ジョルジオ・アルマーニ : Giorgio Armani

ジョルジオ・アルマーニ Giorgio Armani は、1934年にイタリア北部エミリアのピアチェンツァに生まれたファッション・デザイナー。ジャケットやスーツに本領を発揮するイタリア生まれのモード界の帝王・ミラノの3G。

医者にな るためにボローニャ大学で医学を学んだが2年で中退。20歳頃の兵役やサラリーマ ンを経て、ミラノ最大の百貨店リナシェンテにウィンドードレッサーとして入社。紳 士服のバイヤーも担当したが、男性服を手がけたことがファッション界に入るきっか けになった。

その後、ヒルトンに出店していたニノ・セルッティの紳士服専門店「ヒットマン」でアシスタントのデザイナーとして雇われる。さらに、ウンガロとゼニアでの仕事を経て、1968年に建築家セルジオ・ガレオッティを知り、独立を強く勧められる。アルマーニは、2年後の1970年に独立し、フリーランスのデザイナーとなった。さらに、1975年にはセルジオ・ガレオッティとの共同出資でプレタ・ポルテの自店「アルマーニ」(GIORGIO ARMANI S.p.A.)社を設立。資本金は1万ドルといわれている。この自店以降、男性の紳士服のイメージやスポーティな感覚を婦人服に生かす手法、とくにジャケット作りにかけては高い評価を得た。スポーツ時代の今の感覚をとり入れた婦人服に新境地を開き、開店後わずか3年で「ジャケットの王様」とよばれるようになる。

1980年代になると、若者向けセカンド・ラインの「エンポリオ・アルマーニ」とジーンズ・ラインの「アルマーニ・ジーンズ」を発表(81年、デザイン担当は主に姪のシルヴァーナとロベルタ)。この頃に、「モード界の帝王」や「ミラノの3G」とよばれるようになる。82年に女性用の香水、84年には男性用の香水を発表。85年にセルジオ・ガレオッティが白血病で他界してからしばらくの間停滞したが、86年にノットゥルノ電話(イタルテル社製)を発表。その後、87年には「ジョルジオ・アルマーニ・オッキアリ」(メガネ)と「ジョルジオ・アルマーニ・カルツェ」(靴下)を発表し、無事復活を遂げる。

1990年代には、アメリカン・カジュアル(アメ・カジ)をいち早くモード界に取り入れた「アルマーニ・エクスチェンジ」(A/X)をオープン(91年)。このブランド名はアメリカ軍の売店「P/X」をもじっている。95年には、「ジョルジオ・アルマーニ・ゴルフ」や女性用香水「アクア・ディ・ジオ」などを発表。翌96年には男性用フレグランス「アクア・ディ・ジオ」と男女用フレグランス「ジョルジオ・アルマーニ・クラシコ」を発表、香水部門の拡大が特徴的である。

2000年秋冬コレクションからは、ビジネスラインとしてメンズとレディースを統合した最新のレーベルとして「アルマーニ・コッレツィオーニ」を発表。

なお、クリスチャン・ディオール以来はじめて、『タイム』誌の表紙を飾ったデザイナーとしても知られる(1982年)。また、80年にリチャードギア主演の『アメリカン・ジゴロ』で衣装を担当して以来、映画男優・女優のデザイナーとしても多彩な能力を発揮している。

彼の作品は、70年代半ば以降に人気が出たエグゼクティブな男女向けのスーツが代表的である。男性服出身デザイナーだけに、仕事着が本領なのである。日本でブランド志向の高まった80年代に、アルマーニ現象として登場したことは記憶に新しい。また、セカンドラインにも定評があり、80年代後半には「エンポリオ・アルマーニ」のヒットには「アル中」という用語が造られた。しかし、近年のブランド衣料の品質低下の例に漏れず、90年代以降の「アルマーニ」ブランドの拡大は「アルマーニ・ケース」とよばれる家具やホーム製品など、もっぱら衣料以外の部門が中心となっている。

1979年、ニーマン・マーカス賞を受賞して以来、ジョルジオ・アルマーニの受賞した賞は枚挙に暇がない。以下、その一部を賞別に掲載しておく。

  • the Neiman Marcus Award in 1979
  • CUTTY SARK Award for International Top Men’s Fashion Designer in 1980, 1981, 1984, 1986, and 1987
  • GQ magazine’s Men’s Style Award for best fashion designer in 1981
  • Council of Fashion Designers of America in 1983
  • Commendatore Dell’Ordine Al Merito Della Repubblica (Italian Government Award) in 1985
  • Occhio D’Oro as Best Designer for Spring/Summer Collections in 1984, 1986, 1987, and 1988
  • Gran Caveliere Della Repubblica (Italian Government Award) and the Lifetime Achievement Award for men’s wear by the CFDA in 1987
  • the PETA Award in 1990
  • the Fiorino D’Oro Award for promoting Made in Italy image in 1992
  • Aguja De Oro Award for Best Designer of the Year in 1993
  • GQ’s Man of the Year Award in 1996

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[投稿日]2017/02/18
[更新日]2017/05/29