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エドワード・モリヌー:イギリス王室のお抱えデザイナー

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エドワード・モリヌー(Edward Molyneux)は、1894年、イギリスのハンプステッド生まれのファッション・デザイナー。

画家志望だったが、17歳の時にルシル主催のデザイン・コンクールに応募し優勝。以後、デザイナーに転向してルシルの店 ( Lucile Ltd ) に入店。作品は清楚で上品なのが受け、イギリス王室のドレスを全て任されるようになった。第1次世界大戦中、陸軍大尉として従軍し、片眼の視力を失う。通称「キャプテン・モリヌー」は、この時につけられた。負傷のため、戦後、王室向けのドレス製作はノーマン・ハートネルに代わった。

イヴニングドレス 1926年 エドワード・モリヌー

イヴニングドレス、1926年、エドワード・モリヌー制作。Evening dress, Edward Molyneux via Edward Molyneux | Evening dress | French | The Met

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エドワード・モリヌーの開業

エドワード・モリヌーは、帰還後の1919年、パリのロワイヤル通りに婦人服のサロンを開業。プリント・シルクで、オール・プリーツ・スカートのテーラード・スーツを考案。ソフト仕上げのスーツは有名で、ラベルに花を挿すためのボタンホールを考案し、ドレスのヒップにも造花を付けてロー・ウェスト・カットを強調するなど、斬新な発想が話題を呼ぶ。身体にフィットさせるため、服にファスナーを採用したのモリヌーのアイデア。また、スポーツ服、ランジェリー、アクセサリーのブティックを、他に先がけて開設している。

こうして、1920年代は、ガブリエル・シャネルジャン・パトゥと並び、エドワード・モリヌーは「ギャルソンヌ・ルック」の先頭に立ち、イングランド的な風格とシンプリシティで脚光を浴びる。さらに、メゾンの支店をモンテカルロ(25年)、カンヌ(27年)、ロンドン(1932年)にオープン。主な顧客は、ウインザー公夫人をはじめ、イングランド王室、映画スター、名流夫人たちだった。1930年代は、ゴーギャンの絵の明るいピンクやダークなローズ色のシフォンを使い、流れるような優雅なドレスを作った。第2次大戦中はパリの本店を閉じてロンドンに亡命し、婦人の戦時服(ユーティリティ・ドレス)の製作に協力した。

エドワード・モリヌー ジャケット、1933~37年頃

ジャケット、1933~37年頃、エドワード・モリヌー制作。Jacket via Edward Molyneux | Jacket | French | The Met

大戦後の1946年にエドワード・モリヌーはロンドンで店を再開し、毛皮、香水、ランジェリーなどの部門を新設したが、健康を害したためパリの店をジャック・グリフに譲り、自らは西インド諸島・ジャマイカ島に隠退した。

1965年、知人に説得されてエドワード・モリヌーはパリへ帰り、既製服だけを扱う「ステュディオ・モリヌー」店を開き、プレタ・ポルテで復活した。しかし、2年後の1967年、甥のジョン・テュリスに経営を譲ってアンティープ近郊に隠棲し、1974年にモナコのモンテカルロで死去した。引退直前の1968年秋冬コレクションでは、ジョン・チュリス(イギリス人)、マリオ・ビアンケッチ(イタリア人)、ラルス・ヒリングゾ(デンマーク人)、ミシェル・フィリップ・ラローシュ(フランス人)の4人のモデルを使って、盛大に発表を行なった。

エドワード・モリヌーの弟子たち

エドワード・モリヌーのメゾンからは、ピエール・バルマンマルク・ボアンジェフリー・ビーンジョン・ワイツたちが巣立っている。また、1937年のパリ万国博覧会で、ジャンヌ・ランバンガブリエル・シャネルエルザ・スキャパレリの作品とともに、ユベール・ド・ジバンシーに強烈なインパクトを与えたのは有名。また、現在でも香水ラインは健在で、モリヌーの代名詞になっている。

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いろんなファッション歴史の本を読んで何も学べなかった残念なファッション歴史家。パンチのあるファッションの世界史をまとめようと思いながら早20年。2018年問題で仕事が激減したいま、どなたでもモチベーションや頑張るきっかけをください。

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