ウォン・カーウァイ『花様年華』
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ウォン・カーウァイ(王家衛)『花様年華』(原題「花樣年華」、2000年、香港)
クローズアップの手法と音の配置によって官能の気配を存分に出した作品。互いに歩み寄る二人がほとんど触れることなく恋情を極大限にまで引き延ばし、禁欲的に着られたスーツと旗袍を伝って臭覚にまでエロスが忍び寄る。
スー・リーチェンを演じるマギー・チャン(張曼玉)は、この作品で20着以上もの旗袍を着ている。旗袍の出てくる映画を見倒したというデザイナーの中野裕通(ヒロミチ・ナカノ)は、この作品で着られた旗袍が、他のどんな映画にもまして鮮やかなデザインで高品質だったと絶賛。続編ともいえる『2046』(原題「2046」、2004年、香港・中国・フランス・ドイツ・日本)では、チャン・ツーイー(章子怡)が旗袍のオンパレードを行なっている。両作品とも美術・服装指導は、ウィリアム・チャン(張叔平)、撮影指導はクリストファー・ドイル(Christopher Doyle;杜可風)。
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