アヴァンギャルド - avant-garde

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(1)用語解説・歴史など

軍隊の前衛部隊、先頭艦隊という本来の意味から転じて、芸術における「前衛」の意。フランス語。表記上、アバンギャルドとも。また、アドバンストと同義。

ダダイズムやシュルレアリスム(超現実主義)など、第1次世界大戦後のフランスを中心にヨーロッパで起こった芸術運動、芸術革新運動。または、その運動のなかで「前衛、先駆け」の意味で使われた言葉。

流派や正統への拒否・破壊を軸に、実験的な手法によって新しいものを創りだそうとした革新的な芸術運動の総称。発想の自由を求めるもので、ファッション界においては「時代を先取りしたもの」「奇抜なもの」、あるいは「遊びの多い大胆なデザイン」などを指す。

先のダダイズムやシュルレアリスムだけでなく、表現主義、キュビスム(立体主義)、抽象主義などの活動も含まれる。これらは絵画の流れを示すが、音楽や文学も含まれている。

アヴァンギャルド・ファッションになると、前衛的ファッションといっても、いくつかの意味合いに分かれる。

(1)芸能人のステージ・コスチュームに見られるような、奇抜なファッション
(2)ファッションショーなどで発表される作品で、ジャーナリスティックな話題を狙った、いわゆる「見せ筋」。
(3)造形芸術の一つという立場から発表されるもので、衣服の既成概念を確信した作品群。
(4)ごく初期の少数の人たちに共有されるもので、この場合、トップ・ファッションともいう。

そもそも、ファッション界でアヴァンギャルドの用語が使われるようになったのは、シュルレアリスムの影響を受けたといわれるエルザ・スキャパレリ。中でも、36年の「ハイヒール形の帽子」は、ハイヒールを逆さまにして頭に被せたもので、アヴァンギャルド・ファッションの典型といえるだろう。

1980年初め、パリで作品を発表した川久保玲、山本耀司の黒をモチーフにした、布が引き裂かれたようにアシンメトリカルに垂れ下がった作品、80年代末に登場したマルタン・マルジエラのピュアな貧乏主義的な作風なども、アヴァンギャルドと呼ばれる。

さらに、ミスマッチという点からみれば、84年頃から、ロンドンの若いデザイナーたちが強い勢いをもって、ルール崩しのデザインをたくさん編み出したのもアヴァンギャルド。トップ・デザイナーでも、ジャンポール・ゴルチエをはじめ、ミュグレル、ガリアーノ、モスキーノなども、ある種の異質感覚に拘った作品を多く発表している。

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