袍をアイコン化したチェーン店「摩登紅人」。化粧品や雑貨を販売しています。上海市南京東路、2016年8月30日。

旗袍をアイコン化したチェーン店「摩登紅人」。化粧品や雑貨を販売しています。上海市南京東路、2016年8月30日。

そのチェーン店の一環として、中国では上海を中心に民国期ブームにあやかったレトロな商品がたくさん企画され販売されてきました。人間は近代に活きることを止めて、近代を消費するようになりました。見ていて惚れ惚れする旗袍もまた、レトロな雰囲気をぶら下げて、色んな商品で見かけるようになりました。たとえば「蔓楼蘭の旗袍」に記したような店です。同時に、人々が旗袍を着ることはレストランですら見かけなくなりました。楽しいけど寂しいという二重の気分になるのは、おそらく私が現代人ではなく近代人だからでしょう(笑)。