金巾:shirting

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(1)用語解説・歴史など

平織に織った定番の綿織物。綿織物の中では、薄地で、比較的下級の汎用織物として利用頻度が高い。

経緯(たてよこ)に28〜40番手程度の綿の単糸を用い、1インチ当りの経緯本数の合計を、経緯合計で90本の密度とした綿織物。シャーティングともいう。アメリカでは、プリント・クロース、パーケールが相当。語源は、ポルトガル語のカネキネ(canequine)といわれている。

晒した後、漂白・無地染めして、敷布、テーブルクロス、ハンカチーフ、ドロンワークの基布・裏地、あるいはエプロンなどのキッチンウェアなどに使うほか、捺染して夏のブラウスや女児服、旗・のぼりなどにも用いる。

織り幅によって、二幅金巾(76cm程度)、並幅金巾(二幅半、91cm程度)、三幅金巾(112cm程度)などの種類がある(以下、四幅〜と続く)。なお、一幅は鯨尺1尺(約38cm)。

また、加工法による分類を紹介すると、織り上げたままのものは、生地金巾か生金巾(きかなきん)という。

精練、漂白したうえ後、片面か両面に糊付けをし、柔らかく仕上げたものは、晒金巾(さらしかなきん)。これは、寝具のカバーやシーツ、エプロンに用いられる。無地染めして、和服の裏地にするものは、俗に、モス裏と呼ばれる。並幅以上の幅をもった晒金巾は、特にキャラコという場合もある。

なお、金巾と同じく、経緯の密度をほぼ等しくして平織に織った綿布に、粗布、細布、ローンがある。これらあ、個々に見ると経緯の番手と密度に差が少ないことから、表面は平らで均斉のとれた風合いをもつが、織糸の太さが異なるため(粗布の織糸が最も太く、細布、金巾、ローンの順に細くなる)、それぞれを比べると、密度も違う。

金巾の原形は、東部インド地方の手機で織った平織の晒綿布。これが、イギリスで力織機によって模製され、さらに、日本で金巾の名で織られるようになった。

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