ヒから始まるファッション用語

ビキニ…上部は小さめのブラジャー型、下部は極端に布地の少ないパンティ(ショーツ)型を組み合わせた、ツーピース・スタイルの水着。1946年に北太平洋のビキニ島(環礁)で行なわれた原水爆実験の強烈な印象を水着のショック度にたとえてビキニの名前が使われるようになった。詳細は〔ビキニ : bikini〕をご覧ください。

ピー・コート/キャバン…打ち合わせが深いダブル・ブレストで、腰丈のコート。粗くて暖かいウールの織物を意味するオランダ語ピー(pij)に由来する。左右いずれも前にすることができる。防寒用だけでなく、レイン・コートとしても利用される。現在では、ネイビーブルーのメルトン地が主に使われている。大きめのリーファー・カラー、縦に入った切り込み風のマフ・ポケット(または手を温めるハンド・ウォーマー・ポケット)、錨(いかり)をあしらった大きなボタン、センター・ベンツ、ノッチド・ラペルの衿などが特徴。ピー・コートは、古くは船員、漁師、労働者が防寒のために着用されていたもので、イギリス海軍の艦上用コートにも採用されていたが、おしゃれ着として使い始めたのは、1920年代のシャネル。後には、バーバリーがレインコートとしてピー・コートを用い、とても実用的な衣類として、男女双方に国際的な人気を呼んだ。以後、40年代には、ギャバジン、またはピー・コートは一般的に着用されるようになった。なお、キャバン(gabardine)は、ピー・コートのスペイン語・フランス語。呼び名は他にもいくつかあり、船橋で見張り用に着用されたことから、ブリッジ・コートやウォッチ・コート、他にも、ピー・ジャケット、パイロット・ジャケット、パイロット・コートともよばれる。

ピーコック革命…もとはアメリカのデユボン社の顧問であったディヒター博士によって1987年に提唱されたもの。1980年代後期のメンズ・ファッションに多大な影響を与えた革新的な考え方。男性ももっと服装に個性を取り入れようという発想が根本にあり、それを牡孔雀にたとえたもの。

ビクトリアン…英国のビクトリア女王時代(1837~1901)をいう。産業革命と広大な植民地とで繁栄していたこの時代の英国は、美術活動も盛んだった。服飾ではクリノリンやバスルと呼ばれるシルエットで、重厚な絹織物、多彩な色彩など、重々しい過剰な装飾が特徴。

ピーシー・ブランド(PCブランド)…Producers Character ブランド。一人のプロデューサーによって企画、生産、販売までの計画・開発が進められ、その個性を打ち出すブランドのこと。DCブランドに対比されるもの。

ビジュアル系…音楽グループの影響を受けた独特のヘアメークやファッション。主に髪をカラフルに染めたり、濃いメータをほどこした男性を指す。「系」とは系統だった分類のことだが、近年若者のファッション指向をモード系、ストリート系などと表現している。

ヒッピー、アメリカを中心に起こった反体制・自然賛美派の若者をさす。ベトナム戦争を契機に、宗教と自然回帰を呼びかける若者たちが現れ、ヒッピーと呼ばれた。特に、67年初め、「ラブ・イン」と名付けられたイベントで、サンフランシスコのゴールデン・パークに集まった1万人の若者によるヒッピー宣言が名前の由来。ヒッピー・ファッションの流れをくむグループは、フランスでは「ババ」という。体制的で物欲主義の社会に背を向け、自然の中で集団生活を行なったり、マリファナ、セックス、ロックを愛し、インドの瞑想に代表される東洋的な哲学に耽るなど、非生産的・快楽主義的な行為が特徴。

ヒップ・ホップ…1980年代前半にニューヨークのブロンクス地区で発生したストリート・カルチャーの一つ。黒人を中心にした、ラップ・ミュージック、スクラッチDJ、グラフィティ・アート(落書き)、ブレイク・ダンス等が特徴的。ファッションとしては、彼らのライフスタイルから生まれたシャツやダボダボのジーンズを着たり、帽子を後ろ向きに被る等。

ヒップ・ボーン…英語で腰骨のこと。ここから、腰骨の位置で着られた股上の浅いボトムを指す。1960~70年代に流行したスタイルで、腰にぴつたりとフィットするように裁断された。ヒップスターも同じ。90年代半ばにリバイバルし、へそ出しルックを生んだ。

平場…単丁晶を価格別や服種別に陳列し、客が抵抗感なく出入りでき、商品を自由に手に取って見られるようにした開放的な売場形態。百貨店や量販店では、季節性の強い服種などのスペースを増減しながら売る売場として、あるいは単品ゴーディネート商品の売場としても活用。

品種…アイテム(品目)をさらに分類した中項目のこと。ラインともいう。たとえばスカートという大項目(アイテム)にたいして、タイト・、ミニ・スカートなどが該当する。

ビンテージ…ある程度時を経て、ほどよい味わいを深めた状態のもの。あるいは、古い型を指す。 本来は葡萄(ぶどう)の豊作の年に作られた極上のワインのこと。原型としての完成度が非常に高いのが評価される基準。今では、車やファッションに使われ、「ビンテージ・ファッション」「ビンテージ・バイク」というように使われる。アンティーク・ファッション、クラシック・ファッションとほぼ同義だが、原型の完成度が非常に高い」点を強調する場合に、ビンテージがよく使われる。

品番…アイテムをデザイン、素材別などに細分化した商品の付けられる番号のこと。たとえば、「リーバイス501」とよばれるジーンズは、リーバイス社のジーンズのなかで501の品番をもつ商品。

ピン・ワーク…ピンを使って、服地や製品を形作ること。陳列商品に動きや着装感を持たせるのに活用。

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