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とうざん・じま(唐桟縞):touzan-jima

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インドのサン・トーメ島(英名:セント・トーマス島)が産地の先染め織物とその柄、または日本国内での模倣品のこと。サン・トーメが転じて桟留縞や算留縞(ともに、さんとめじま)とも呼ばれる。

紺地に赤(蘇芳染による)や淡い青の細い縞柄(浅葱糸)が一般的であるが、茶系や微塵格子のものもある。

80~120番の細い綿糸で織っているため、絹のような風味があり、色調は、藍(狭義の唐桟または青手)、茶、黄、赤(赤は特に紅唐桟という)等の配色で、落ち着いた中に異国の雰囲気がある。紅唐桟は、インドのベンガル地方に生まれたもので、弁柄縞(べんがらじま)、紅殻縞(べにがらじま)ともいわれる。

縞割は多種多様だが、細い縞が多かった。

江戸時代初期、寛永頃から多く船載されはじめ、以後、江戸中期から末期にかけて大流行。特に、紅唐桟がもたらされた時期、文化・文政・天保期が全盛期。

細い糸で打ち込みが硬く織られているため、麻のような外観と、絹の艶と風合いを備えている。また細かい縞柄が渋く粋な雰囲気を出し、江戸の町民にフィットしていた。高級品の扱いで通人の着物や羽織に使われ、後に国産の模倣品ができた。

輸入品の変遷からみると、古渡唐桟(こわたりとうざん)、中渡唐桟(ちゅうわたりとうざん)、新渡唐桟(しんわたりとうざん)などと呼ばれる。

埼玉県の川越、青梅、または博多、西陣、堺、松阪などが日本の産地であったが、舶来の唐桟は奥縞ともよばれ、国産品よりもはるかに上質であった。

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