厚司(織り) - アツシ(オリ)
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(1)用語解説・歴史など
もとは、アイヌ民族が衣服に用いた織物。オヒョウ、シナノキなどの樹皮から採った繊維を原始的な居坐機(いざりばた)で織った厚地の織物。漂白せずに、自然色のままで用い、アイヌ独特の模様をアップリケや刺繍によって施す。
北海道では、擦文文化期(上代〜奈良・平安時代)の竪穴住居跡から厚司の断片が出土し、この時期には本州、あるいは北方のロシアなどから機織り技術が伝わっていたとみられる。
1882年、奈良の麻布商、上田新八が、アイヌの厚司にヒントを得て、厚地の木綿を材料に作ったのが、現在一般にみられる厚司である。とても丈夫で、無地染め、大名縞などに染める。明治期には、シャツに比べて3倍程度の単価(1着1円〜3円程度)で、仕事着としては値段が高かった。職人や漁夫の仕事着、とくに親方などに用いられてきた。また、祭りの時に羽織として使われることもあった。
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