トから始まるファッション用語

トート・バッグ…トートは「運ぶ」という意の英語(口語)。トート・バッグは、大型の実用的ハンド・バッグ。口も襠(まち)も広く、多くの物を入れることができる。移植の布製のベルトが、持ち手からそのまま両面に2本ずつ縫いつけられたものが代表的。内側には、物入れ用のファスナー付きの袋が付いている場合が多く、外側には傘を支える紐が付いている場合もある。現在では、この手のバッグ全般を指し、キャンバス地に革のベルトを配したものなど、素材やデザインも多様になっている。本来は、キャンプの時、水をそのまま入れて運ぶことができる、キャンバスなどの丈夫な布地で作られた大きな角形の手提袋のことだった。

東京アイビー…アイビー・ルックをストリート・ファッション風にくずして着こなす傾向を名づけたもの。あくまでも日本的な解釈で、「アレンジ・トラッド」とも呼ばれる。

東京カジュアル…原宿・渋谷・青山など東京の若者中心の衝から発信されたカジュアル・ファッション。渋カジ、きれカジなどがあり、星のマークつきバッグや厚底の靴などがその代表。

東京コレクション…第1回のコレクションは、1985年11月に開催された。以後、東京ファッションデザイナー協議会の管理の下、ミラノ、パリのコレクションの後を受け、4月と11月の年2回、開催されている。

トップ…「上部」の意でセーター、ブラウス、シャツなど、上半身に着るものを指す。

ドニゴール・ツイード…別名アイリッシユ・ツイード、元はアイルランドのドニゴール地方で手紡ぎされたツイードを指した。緯糸に多色のネップ糸を使用するのが特徴。

トラッド…「伝統的」の意の英語「トラディショナル」の略語。英国や米国の伝統的な紳士服スタイル。英国風のブリティシュトラッドは、タータンチェックやツイード素材を使ったオーソドックスなもの。アメリカントラッド(アメトラ)はブレザー、チェックのパンツ、ボタンダウンシャツなど機能的でスポーティーなものの組み合わせが典型的。その基調となるアイビースタイルは米国北東部の名門八大学(アイビーリーグ)の学生から生まれた。保守的、コンサバティブ(コンサバ)も同様のスタイルがもと。

トラッド(トラディショナル・スタイル)…アメリカ東部のニューヨーク、ボストンなどの伝統的な紳士服のスタイル。優雅なヨーロピアン・スタイルに比べ、極めて機能的でスポーティーなのが特徴。英国のブリティッシュ・トラッドも入る。

トランス・ペアレント…「透明、透かし、透かし絵」の意味。オーガンジー、シフォンといった素材や、それらを使った衣服を指す。「シー・スルー」と同義。〔詳細は「トランス・ペアレント : trans parent」をご覧下さい。〕

トラペーズ・ライン…トラペーズは台形のこと。裾に向かってたっぷりとフレアを出したライン。1958年にイヴ・サンローランがディオールの後継者として発表。90年代後半にはトラペーズ・ミニとなってヤング向けスカートのシルエットとして流行した。

ドレス…(1)服装、衣服などの総称として、クロージング、コスチュームの意味で使われる。(2)婦人服・子供服、とくにワンピース形式のものをさす。一般に、ある程度の優雅さや草食性のあるもので、あまり普段着らしくないもの。ワンピースドレスのように優雅で柔らかい感じのするツーピースをさす場合もある。(3)正装や礼服のこと。男女両方に使われ、イブニング・ドレス(燕尾服)、フル・ドレス(正装)、モーニング・ドレス(モーニング)のような服装の名称がある。動詞には、「衣服を着る」「正装をする」「美しく飾る」「髪を結う」などがあり、ドレッシング・ガウン(部屋着)、ドレッシング・ジャケット、ドレッシング・サック(短い化粧着、部屋着)、ドレッシング・ローブ(部屋着)などのように使われる。〔詳細は「ドレス : dress」をご覧下さい。〕

ドレープド・スカート…ドレープ・スカートともいう。自然にできる布のたるみや襞(ひだ)をドレープというが、そうしたドレープのもつ表情を活かしたスカートのこと。ドレープはスカートの前か横などに入れる。ドレープの取り方で、若い女性向きの華やかなものから、ドレッシーな感じで年配の人に似合うミセス調のものまで多様に造型可能。パーティ・ドレス、カクテル・ドレス、イヴニング・ドレスなどに多く使われる。

トレンチ・コート…ダブルのベルト付きコート。綿や薄手のウール素材で、エポーレット(肩章)と2枚のヨークが付いた防水加工のコート。「キング・オブ・メンズ・コート」の異名をもつ。戦闘用にデザインされたのが発端で、複雑なディテール・デザインが施されている点でも有名。いろんな場所にいろんなものが付けられた、いわば「機能の集合体」である。〔詳細は「トレンチ・コート : trench coat」をご覧ください。〕

トレンド…商品企画を行うときの最も重要な要素で、「潮流、傾向」の意味。ファッション用語では、「流行の最先端」という意味で使われる。また、次に来る新しい傾向・流行という意味にも使われる。

トロンプ・ロイユ…ユーモア・ファッションの一種で、襟や打合せを二重にして重ね着しているように見せたり、ネクタイや襟などのデザインを入れて、実物のように思わせる方法。「だまし絵」が本来の意味。

トワール…亜麻(あま)布、帆布(はんぷ)、キャンパスなどの意をもつフランス語。服飾用語としては、張りのある布地の総称。基本的には、リネン(麻)、綿、毛、ポリエステルの、あるいは未晒しか晒の、やや厚地の平織物。とくに、綿では細布(さいふ)、リネンでは、硬仕上げのビソ・リネンに相当。材料は綿やリネン以外にも、など。サマー・スーツ、ジャケット、スカートなどに広く利用される。とくに、帆布用の生地の場合「トワール・ド・バッシュ」、麻製のトワールの場合、「トワール・ド・ラン」とよぶ。後者は、1976年にコレクションで多く取り入れられた。たとえば、エマニュエル・カーンのショーツ、三宅一生のジャンプ・スーツなど。また、絹製のトワールの場合、トワール・ド・ソワ(toile de soie)とよび、1976年、高田賢三が未晒し色の絹トワールでブレザーを作成したのが有名。

トング…「鼻緒のついた履物」という意味。1995年春夏以来、パリやミラノのコレクションで日本の草履や下駄、サンダルが登場し、様々なトングが注目されている。


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[投稿日]2017/02/18
[更新日]2017/06/12