金蓮靴(中国、1890年代)

金蓮靴 ( 纏足靴 )、中国、1890年代 / Chinese, c. 1890s

Linda O’Keeffe, Shoes: A Celebration of Pumps, Sandals, Slippers & More, Workman Pub Co, 1996, p.443

「多分、女性たちは昔、とても危険だった。彼女たちは自身の足を縛られていたのだから。」(マクシーン・ホング・キングストン)

“Perhaps women were once so dangerous they had to have their feet bound.” -Maxine Hong Kingston, Linda O’Keeffe, Shoes: A Celebration of Pumps, Sandals, Slippers & More, Workman Pub Co, 1996, p.443

この引用箇所の文脈が不明ですので断定はできませんが、纏足女性に歩く必要はあったのでしょうか。当然、纏足は中国その他の全女性がしていた訳ではありません。ある程度富裕層に限られていたのですから、家事使用人に世話をされる状況を考えれば、歩行の必要性は低かった可能性も否定できません。この写真の金蓮靴は他の纏足靴と違い、ヒール(踵)の設計が太く高くなっています。歩行だけでなく立位自体を重視しているとも理解できます。


2 thoughts on “金蓮靴(中国、1890年代)

  1. 清朝末期にもなると、纏足は決して富裕層に留まらず、漢民族であれば労働階級にも広く浸透しています。(客家等少数民族と、満州族は除きます。)

    山東省の、決して裕福とは見えない農婦の纏足姿の写真も多数残存しています。靴に関して言えば、桐油で防水した雨天用の地味な靴も残っています。多くの女性は当然、立つだけでなく働き、育児や介護もになう必要がありました。脱臼骨折が癒着した足でそれらをこなしていたのです。

    纏足はこのころになると贅沢な習慣ではなく、女性の社会的な常識にまでなっていたと言っても過言ではありません。

    大多数の女性は労働力として十二分に期待されつつも、纏足をしていないと極端に差別された。ここが何とも悲惨な点だと思います。

    1. 淑香さん
      コメントを頂きありがとうございました。
      私の不勉強で、実際の纏足はもっと普及していたようですね。
      脱臼骨折が癒着した足、とは大変生々しく痛々しくも感じました。

      可能でありましたら、残存写真や文献などを教えて下さい。勉強いたします!

この記事の面白かった所や分かりにくい所を教えて下さい!

[投稿日]2017/02/22
[更新日]2017/05/29