ウィリアム・チャンにとっての「花様年華」と旗袍

ウォン・カーウァイ監督『花様年華』の旗袍は ウィリアム・チャン がデザインしました。『焦點美指 : 』に『』の旗袍に関する ウィリアム・チャン (張叔平)のインタビュー記事があるので、紹介します。用語の( )は私の注釈です。

旗袍は「花様年華」の重要な一要素である。

1960年代の上海移民たちはファッションに意識的でした。金持ちも貧乏人も素晴らしい衣服を着て、自身を最高に見せようとしたものです。だから、(Su LiZhen)はその特徴を示すものとして、いつも完ぺきに化粧をし良い衣服をいくつも着ています。彼女の派手な衣装は実際に人物の弱点と葛藤を強調していると私は思います。この理由は一つ、旗袍はさらに花開くはずだから。私たちはたくさんの旗袍を映画に用意しました。リハーサル後に、私は場面に合う旗袍を選びました。私は平民の美しさでなく下品さを目標にしていましたが、観客は下品さを美しいと感じたのです。

ウォン・カーウァイ監督『花様年華』の旗袍は ウィリアム・チャン がデザインした。

王家衛『花様年華』 (c) 2000 by Block 2 Pictures Inc.

旗袍は一つの大きな関心事となった。秘書の金銭力であんな多くの可愛い旗袍を衣装家具に入れられないと思う人たちも出てきた。

しかし、最近では一人の人間が40着のTシャツを持っていることも不思議ではありません、それらが衣装家具にある唯一の品目だとしたら。安い生地は高価な生地と同じで、高価な生地は必ずしもより素晴らしく見える訳ではありません。人目を気にするな、これは私の個人的な経験に一致します。

スリットがかなり高いと言う人もいます。

いえ、違います。それほどスリットは深くありません。バカな女性だけが高いスリットの旗袍を着ます。私にはよく分かりません、なぜ今日の旗袍が長いスリットをしているのか。

成熟した女性は私に話したことがあります、高い領(High Collar)の旗袍を着たことが無いと。問題は人の首が決めるということです。高領は細い首に合います。古い広東映画のPatsy Ka Ling()を見てみなさい。

王家衛『花様年華』 (c) 2000 by Block 2 Pictures Inc.

王家衛『花様年華』 (c) 2000 by Block 2 Pictures Inc.

あなたはいつも同じ仕立屋を使いますか。

私たちはCauseway Bay(銅鑼湾@HK)の仕立屋に依頼し、「花様年華」向けの全ての旗袍を作らせました。しかし、質が違い、10着中8着くらいで縫製が酷く、ちぐはぐな寸法だったのです。

(以上、李照興・李焯桃『焦點美指 : 張叔平 WILLIAM CHANG Art Director』香港國際電影節協會、2004年、44・45頁を翻訳)

王家衛『花様年華』2000年、香港

 

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