コルセット:corset

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(1)用語解説・歴史など

フランスではコルセ、日本ではコールセットと呼ぶ場合もある。

もとは、胸から腰にかけての体形、特に胴を細く締めるための女性用下着。胸から下、ヒップの上までをぴったりと締め付ける。横皺を防ぐため、綿やサテン地に針金や鯨の髭を入れたり、紐で編み上げて形づくる。

原型とみられるものは、12〜13世紀頃のステーズ(胴衣)。以後、16世紀にバスキーヌ、コル・ピケ、コル・バレネと名前を変えながら改良が加えられた。

コルセットの名で利用されたのは19世紀から。男女ともに、シルエットづくりの必需品となり、着用されるようになった。

ルイ・フィリップ(在位1830〜48年)の時代には、砂時計型シルエットといわれる流行が起こり、極端にウェストを締めるコルセットが登場。特に有名になったのは、1890年頃、コルセットを着けることで可能になるS字型シルエット(ギブソンガール・スタイル)が女性に流行したことによる。

以後、レーシング(組紐)で締める方法が廃れ、20世紀になると、着用部位も加工され、ウェストからヒップを覆う形となる。伸縮性のある素材が用いられるようにもなり、ステップ・イン方式となった。現在は、ガードル、ウェスト・ニッパーなどが代替するものとして利用されている。脇、前、後を紐で締め上げるものと、ホック留めになったもの、ファスナーで留めるものがある。

ブランド史におけるコルセットの解放は、2段階に分かれて進行したといわれる。まずは、20世紀初頭、ポール・ポワレによるフランスの貴族たちからの解放。次は、20世紀中葉のガブリエル・シャネルで、彼女は、身体へのコルセットだけでなく、精神的なコルセット(締め付け)からも女性を解放した。

コルセット・ドレスは、下着のコルセットを下に延ばし、そのままアウター・ウェアにしたもの(下着の外衣化)。ファンデーション・ドレスや下着ルックともいわれる。20世紀後半のコルセット・ドレスの流行は、80年代初めからコルセット・ドレスを発表していた、ジャンポール・ゴルチエによる。その後、シャンタル・トマス、モスキーノ、島田順子ら、数多くのデザイナーたちが、コルセット・ドレスを発表した。80年代は、ボディと直接に関わるコルセットやブラジャーが、アウター・ウェアになるか、ディテールとしてアウター・ウェアの一部に組み込まれる動きが目立った。87年の春夏に登場したブラジャー・ドレスもその一環。

コルセット・トップは、コルセットの形をデザインした上着。セクシー・ルックのテーマで、92年春夏のパリ・コレクションで登場。コルセット・ジャケット、コルセット・ジレとも呼ばれた。

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