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------------------------------------------------------------------------------ モードの世紀「ファッション用語〜1日1個」臨時号 ------ 2004年1月30日(金) ------------------------------------------------------------------------------ 今日の用語【ヘルムート・ニュートン写真展 - マネキンと産毛】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 43号(今週月曜日刊)でもご紹介しましたように、ヘルムート・ニュートン氏が、 先週23日(土)、ロサンゼルス市内で、自動車事故によって他界されました。 本日は、臨時号として、モードの世紀からヘルムート・ニュートン写真展のエッセイ を紹介させて頂きます。写真展は、2002年5月22日〜6月2日、大丸ミュージアム・梅田で 催されたものを念頭においています。 なお、以下のエッセイは、../art/01.html から転載しておりま す。予め御了承下さい。なお、上記URLにて、ヘルムート・ニュートン氏の写真集のリン クを集めておきました。ぜひご参照下さい。 昨日予告しておりました「アール・デコ」は来週にさせていただきます。ニュートン について、どうしても挟んでおきたかったのです。 ------------------------------------------------------------------------------ 【ヘルムート・ニュートン写真展■マネキンと産毛】 80歳を記念にして催されたヘルムート・ニュートンの写真展が、梅田大丸で催され ていたので、出かけたついでに寄ってみた。1時間半ほどだったが気楽に熱中した展覧 会は初めてだった。 ニュートンは、ご存じのとおり、イブ・サン・ローランをはじめとするブランドの広 告写真を、ヴォーグやマリクレールなどに掲載していた写真家だ。今回は、マネキン仕 立ての被写体以外に、産毛もリアルに写せたりする肉感的な視点も忘れていなかったこ とが、行って良かったと思えた点だ。 「女たちは服を着てやってくる」と隣り合わせに展示されている「女たちは裸でやっ てくる」がとくに目を惹いた。確かに、欠陥・血管一つない女性の被写体が現出した広 告写真、つまりモード系といった類の作品もいいが、今回の展覧会で、ニュートンが産 毛を実は忘れていなかったことに、妙に感動した。しかも、彼が一旦撮すとなると、「 単に写ってる産毛」ではない。つまり、彼の作品の傾向として上げられる、男根をもっ ているかのような女性ということにこだわれば、男性的かと思えるくらいの産毛を「ふ さふさ」?と撮しているのだ。 あと同じような見方でいえば、漠然とした印象では、乳首〜乳輪の撮し方が見事だと 思った。作品にヒールが写っていない場合は、代替として、乳首や乳輪が強く撮されて おり、作品全般的に被写体が笑っていないし、このような点が、エロ写真と全く違うな ぁと思った。ニュートンの作品には、撮されるものが撮されるものとして存在している 、あるいは、代償がない。 エロ写真だと、乳房を撮す代わりに笑顔で恥じらいをチャラにするというか、手っ取 り早い等価交換が行われているようで安っぽくなるし、その点、「身体」として全面展 開している姿勢と、そこに、マネキンかゴールデン・リアル産毛か、いずれかに特化し ようとしている態度は、爽やかだなぁと思えた。 もっとも、この爽やかさが、どこか、第二次大戦期のナチスドイツの肉体賛美的なア ートに近いものだという印象も拭えないのだが・・・。 ------------------------------------------------------------------------------ メールマガジン「ファッション用語〜1日1個」(マガジンID:0000121007) ◇配信停止をご希望の方 ../mailmode.html ◇メールマガジン&サイトに関するご質問・感想 ../c-board35/c-board.cgi?id=mode21 ◇「モードの世紀」へのご意見・お問い合わせ staff@../ ◇広告掲載のお問い合わせ af@../ 発行:「モードの世紀」(../) 編集:遊民(staff@../) 転載の際には、発行者までご一報ください。 |
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