講義計画
講義内容
数十年前ならどこの家庭にもあったミシンという小さな小さな機械は、衣料生産やファッション文化だけでなく、19世紀以後の人類史全体に対し、強烈なインパクトを与えた機械である。本講義では、歴史への様々な接近方法を紹介しながら、19世紀に出現し21世紀にもなお進化を遂げるミシンについて、多様な側面を浮かび上がらせる。講義方法
配付プリントを解説する。随時、画像・映像資料も利用するが、時間が足らなくなるはずなので、ホームページと連動させる場合もある。学習上の注意点
【自主学習について】 復習が大切。授業内容で面白かった点を友人、ご家族、教職員などに話すこと。興味をもったテーマについては、ネットや文献で調べ、教養を深めておく。【到達目標について】 自分が人に教える状況を仮定・設定し、授業を行なうかのように振り返るか、自分なりに講義内容をノートに要約する。
【受講に際して】 お互い、発想を柔軟にしましょう。歴史を学ぶのに大切なツールは地理である(年表よりも地図が大切)。
評価方法
試験重視。自由提出レポートで加算する場合もある。テキスト
使用しない。配付プリントで講義する。参考文献
私自身が買い、線を引き、書き込みをしたものだけを紹介する(量は膨大)。学生への要望
講義・試験が終われば二度と会えないという気持ちで授業に臨んでほしい。授業に関する内容はもちろん、他のことでも色々と相談・質問してほしい。授業中に知り合いと隣に座るような群れ癖は捨てる。知人と雑談するなら出席しないこと。授業は、たとえ、あなたにとっては受講だとしても、私にとっては仕事である。私の仕事の邪魔をする場合は予め欠席すること。
講義を足がかりに、自分でテーマを掘り下げる姿勢もほしい。口頭で話した内容もプリントにひたすら書いてほしい。勉強はリンクするもの(無限に繋がる)だから、授業で勧める書籍、雑誌、映画・DVD、音楽・CD、サイトを片っ端から読み倒す、観倒す、聞き倒す。
大学時代にバイトをし過ぎたり遊びすぎたりすると、金はおろか、教養も残らない。卒業後60年前後の人生を消化試合にしないために、「教養の貯蓄」をしてほしいし、「調べることが病み付きになる」という精神的余裕を望む。
オフィスアワー
授業の前後か都合の合う日時。人相が悪いようですが、お気軽に。年間(学期)計画
はじめに第1章 現状からみたミシン─用語説明、繊維・衣料品産業にみる日本の現状
第2章 用語からみたミシン─語源的アプローチと日本でのカタカナ普及
第3章 技術史からみたミシン─繊維産業で利用される機械との比較
第4章 企業史からみたミシン(1)─シンガー社の出現と多国籍企業化
第5章 文化史からみたミシン─トップ・ブランドは本当にトップか?
第6章 貿易史からみたミシン─衣服産業の形成(テーラーと陸軍被服廠)
第7章 軍事史からみたミシン─軍服生産としての前史
第8章 女性史からみたミシン─近代日本の洋裁普及と自活・内職・趣味
第9章 企業史からみたミシン(2)─ミシン利用者としての工場・企業
第10章 経済史からみたミシン─衣服産業の諸相
第11章 進化経済史からみたミシン(1)─ミシン普及の趨勢と経路
第12章 進化経済史からみたミシン(2)─マルクスのミシン論
第13章 生命体としてみたミシン─自己増殖から20世紀の道程を振り返る
※各章1回程度で進める予定。(合計14回)。
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