シから始まるファッション用語

シー・スルー…オーガンジー、ボイル、モスリン、ローン、シフォン、レース、目の粗いニットなどの透ける素材を使って、身体を透かして見せるファッション。別名「スケスケ・ルック」、「トランスペアレント」。単に「透ける」というファッションは、古代エジプトなどで見られる。〔詳細は「トランス・ペアレント : trans parent」をご覧ください。〕

シェイプド・トップ…シェイプドは「形作られた」の意。体にぴったりくっつくようにデザインした上衣のこと。ウエストを絞って全体のラインを体にフィットさせた、細身のシェイプド・ジャケットなどがその代表。

シクスティーズ…1960年代は前衛芸術や若者文化が勢いを持ち、ファッションも過激で誇張された表現が目立つ。ビートルズがデビューし、ロンドンのストリート・ファッションのモッズルック、マリー・クワントのミニミニ・スカートが流行。クレージュやカルダンは宇宙ルックを発表して話題を呼んだ。

自主マーチャンダイジング(自主MD)…百貨店、専門店、量販店がアパレル・メーカーに頼らずに、みずからマーケティング商品の企画、生産、販売戦略までを主体性を持って計画・哲理すること。ここから他店との差別化が図られる。

シノワズリ…フランス語で「中国趣味」の意。17世紀後半~18世紀後半にかけて見られたロココ時代の責族の異国趣味のこと。

渋カジ…東京・渋ハ台の若者に見られるカジュアル・ファッションの総称。とりわけ1980年代に流行したものをいう。輸入高級ジーンズやミ二のタイトスカート、ポロシャツ、セーター、スニーカーなこを組み合わせて、普段着ながら個人のこだわりが強調されている。『ルイ・セット』店が火付け役となって若者たちの流行に。

縞帳…柄見本の一種で、縞織物の布辺を反古(ほご)に張り、通帳や大福帳のように綴じたもの。柄を決める上で参考にした。縞帳の表書きには、縞帳、縞手引き、模様鑑(もようかがみ)などと記され、製作者名や製作年月日を明記したものが多い。自給自足の時代に、民間では、機織りは女性の仕事とされてきた。江戸時代中期以降は、木綿の普及によって、各家で織られたものの布片を、近隣の仲間たちと交換したものも含めて収集する習慣が各地に生じた。また、親から子へと代々伝えられる教本としても機能した。縞帳からは、糸や染料によって柄に地域的特色が見られるだけでなく、製作者自身の作風も垣間見ることができる。また、問屋に自分の作成した柄を売り込むときの「名刺」あるいは「実績」などとして役だった。1907年前後に、トヨタの創業者豊田佐吉によって、国産の自動織機が発明されて以来、小規模工場での織物生産が促進され、また、大阪紡績や鐘淵紡績(現カネボウ)をはじめとする紡績業でも織物生産が開始されるようになり(紡績兼営織布)、自家生産の家は次第に減少した。しかし、第2次世界大戦までは、農山村で続けられ、戦後、流通経済の発達や生活変化に伴って、ほとんど消滅した。

シャネル・ルック…パリの女性デザイナーだったガブリエル・シャネルによる、シンプルで活動的、優雅なスタイルを便宜上シャネル・ルックとよぶ。また、これに模したルックもシャネル・ルック。シャネル・スタイルともいう。リゾート感覚のビアリッツ・ルックを指す場合もある。ガブリエル・シャネルは「ココ・シャネル」の名でも知られるフランスのデザイナー。1920年代のギャルソンヌ・ルック(少年のような女性)をきっかけに、エネルギッシュなキャリア・ウーマンの間で爆発的な人気を誇った。1920年代当時のシャネル・ルックの典型は、ブレード付きのツイード・スーツ、裏地とお揃いのシルク・ブラウス、金メッキのチェーン付きのバッグ、大げさな模造宝飾品(コスチューム・ジュエリー)、コンビのバックレスのフランソワ・ヴィヨン店製の靴といったところ。シャネル・ルックは、トップスがシャネル・スーツ(襟なしカーディガン・スーツ)もしくは類似のスーツ、ジャージーのロング・トルソーのジャケットなどで、これにショート・スカートなどのボトムスを持ってくるのがパターン。これらには、長いネックレスやシャネル・バッグなどの豪華なアクセサリーも併用されることが多く、ボーイッシュで平板なシルエット、気安さ、何気なさなどが特徴的だ。

