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スタイル用語集 : 1日1個 平日配信
新しいファッション史

モードの世紀は、人類のファッション史をまとめ直し、躍動感ある歴史を描きます。
主にフランス、イギリス、イタリア、アメリカ、中国、台湾、日本に注目します。

これまでのファッション史は西洋か日本か、意味不明の二項対立に固執しました。
和洋。何て厚かましい言葉でしょう。

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日本婦人洋装史 新装版

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日本婦人洋装史 新装版

日本婦人洋装史 : 日本女性の洋装史を主題にした通史。19世紀中期から始まる通説とは異なり、西洋服装が到来した16世紀に端緒を求めた視点が新鮮です。

著者が述べるように、戦前日本で行なわれた服装史研究は、西洋服装史と日本服装史の狭間にあり、日本の洋装史研究の成立は遅れました。日本服装史に洋服が体系の一部として位置づけられたのは、江間務『日本服装史要』(1936年)が初めてです。

戦後は文化変容に伴なう生活史研究が目指されたため、洋服が服装史の主流に定着しました(家永三郎、江間務、和歌森太郎、遠藤武、石川綾子、村上信彦など)。しかし、総合的な婦人洋装史はいまだに刊行されておらず、これが本書刊行の大きな意図です。下記の目次にあるように通時的で詳細な説明が展開されています。

本書の特徴

また、叙述について筆者は以下のような姿勢を示します。当代の服装を着用してきた人びとの資料は、かなり豊富に残されており、服装は常にこれら着用者によって考察されてきましたが、製作者からも解明する必要があります。さらに、ミシンを含めて製作技術の時代的特性は、服装史に重要な問題です( 日本婦人洋装史 「序」3ページ)。

製作者からの観点を採り入れたのが本書の重点です。多くの衣服史研究は社会史的な叙述を土台に、当時の風俗や社会事象を導入し(第一次大戦後に女性の衣服は活動的になった、等々)た上で、服装の流行を説明するという方法を採っています。しかし、様々な衣服及び服装は古今東西にみられる現象であり、戦争が一つの重要な契機になることはあっても、服装史全体は循環するものであり、その側面が見落とされています。したがって、服装の歴史を扱う著書のほとんどが、服装を「時代の確認」程度に扱ってきたわけです。

これに対し本書は、蒐集した業界長老の談話を重視し、また、東京家政学院大学から実測裁断図を借用するなど、製作者観点を重視しています。そのため、ミシンの伝来についても、将軍家定への贈物(ウィラー・アンド・ウィルソン社製)を第1 ルートとし、第2ルートを婦人洋服業、第3ルートを男子服業と区分している点は、どれかのルートに偏りがちな後代の服飾史研究を超える視野を持っていました。この著書は近代日本の服装史・衣服史で最も読むべき本の1つであると断言できます。

中山千代『日本婦人洋装史』新装版、吉川弘文館、2010年

English Summary

The focus of this book is to incorporate the viewpoint from the producer. Many research on the history of clothes is based on social historical descriptions, introducing the customs and social events of the time (women’s clothes became active after the First World War, etc.) The author taking a method to explain. However, various clothes and clothes are phenomena seen in the ancient and east west, and even though the war may become an important opportunity, the entire clothing history circulates, and its aspects are overlooked. Therefore, most of the books dealing with the history of clothes have handled clothes to the extent of “confirmation of the age”.

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