キから始まるファッション用語

キッチュ…「俗悪、まやかし」を意味する独語。上品、シックに対して悪趣味なものを指す。服飾では、けばけばしい色彩、装飾過剰、安物っぼい素材などから連想されるイメージを指す。

キャド/キャム(CAD/CAM)…コンピュータによる設計・製造のことを指し、パタンナーが型紙を作るときに利用する。CADは型紙製作の作業を手描きより簡単に設計できるのが特長。CAMはその型紙のデータに基づいて生地を自動裁断する機械。

ギャバジン…一般に短縮してギャバとよばれる、緻密に織られた腰のある丈夫な綾織物のこと。綿、ウール(梳毛)、合繊などでつくられる。双糸使いが多く、主用途は、スーツやコートなど。

脚絆…脛から下を覆い保護する装身具。古くは、脛巾(はばき)といい、朝服の一部だったが、平安時代に旅行用具となり、戸外を歩く職業の人々に用いられるようになった。室町時代に、脛巾は脚絆と併用されるようになり、遠出に脛が見えるのは失礼だという認識から、武士の嗜みとなる。江戸時代になると、女性も物見遊山や伊勢参宮などの旅の必需品となり、農村生活でも男女の農作業に欠かせぬものとなった。形は、保温効果のあるレッグ・ウォーマーに近いが、通常、脚絆には、膝下に紐を通す穴があり、その紐をきつく結んで脛や足への血流を減らし、足を軽くする働きがあり、主に旅以外にも、飛脚や鉱夫のように脚を駆使する作業にも使われた。脚絆は仕立て方法によって、大津脚絆と江戸脚絆に分かれる。また、地方によっては、布製のものを脚絆という場合もあり、藺(い)・藁(わら)・麻(あさ)製のものをは脛巾として区別する。しかし、逆の場合もあり、厳密ではない。明治になって、今でも登山用品として使われているゲートルが軍装・学校の制服としてされ、これは西洋脚絆とよばれた。

キュー・マーク(Qマーク)…Qは「クオリティー=Quality」の頭文字で、繊維製品総合検査基準に基づいて検査し、合格した商品に許される品質保証マーク。消費者が安心して商品を購入できるように定められた制度によるもの。検査頂目は生地欠点の有無、寸法の検査、加工処理剤のチェック、染色と収縮の程度、表示についての適否などがある。

キュロット…語源を「尻」とするフランス語で、「小さなお尻」または「半ズボン」の意。一般には、女性用のスカート型パンツとして、キュロット・スカートの名で知られる。英語の複数形「キュロッツ」は、婦人用の左右に分かれた「まち」入りスカートに対して用いられる。本来は、17世紀末~18世紀末に貴族の脚衣として使われた、男性用の膝丈の半ズボン。腰回りはゆったりし、裾に向かって細くなり、裾は細いバンドなどで留めて、ピッタリと脚にフィットするようになっており、仕立の技術も高度。それまでのショース(股引に似たズボン)に代わって出現した。1789年のフランス革命をきっかけに、上流階級の習慣が消えはじめたが、夜会服や儀礼服として19世紀初頭まで用いられ、乗馬、狩猟、ゴルフなどのスポーツ・ウェアとして20世紀まで着用された。現在では、キュロット・スカートを中心に一般化されている。なお、フランス革命の時、革命党員たちは、貴族の象徴だったキュロットを拒否する意味で、長ズボン(パンタロン)を穿いたことから、サン・キュロット(キュロットを穿かない人の意)と呼ばれた。

きれカジ…「きれいなカジュアル」の略。本来は渋カジに属するファッションながら、紺のフレザーに白のボタンダウン・シャツ、ジーンズの組み合わせが代表的。

ギンガム…先染糸(さきぞめし)を用い格子柄に織った綿の平織物。綿糸以外には、レーヨン、ビニロン、ポリエステル、綿・ポリエステル混紡なども使われる。用途は、おもに、ブラウス、ワンピース、パジャマ、エプロン、カーテンなど。語源には2つの説がある。(1)フランス・ブルターニュの町ガンガンで、この町では、ギンガムの原型であるインドの手織の平織絹布を模倣した布が作られていた。(1)縦縞を表わすマレー語「gingan」に由来する。縞幅は3~5ミリで、金巾級の厚さ。縞柄の配色は、白と有彩色との2色が多い。織り糸には、20~50番の単糸を用い、経緯(たてよこ)を染糸と晒糸の組み合わせにするか、異なる色の染糸どうしの組み合わせで織る。高級品は、コーマ通しを施した綿糸(コーマ糸)を用いて織り、シルケット加工を施して柔らかい光沢をつける。日本のギンガムは、経緯に同じ番手の糸を用いるケースが多いが、アメリカでは、緯糸を経糸よりも細くしたものが多い。密度は経と緯とをほとんど同じくらいにする。なお、縦縞の縦ガン(ナース・ギンガム)、薄地でしなやかなものをゼファー・ギンガムという。また、ギンガムは、格子が原則だが、ストライプ・ギンガムというものもある。ギンガムに使われるチェック柄を総称して、ギンガム・チェックという。

 

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