新しいファッション史

モードの世紀は、人類のファッション史をまとめ直し、躍動感ある歴史を描きます。
主にフランス、イギリス、イタリア、アメリカ、中国、台湾、日本に注目します。

これまでのファッション史は西洋か日本か、意味不明の二項対立に固執しました。
和洋。何て厚かましい言葉でしょう。

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趣味のおしゃれ羽織 : JMAオリジナル 三菱リンダ

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趣味のおしゃれ羽織 : JMAオリジナル 三菱リンダ

趣味のおしゃれ羽織 : 三菱アセテート株式会社の広告です。モデルは司葉子。「婦人画報」婦人画報社、1966年11月号、通算754号

趣味のおしゃれ羽織 : 三菱アセテート株式会社 「婦人画報」婦人画報社、1966年11月号、通算754号。モデル・司葉子(東宝)

「婦人画報」婦人画報社、1966年11月号、通算754号。モデル・司葉子(東宝)

今は和服の素材をはっきりさせる業者は少なく、全てが絹かのような錯覚を与えます。高度成長期の日本は素材を多様にして着物にも他の服にも活かすという発想で動いていますから、今よりはるかに展望のある広告になりますね。

「全国販売の詳細」と記されたページを引用しておきます。

JMA(日本百貨店協同仕入機構)で開発した”リンダ趣味のおしゃれ羽織”は リンダのもつ特有の深みのある色彩としなやかな シックな光沢を 和服に生かした新しい本格派のおしゃれ羽織といえましょう

このおしゃれ羽織は 三菱アセテートの<リンダ>を用い 更に伝統ある京都の手織ですので 近代的なセンスの上に渋さがあって 新鮮な粋をかもし出しています

ウールのきものや紬ウールのきものの上にさらりと羽織って外出するのにいちばんふさわしく またモダンな絵羽織のデザインが きものに新鮮さを与えます

尚 おしゃれ羽織には この手織と ニットがあって 若い人から奥様方にまで広くご利用いただけますので 秋の町・冬の町でのお買物や外出に 最適な実用着を兼ねた趣味の羽織ではないでしょうか

(以上、「婦人画報」婦人画報社、1966年11月号、通算754号、261頁)

広告分析(リード文批評)

原材料はアセテートという合成繊維で、その糸を用いた手織りの織物となり、やがては羽織となります。近代的でありかつ伝統的であるという二項対立の融合系として述べられています。

織物生地だけでなくニット生地もあったというので驚きました。いわれてみれば、ニット生地さえ調達すれば、裁断縫製の手間はほとんどありませんから、和服とニットって意外と相応しいのかもしれません。

なお、三菱アセテート株式会社の変遷は次のとおり。母体の新興人絹株式会社は、1956年7月にアセテート繊維事業化のため菱光アセテート株式会社を設立し、1958年8月に三菱アセテート株式会社に改称し、1989年6月に三菱レイヨンに合併。

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