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講義計画

講義内容

幸か不幸か、私たちの目の前にあるのは、既に作られたものだけである。あなたが読んでいる本や雑誌、あなたが今聴いている音楽、そして、あなたが住んでいる家、何もかもが既製品である。残念ながら、「いま」私たちが触れることのできるのは、すべて過去の領域にあり、未来に触れることはできない。
本講義では、自己表現、デザイン、清潔感、流行、プレゼント、恋愛、マーケティング、技術・機械、身分・階級、政治、戦争など、実に様々な事柄に関係してきたファッション文化やアパレル産業を題材に、日本の歴史を概観する。ただし、「日本」という国名が古代の唐(今の中国)に対する方角を指したものであったことを踏まえ、日本の歴史は、大昔から一国の歴史としては限定的にしか成立していないという点にも注目する。

講義方法

基本的に板書はしない。ひたすら、配付プリントを口頭で補う。

学習上の注意点

ファッション、衣料、デザイン、生地、繊維などに関心をもって臨んでほしい。授業で配付するプリントを自分で説明できることを目標に。

評価方法

期末試験を重視する。抜き打ちの次回締切りレポートや、紹介する展覧会感想レポート等を課し、評価に加味する場合もある(ない場合もある)。

テキスト

指定しない。

参考文献

毎回大量に紹介する。一冊でも多く読むこと。

学生への要望

授業中に知り合いと隣に座るような群れ癖は捨てる。知人と雑談するなら出席しないこと。また、講義を理解することも大切だが、講義を足がかりに、自分でテーマを掘り下げる姿勢もほしい。口頭で話した内容もプリントにひたすら書いてほしい。解らないところがあれば積極的に質問してほしい。勉強はリンクするもの(無限に繋がる)だから、授業で勧める書籍、雑誌、映画・DVD、音楽・CD、サイトを片っ端に読み倒す、観倒す、聞き倒す。大学時代にバイトをし過ぎたり遊びすぎたりすると、金はおろか、教養も残らない。卒業後60年前後の人生を消化試合にしないために、「教養の貯蓄」をしてほしいし、「調べることが病み付きになる」という精神的余裕と前向きな姿勢を望む。

オフィスアワー

授業日の17時以降か授業後(できれば予約してほしい)。

年間(学期)計画

  • 服飾・織物からみた古代の東アジアと、古代日本列島における苧麻・絹
  • 古代~中世における衣服の展開と、16世紀以降における木綿インパクト
  • 近世における小袖の細分化と、近世~現代におけるパリと西陣との比較
  • 19世紀における既製服の登場─戦争に絡めて(1)
  • 20世紀前半における化合繊の普及と在華紡の展開
  • 20世紀中葉における制服産業の海外膨張─戦争に絡めて(2)
  • 19・20世紀における、産業革命の影響とフェティシズム(≒フェチ)の成立
  • ジーンズの成立と、20世紀後半の日本への爆発的普及
  • 20世紀日本におけるブランド需要─シャネル、ヴィトン、エルメスを比較して
  • 20世紀後半における東西融合のあり方─コムデギャルソンとヴィヴィアン・タム





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