新しいファッション史

モードの世紀は、人類のファッション史をまとめ直し、躍動感ある歴史を描きます。
主にフランス、イギリス、イタリア、アメリカ、中国、台湾、日本に注目します。

これまでのファッション史は西洋か日本か、意味不明の二項対立に固執しました。
和洋。何て厚かましい言葉でしょう。

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友禅模様のドレス : 森英恵デザイン

森英恵デザインによる友禅模様のドレス。「婦人画報」1972年9月号36頁。 モード写真集
森英恵デザインによる友禅模様のドレス。「婦人画報」1972年9月号36頁。
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友禅模様のドレス : 森英恵デザイン

友禅模様のドレス : このページに紹介するのは森英恵(ハナヱ・モリ)デザインによる友禅模様のドレスです。「婦人画報」1972年9月号の36頁・37頁に紹介されました。カメラは大倉舜二、ヘアスタイルは宮崎定夫。文章は現代文に訳してまとめています。

日本の生地柄をドレスに使うときに独自の美しさを世界中の人々にも現代的共感をもって迎えられるものに作り上げるのが私の仕事(森英恵の仕事)。なかでも友禅模様は多彩で繊細なパターンが多く、しなやかな材質に良く調和します。そして華やかにも優雅なその美しさが世界中の人々を魅了するのです。

友禅模様のドレス : 森英恵デザインによる友禅模様のドレス。「婦人画報」1972年9月号36頁。

森英恵デザインによる友禅模様のドレス。「婦人画報」1972年9月号36頁。

鬼しぼ縮緬のイヴニング・ドレス。粗いしぼのずっしり重い縮緬は日本独特の切地。艶やかな色と柄と、重々しい生地との調和をそのまま活かしました。上の作品はシャツ・ドレス。下の作品はもっとシンプルに、長袖に深い切り込みを入れたイヴニング・ドレス。

森英恵デザインによる友禅模様のドレス。「婦人画報」1972年9月号37頁。

森英恵デザインによる友禅模様のドレス。「婦人画報」1972年9月号37頁。

作品批評

切地の縫合は上手に工夫して一体にしています。1点目の作品は黒地をベースに青色・緑色・赤色・白色と配色バランスがよく、確かにシボの強みが出ています。ちょっと緑の葉っぱが引っ付き虫に見えるのが難点か…。黒色のターバンを巻かせたのはドレスを映えさせる意味で正解ですね。

2点目の作品は、白地にピンク色・緑色、少し青色をまぶして、こちらも配色はOK。モデルがいかり肩なのでセットイン・スリーブの袖付けを少し上に持ってきたのも似合っています。こちらのモデルは華奢なので下半身にギャザーを入れて、青色生地を加えて強い印象をスカート部分にもたせています。

1点目・2点目ともども、フレア・スリーブ風に袖口を大きくしているのは贅沢な感じ。森英恵はモデル女性を一番の念頭においてデザインするのが上手な人。自分のデッサンよりも相手の体型を重視。だから一点ものの方が得意なのかもしれません。既製服だと昔の四天王寺高校の制服のように、ダメダメなんですが。

説明文批評

縮緬をはじめとする着物関係のサイトですら感じを書いていない可哀そうな「しぼ」の漢字は絞または皺のことです。生地にこだわる森英恵には感じで書いてほしかったところ。また、切地がどの程度に日本独特なのか説明されていません。

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