アールデコ:art deco

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(1)用語解説・歴史など

第1次世界大戦後の1920〜30年代に、フランスから欧米諸国に広がった生活デザインの様式。美術・建築・工芸・デザインなど幅広い分野にみられた。ウィーン工房、キュビスム、バレエ・リュス、古代エジプト美術などに着想をもとめ、直線と立体による構成や、抑制された幾何学的な図形が特徴で、合理的な装飾様式。

この動きを総括したイベントが、25年にパリで開催された現代装飾・工業美術国際展(L'Exposition international des arts decoratifs et industriels modernes)である。アール・デコの名称はこの展覧会の略称に由来する。

アール・デコの簡潔さ・合理主義性は、1900年代に浸透したアール・ヌーボーのような、複雑で官能的な特徴とは対照的。アール・デコは、芸術と産業が結びついた新しい時代の美術様式として、後にドイツを中心に展開したバウハウスの思想へと発展した。戦後の近代主義が生んだ、20世紀の重要なスタイルの一つ。

ファッション用語では、服地のパターン(模様)・デザインの様式名として利用されている。また、しばしば、1920年代調のスタイルを意味する場合もある。歴史的には、20〜30年代に、女性服の合理性や連動性が追求され、シルエットはストレートな円筒形、スカートは膝丈となった。ドレスでは、プレーンな全面を美しいビーズ刺繍が贅沢に覆われた。髪は短くなり、ボーイッシュなギャルソンヌ・スタイルが流行した。

また、テキスタイル・デザインをはじめ、ブローチやネックレス、バッグや小物などの装飾品でも、優れたデザインが生まれている。

アール・デコは、芸術と産業とを融合させようという試みでもあったが、手仕事中心に一品製作の伝統から完全に抜け出たわけではなかった。しかし、アートと生活が融合したアール・デコの時代は、現代の生活様式の原点となっている。

*フランス語の表記法は英語アルファベットに代替しています。

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