旗袍の附属品 : ボタン、領、下衣、上衣など

旗袍の附属品 (旗袍に組み合わされるオプション、アイテム)を簡単に紹介しています。

旗袍の附属品 : 旗袍のボタン

旗袍には、裏地の付いた袷や綿を入れた「袍」と、単の「衫」があります。いずれも丈が長く盤領の交襟で、前身頃が体の前面を覆い、右脇(まれに左脇)をトンボ頭の紐ボタン(いわゆる蜻蛉玉)で留めます。似た形状のドレスに「襖」がありますが、これは対襟で、前面中央(喉仏のあたり)を紐ボタンか貝ボタンで留めます。

旗袍の附属品 : 旗袍に合わせた下衣

清朝期から下衣にはズボン(褲子)が単でも綿入れ(袷)でもよく使われてきましたが、1930年代にストッキングへ代替しました。今ズボンと併用するのは旗袍よりアオザイの方が多いですね。

旗袍の附属品 : 旗袍に代替される・併用される上衣

上衣には対襟のベスト(馬掛児〈マーコール;馬甲とも〉)がよく着られました。1940年代までは袍や衫の上に着用し礼装として用いられました。馬掛児の袖無しは「背心」ともいわれ、袍・衫の上に着用することもあります。これも礼装や防寒用に着用されました。次の写真は魯迅が生前に使っていた毛織物製の背心を示したものです(上海鲁迅纪念馆蔵)。

http://www.fotoe.com/image/20634531

鲁迅生前穿着的毛背心,上海鲁迅纪念馆。(via FOTOE 图片库 – 图片20634531)

旗袍の附属品 : 旗袍の領(えり)

旗袍の歴史のなかで最も領(襟)が高くなったのは1920年代の上海と1960年代の香港、特に後者です。旗袍の登場する映画はたくさんありますが、デザイナーの中野裕通氏によると、旗袍を最も輝かせた映画は2000年に公開された王家衛監督の『』とのこと(詳細は「『花様年華』の旗袍 中野裕通氏と原田小百合氏のコメント」をご覧ください)。次の写真はその1コマで、この映画は1960年代の香港が舞台となっています。マギー・チャン(張曼玉)が着ていた、とても高い立領(スタンド・カラー)の旗袍が印象的でした。これはチャイナ・カラーともいわれます。

旗袍の附属品 立領(Standing Collar)

立領(Standing Collar)の旗袍を着た蘇麗珍(Su Lizhen)。蘇麗珍を演じる女優の張曼玉(Maggie Cheung) (c) 2000 by Block 2 Pictures Inc.

なお、チャイナ・ドレスは1990年代に使われ始めた日本独自の名称です。せめて、チャイニーズ・ドレスというべきですが、もうチャイナドレスとして定着していますね。旗袍やqipaoの言葉で画像検索をしますと、有名人でヒットするのは、数年前は張曼玉が圧倒的に多かったのですが、最近は范冰冰(ファン・ピンピン)が増えました。彼女にロマンはありません。湯唯(タン・ウェイ)の方が味があるように思いますが…!?

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