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カ行のドレス

アイテム用語集 : モードの世紀 ドレス
アイテム用語集 : モードの世紀
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ファッション用語のうちカ行のドレスについて簡潔に説明しています。ドレスの下位に区分されるアイテムを説明しています。お気に入りのアイテムを見つけて下さい。ドレスそのものの説明もご参照ください。

カクテル・ドレス : cocktail dress

カクテル・パーティに着る華やかなフォーマル・ドレス。最近ではディナー・ドレスと同じく夕方から夜の準礼装に用いることも多い。カクテルとは夕食前に飲むものなので、昔からカクテル・ドレスはアフタヌーン・ドレスとイヴニング・ドレスの間に着るもの。現在は何でもアリなので昼間に着ることも増えている。上記のドレスの中では斬新なデザインを反映させたものが最も多い。

カジュアル・ドレス : casual dress

フォーマル・ウェアではない、普段に着るドレスの総称。

ガラビア : galabeya

アフリカ北部・中近東で男女とも着るワンピース状の民族衣装。遊牧民のベドウィン族が用いた衣装を典型に、ゆったりしたシルエットで、丸衿・筒袖・長袖・長丈が特徴。素材は綿や麻で縞柄や刺繍で装飾する。古代のチュニックを継承したもの。

カンカン・ドレス : cancan dress

19世紀後半にパリのキャバレー「ムーラン・ルージュ」で流行ったダンス「フレンチ・カンカン」で用いられたドレス。それをヒントにショー・ダンサーが着るドレスを広くカンカン・ドレスという。胴にピッタリと沿い、衿や袖やペチコートやスカートにたくさんのフリルを施したものが多い。スカート丈は長く、内側に数枚のペチコートを重ねて穿く。

貫頭衣

1枚の布を二つに折って折り目の真ん中に穴を開けた衣服。頭から被る。

辞書批判

エジプト時代からみられる原始的衣服といわれることが多いが、エジプト以前から古代中国には存在した。人類の基本的衣服の一つと説明すべき。また、ポンチョやガラビアやチュニックのように今でも着られている。「貫頭衣」も参照されたい。

キトン : chiton

古代ギリシアで着用された衣服の一つ。1枚の長方形の布を二つに折って、布の間に身体を挟む。そして両肩や片肩から手首までをピンで留める。脇は開いたままかピンで留め、腰に紐を結んで上をたくしあげる。スカート部分にはドレープを出す。男性用は膝丈が多く、女性用はそれ以上の長さが多い。素材は麻が多い。ドリア式とイオニア式に分けられ、ドリア式は肩から腕が露出していてドレープはイオニア式の方が細かい。

キモノ・ドレス : kimono dress

日本の着物を発想元にしたドレスで、直線的なシルエット、打合い、キモノ・スリーブの直線袖かつ連袖と説明されることが多い。しかし、何も説明していない。

辞書批判

そもそも着物はジャパニーズ・ドレスなので、キモノ・ドレスは同義反復。また、曲線的なシルエットのドレスはそれほど多くなく、普通、ドレスは直線的シルエットを持っている。打合いもコート・ドレスのように日本の着物と似たものもよくある。キモノ・スリーブをキモノ・ドレスや日本の着物の説明に用いる過ちは「キモノ・スリーブ : 日本での誤用とその背景」を参照。直線袖と連袖も日本に限らず中国その他の東アジア地域、および地球全域にみられた。1920年代にシノワズリに隠れて流行ったジャポニズムを過度に評価するとこういう間違いを犯す。

キャミソール・ドレス : camisole dress

肩から紐で吊った形のドレス。肩吊状が下着のキャミソールと同じだから、こう呼ぶ。キャミソール・ネックラインとも。水平カットの衿ぐり線が多い。夏の簡単なホーム・ドレスやリゾート・ドレスやフォーマル・ドレスにも着られる。

辞書批判

水平カットの衿ぐり線が多い点はよく指摘されますが、その理由説明は見当たらない。

キュロット・ドレス : culotttes dress

一見スカートのように見えるとかゆったりしたパンツ型スカートとかいう説明が多い。

辞書批判

一見スカートに見えるという説明は不要。錯覚の話を出すとキリがない。また、パンツ型下衣ならそれはパンツ型スカートではなくパンツという。いずれもドレスをワンピースのスカートと思い込むことからくる間違い。正しくは臀部・脚部がゆったりしたパンツになっているドレスのこと。

グラマー・ドレス : glamour dress

1950年代・1960年代のグラマーな映画女優をヒントにしたXラインのドレス。いわゆるボン・キュー・ボンになっているドレス。

ケージ・ドレス : cage dress

ドレスを二枚重ねたドレス。内側のドレスは当然、身体に沿った細身になりがち。二枚重ねを主張するために外側のドレスは薄地が多い。

ケープ・ドレス : cape dress

ケープの付いたドレス。ケープを取り外せるものもある。

コクーン・ドレス : cocoon dress

蛾の幼虫である繭の形状をしたシルエットのドレス。全体に丸い。

コスチューム・ドレス : costume dress

演劇性の高いドレス。夜のパーティやコスチューム・ボール(仮装舞踏会)でよく着られる。

コート・ドレス : coat dress

コートのデザインをもつドレス。コートとドレスの中間に位置するアイテムと説明されることがある。

辞書批判

コートとドレスの中間ならドレスの上にコート・ドレスを着て、その上にコートを着ることになるので間違い。《コートにもドレスにもなる》という説明でよい(文化[2006]3頁で妥当)。そのため、薄い生地のものも厚い生地のものもある。トレンチ・コート風のドレスが代表的といわれるが根拠なし。

コラム・ドレス : column dress

円柱(コラム)のようなドレス。

コルセット・ドレス : corset dress

腰部をコルセットで強調したドレス。ファンデーション・ルック(下着ルック)の代表格だと説明されることが多い。

辞書批判

このようなドレスが定着すると下着でも何でもなく外衣ルックとなり、呼称は消滅する(全ては外衣ルックだから)。

コンポーネント・ドレス : compornent dress

シンプルなドレスのこと。Tシャツ、Tブラウス、タンクトップなどを組み合わせる(コンポーネントする)ことを念頭に置いている。

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