同志社大学 日本経済史2

同志社大学「日本経済史2」の方針をまとめています。本講義では、繊維産業・アパレル産業、ファッション文化の観点から日本史を振り返ります。

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ミシンと衣服の経済史」(当サイト)

授業計画

  1. 近代の洋服の普及と民族服の確立(1)…近代になると欧米からの文化が押し寄せ、日本の文化・伝統が破壊されていったと言われる。果たして、そうなのか。和服が急速に衰退していったことは確かであるが、衣服形態に変化が見られた。この点を概説する。
  2. 近代の洋服の普及と民族服の確立(2)…日本の和服をはじめ、近代のさまざまな民族服は洋服との関係において変容・確立をした。中国のチーパオ(旗袍)や朝鮮のチマ・チョゴリの実例から、その経緯を解説する。
  3. 近代におけるミシンの普及とその意義(1)…18世紀イギリス産業革命によって糸と布(織物・編物)の大量生産が実現したが、衣服生産は手縫いのままであった。19世紀中期にアメリカで縫製機(ミシン)が実用化されて以降、世界の衣服生産の在り方は大きく変わった。アメリカ・ドイツの動向を踏まえながら、日本の縫製工場におけるミシンの利用を概説する。
  4. 近代におけるミシンの普及とその意義(2)…アメリカ・ドイツからのミシン輸入によって、日本では縫製工場だけでなく、家にもミシンが普及していった。家に焦点を当てて、女性のミシン活用について家事労働と家内労働の両面から解説する。
  5. 近代の繊維産業の変貌…繊維産業は殖産興業政策に組み込まれ、20世紀初頭には輸出化を遂げたが、その前後において繊維原料の変更を行ない、農業と工業を連動させた経済発展を放棄した。この点を紡績業の発展と戦時経済の実情に絡めて解説する。
  6. 戦後のアパレル産業とファッション文化…戦前から戦後にかけて、洋服の普及と既製服の普及は、1970年代アパレル産業の破竹の勢いに結実する。ファッション文化もまた、裁縫教育の普及とともに活発になった。フランスへの憧れに触れながら、この展開を観察する。
  7. 現代のアパレル産業とファッション文化…1990年代以降、アパレル産業は中国への工場移転を行なうとともに、グローバル企業が登場した。また、製造販売される衣服はコスト削減による軽量化が図られている。現代のアパレル企業の抱える問題と、貧しくなる衣服について解説する。
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