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シャネルの警告 永遠のスタイル / 渡辺みどり

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シャネルの警告 永遠のスタイル

シャネルの警告 永遠のスタイル : 本書はガブリエル・シャネルの伝記で、類書よりもかなり簡潔に記したものです。本書の意図は21世紀を担う人々にファッション・デザイナーや実業家として珍しい成功をおさめたシャネルを学んでほしいという願いにこめられています。

著者はシャネルの孤児院期の少女時代にシスターの存在が大きかった点を強調し、彼女の≪私は全然恨んでいない≫という思いを成功のバネとして位置づけました。

渡辺みどり「シャネルの警告 永遠のスタイル」講談社 2001

渡辺みどり「シャネルの警告 永遠のスタイル」講談社 2001 (to amazon.jp)

著者はジャーナリスト出身ですので、芸能界・セレブ業界の話が本書にはたくさん出てきます。比較的新しい伝記なので戦後から現代まで焦点を当てていて、よく聞くシャネル関係者の名前もちらほら。他方で、シャネルをもってどんなスタイルがあったのか、シャネルは何を警告したのかが力説されていないのが難点。やたら軽い印象を本書から受けます。

本書の特徴

本書はシャネル個人よりもシャネルと交流のあった人物を紹介した点が多く、これが特徴です。といっても類書のように1920年代の芸術家たちとの交流だけでなく、戦後のファッション誌を賑わせていた「ヴォーグ」誌や写真家のセシル・ビートンたちにも焦点を当てているので、アート、ファッション、デザイン、フォトグラフといった文化史的な観点から楽しめます。シャネル個人を焦点にしたテーマには恋愛と事業。以下に目次を載せますので、その2点を想像してみて下さい。

目次

第1部 私は全然恨んでいない

美意識の原風景、孤児院での厳しい生活、日曜日の礼拝、三人の貴重な話、一枚の出生証明書、18歳,自立への第一歩、贅沢な生活のはじまり、愛人生活への疑問、ついにカンボン通りに1号店誕生、実用とエレガンス、ファッション界に一大革命、たった一人の心を許した友、「フランス人は私を好きじゃない」、「服をつくりたい、仕事をしたい」、恋人の結婚相手の衣装を手がける、「何かが足りない」、若き天才たちとの交友、歩み去ったあとの残り香、引退,そして奇跡のカムバック、永遠に残したこだわり,「シャネル」、「人間はこうして死ぬのよ」

第2部 あるとすれば,真実だけ

1「ファッションは女王であり,時に奴隷に」(衝撃、エレガンス、「美」の提案、本物,偽物、工夫、教養、仕事、情熱、プロ根性、超一流、センス、気力と健康、残り香、贅沢、シンプル・イズ・ベスト、大人の女、現実的な事情、裏と表)

2「男とは,「ノン」と言ってから本当の友に」(偉大なる恋、結婚と離婚、矛盾、愛の投資、成功した女、分別ある大人、心の距離、プライド、強さと弱さ、無償の愛、わずらわしさ、打算、辛辣、深夜のフランス料理、命をむさぼる、冷静な行動、男友だち、新しい感性、限界、才能、年下の男、嫉妬、ライバル、残酷)

3「有名と孤独は,引き替えるもの」(幸,不幸、人間の種類、コンプレックス、はかりごと、正義と真実、見栄、お金=自由、富と名声、お金の使い方、醜さ,だらしなさ、時間、「死」への意識、なおかつ貪欲に)

あとがき

渡辺みどり「シャネルの警告 永遠のスタイル」講談社 2001 (to amazon.jp)