ジャパニーズ・トラディショナル…欧米のトラディショナル・スタイルを日本風にアレンジしたもので「ジャパトラ」とも呼ばれる。ファッション雑誌やアパレル業界によって作り出された。

ジャポニスム…19世紀後半、欧米の芸術から生活にまで広く起こった日本趣味。日本の美術・工芸品は19世紀中頃からの万国博覧会の開催とともに広く注目され、日本ブーム、ジャポニスム現象が起きた。十九世紀末にはテキスタイルに、二十世紀初めにはポール・ポワレやマドレーヌ・ヴィオネらによってモードにも取り入れられ、1920年代に衣服の構成原理に影響を及ぼした。九四~九九年、「モードのジャポニスム」展が開催され、大きな反響を呼んだ。90年代末には、日本のマンガや漢字など、独特のポップな混沌が日本のイメージとなっている。

ジャンク・ジュエリー…ジャンクはがらくた、廃品、安物、くだらない物などの意。身近な廃品やがらくたを利用して作った、遊び感覚で意外性のあるアクセサリー。

ジャンパー・スカート…略してジャンスカ。胴着と一続きになったワンピースのスカートのこと。ジャンパー・ドレス、シャジュブルともいう。ジャンパーとは、袖無しか短袖で襟がない子供や婦人の胴着のこと。襟刳(えりぐり)やアーム・ホールが深くて大きく繰られているのが特徴。ブラウス、シャツ、セーターの上に着られ、活動的で若い感じがする。胴を締め付けないので、制服やダンスウェアに取り入れられることも多い。なお、シャジュブルはフランス語で、もともとは、司教がミサの時に着用する袖無しの祭服のこと。ポンチョ形式の外衣である。英語ではチャジュブル。

主力商品…アパレル・メーカーや小売店が品揃えを行なった商品のうち最も販売に力を入れている商品のこと。また、一番売れそうだと予測できる商品をさす場合もある。

商品ライン…デザイン、価格、ファッション性など特定の方針でまとめられた商品群。アパレル業界では、アパレル・メーカーが小売業に対して提示する商品サンプルに使用する用語。

ショルダー・バッグ…肩にかけるバッグ、肩掛け鞄のこと。正しくはショルダー・ストラップ・バッグ。長いベルト状のバンド、紐、鎖などで、肩から下げるようにしたバッグの総称。バッグの吊り紐がハンドバッグより長いものをいう。使われる素材は、革、合成皮革(ひかく)、布、籐(とう)等の、本体に共革や共布、鎖などの掛紐が付いている。長く下げたり、脇に抱えるように短くしたり、吊り紐の長さはいろいろあり、バックルやスナップなどで長さを調節できるものも多い。形、大きさともに各種あり、スポーティな若々しい感じを与えるだけでなく、機能的でもあるため、主に若い人たちに使われてきた。通勤、外出、旅行など、幅広い用途をもっている。

シングル・ストライプ…1本の細い、同じ太さのストライプが等間隔に配列された、最も単純な縦縞の柄。日本では、長い間、棒縞(ぼうじま)とよばれている。棒縞には多様な柄が施され、千筋縞や大名縞など複雑で派手ながらもある。たとえば大名縞は、基本的に、縞糸2本に地糸6本を繰り返し配列したものである。なお、縞糸及び地糸の配列により、間明大名、片羽大名、子持大名などの種類があり、厚司などの羽織に利用された。なお、大名縞の柄名は複雑で、紺大名、筋瓦斯大名、惣瓦斯、綾大名、三本大名、茶大名、鶯茶三本大名、橙大名、信州茶大名、等々、列挙に暇がない。しかし、表記パターンをみると分かりにくいわけではない。つまり、紺・鶯茶・橙などの色名や、縞糸に利用された本数(三本)がイメージの基本的な指標となっている。また、瓦斯という文字は瓦斯糸が利用されていることを示す。

甚兵衛…袂がない半袖または筒袖で膝上丈の羽織型の家庭着で、主に男性が着る。もとは武士の陣羽織を民衆がまねたもので、袖なしだった。


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[投稿日]2017/02/18
[更新日]2017/05/29