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ミシン:sawing machine

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衣服製造のための「縫製機械」。英語「ソーイング・マシン」が訛った日本語がミシン。

1790年、イギリスのトーマス・セイントが実用に使えるミシンを発明。その後、1851年にアメリカのアイザック・メリット・シンガーによって現在のミシンの基本的な設計が完成した。既に1900年代初頭に日本でも支店網を広げていたシンガー(シンガーミシン)は、彼の会社<I.M.Singer社>のこと。

日本では明治初期に輸入された当初に、裁縫機、刻縫機とよばれ(ドイツ製が中心だった)、アメリカ製が使われ出した頃(1890年代後半だろう)にソーイング・マシン、訛ってミシンとなった。なお、日本に初めてミシンを紹介したのは中浜万次郎(通称ジョン・万次郎)、1860年に帰国した際のことである。

ミシンの種類は3000以上におよび、機能も様々。

使用形式では、足踏み式、電動式、手回し式がある。用途別には、家庭用、職業用、工業用、特殊用がある。特に工業用では、衣服縫製のあらゆる段階で専用のミシンが配置されている。

ミシンを用途別に詳しくみてみると、

  1. 家庭用ミシン
    日本では明治初期に輸入されてから、長らく足踏み式が利用されてきた。その後、1970年代あたりから、小型モーターを付けることで足踏み駆動部分を除いた持ち運びの楽なポータブル・タイプが普及しはじめた。家庭用ミシンの縫い方式から分類すると、上下の糸が布の中央で絡み合い、縫い目が点線上に現れる「本縫い用ミシン」、針が左右に振れて千鳥縫い状に縫い目を作れる「ジグザグ・ミシン」(振り幅をゼロにすれば直線縫いも可能)の二つに大別される。
    ジグザグ・ミシンは振り幅と布送りを加減することによって、変化に富んだ模様縫い、穴かがり、ボタン付けなどができるようになっている。また内蔵したカムを利用し、模様縫いなどが自動的に行なえるものや、マイクロ・コンピューターを内蔵し電子回路を使ってより性能の高めたものも、80年代以降に一般化した。
  2. 工業用ミシン →(参考)工業用ミシンの種類
    工業用ミシンとは、材質や縫い方式によって分化された縫製作業を、高能率、大量生産方式で行なえるように開発された縫製工場向けのミシン。材質では、メリヤス用、皮革用など。縫い方式では直線縫い、環縫い、千鳥縫い、刺繍、ボタン穴かがり、ボタン付け、オーバーロック(裁ち目かがり専用)、高周波ミシンなど種類が多く、縫製段階ごとに応じた特殊ミシンが開発されている。
  3. 職業用ミシン
    洋裁店、縫製業向けのミシン。高速回転で、長時間にわたる連続使用に耐えられる。懐(ふところ)をゆったりとり、糸からみや糸切れなどのトラブルを極力抑えた能率的な構造が特徴。
  4. ロック・ミシン(オーバーロック・ミシン)
    裁ち目かがり専用のミシン。利用時は縫い代にいくらか余分を付ける。必要な縫い代幅にミシンをかけると、同時に余分の縫い代が裁ち落とされ、手早く丈夫に裁ち目をかがることができる。

(参考)工業用ミシンの種類

(1)織物縫い用・メリヤス縫い用ミシン

  • 本縫い直線縫いミシン
    • 本縫いミシン
    • その他の一本針直線縫いミシン
  • 複列縫いミシン
    • 複列本縫いミシン
    • 複列単環縫いミシン
    • 複列二重環縫いミシン
  • 千鳥縫いミシン・刺繍ミシン
    • 千鳥縫いミシン
    • 刺繍ミシン
  • サイクル・ミシン
    • ボタンつけミシン
    • ボタン穴ミシン
    • かんぬき止めミシ
    • その他
  • 飾り縫いミシン
  • すくい縫いミシン
  • へり縫いミシン(オーバーロック)
  • 安全縫いミシン
  • その他

(2)紙、麻、綿などの袋縫いミシン

(3)皮革縫い用ミシン

  • 皮革用直線縫いミシン
  • 八方縫いミシン
  • その他

(4)溶着ミシン


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