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都會雲裳:細說中國婦女服飾與身體革命(1911-1935)

呉昊『都會雲裳―細說中國婦女服飾與身體革命(1911-1935)―』香港、三聯書店、2006、ISBN:9620423933 書籍批評
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都會雲裳:細說中國婦女服飾與身體革命(1911-1935)

呉昊『都會雲裳―細說中國婦女服飾與身體革命(1911-1935)―』香港、三聯書店、2006、ISBN:9620423933

呉昊『都會雲裳―細說中國婦女服飾與身體革命(1911-1935)―』香港、三聯書店、2006、ISBN:9620423933

本書の目次

  • 序章
  • 第1章〔1911年革命と服飾革命〕女性革命は服飾から始まった、服飾革命は足から始まった、1912年の婦人服に関する決定
  • 第2章〔首都圏の女性、 ファッションの先駆者〕上衣とスカート(詩的表現として)、上海はファッションの先端地域、婦人服は社会階級を超えた
  • 第3章〔五四運動が婦人服を劇的に変化させた〕上衣とズボン(再革命)、服は短縮(武装蜂起)、ミニ・ベストと束胸の秘密史、装飾の排除と新女性観、長い旗袍と断髪の男性型服装
  • 第4章〔北伐前後の女性解放とファッション〕断髪とショートヘア、コートとハイヒール、上海を代表するファッション・トレンド、モダンと「 リフォーム」にみる女性型衣装の分派、メンズ・ウェアへの愛着と終わり
  • 第5章〔裸の変化―女性の解放された身体と服飾〕女性解放の起点となった乳頭解放運動、ヌードの美しさは人間の美しさ、海水浴と女体の解放、ファッション・ショーと快楽主義
  • 第6章〔旗袍(チャイナドレス)の復興〕「服装条例」が旗袍の地位を確定した、旗袍の進化(1926年-1935年)
  • おわりに(火鳳凰伝説)

本書の印象

既に「旗袍の本:おすすめの図書と入手可能先」にも述べましたが、この本は所蔵本のなかで最も面白い本でした。中華民国の服制案で出された図案を紹介したり、当時の様々な広告を掲載したりするなど、写真以外の資料も豊富で、わくわくして読めました。また、文化史の理論枠(作られた伝統論)に振り回されずに旗袍の再編を論じているので、時期的な変遷がさらに明確になっています。

ただ、2018年末の今からみれば、女性の社会的地位の向上と衣装の変化を結びつける方法には飽き飽きします。中国と日本を比較すると中国の方がその後の社会においても確かに女性が解放されたとはいえます。しかし、分析手法があまりに女性史的で、衣服形態に即した変化には踏み込みが甘いかと思います。戦前の中国大陸での変化、とくに洋裁技術の導入について詳しく知りたかったと感じます。

また1960年代香港でのかなりストイックで奇抜な旗袍の勃興を対英関係や対中関係、あるいは当時の世界経済などに結び付けて大きく取り上げてほしいところです(サブタイトルに1911年から1935年までと書いてあるから、この点は無理か…)

とはいえ、複数の類似書の中で群を抜いた詳しさを保障してくれます。また下着や靴や髪型もちゃんと考察しているのでバランスも良いです。

本書の入手先

アマゾン日本版には登録されていません。私は下のYes Asia(か上海か台北)で購入しました。2007年頃だったと思います。そのページを貼っておきます。

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