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ブラウス:blouse

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婦人や子供用の上半身に着る服。かなり広い意味を持っている。

アメリカではシャツ・ウェストと呼ばれることもある。同じスペルでフランス語の発音ではブルーズ。イギリスではブラウスという呼称が登場するのは19世紀中葉から。

ブラウスは、デザイン、目的、素材によって様々な呼称がある。

デザインからみたブラウスには、サッシュ、セーター、ホールター・トップ、テーラード、チュニック、スモックなどがある。

目的別にみたブラウスには、マタニティ、サープリス、ジョッキー・ランジェリーなどがあり、素材別には、ニッティド(ニット)、ピーカブーなど。

軽い感じの素材を使い、単独で着るかスーツなどの中位として着用する。裾をパンツやスカートの中に入れたり、外に出してオーバー・ブラウスにしたりする。

衿や袖は付くものも付かないものもあり、ウェスト丈やそれより長めのものなど、長さもまちまち。

現在のブラウスは、アメリカでシャツ・ウェスト、フランスでシュミーズ、シュミジエ(シャツのこと)と呼ばれることが多いように、シャツと区別するのが難しい(あまり区別に意味はない)。

もっともブラウスとシャツの発生過程は異なり、ブラウスが仕事着から普段着へと変わってきたのに対し、シャツの方は、下着から部屋着、さらにはパブリックな場でのカジュアル・ウェアといった変化を遂げてきた。

現在のブラウスの形や着方に似たものが登場したのは1840年代辺りで、1860年代にはジャケットが大流行し、同時にブラウスも流行した。

当時、イタリア独立戦争で勇士ガリバルディが60年代に「赤シャツ隊」を率いてシチリアと南イタリアを平定した際に着用していたという有名なエピソードがある。そのシャツは長袖で衿のないゆったりした上着で、これが婦人服へ影響を与えたといわれる。

1880年代になるとテーラード・スーツが流行。スポーツ熱も高まったため、テニス、ゴルフ、自転車などを女性が楽しみはじめ、男性のシャツ型ブラウス(シュミジエ、シャツ・ウェスト)が人気を呼んだ。特にレッグ・オブ・マトン・スリーブのメンズ風シャツを着た女性たちの姿は、当時アメリカで人気だったイラストレーターのチャールズ・ダナ・ギブソンに描かれ、「ギブソン・ガール」と呼ばれた。

またこの頃は、レースとフリルで飾り立てられた華麗なブラウスも流行。これはランジェリー・ブラウスと呼ばれる。

ブラウスは、世紀が変わり1920年代になると、夜の場(夜会)にも通用するフォーマルな性格も与えられるようになる。シャネル、ヴィオネ、ランヴァンたちは美しい絹のブラウスとスカートを組み合わせ、ドレスに引けを取らない豪華な装いに仕立て上げた。

40~50年代にはアメリカン・カジュアル・ウェアとして、尖った胸、引き締まったウェストの木綿のシャツ・ブラウスが必需品とあり、やや遅れて日本でもナイロン・ブラウスとロング・スカートとして流行した。

87~88年秋冬に、コム・デ・ギャルソンや山本耀司らは、これまでの小中学生の制服を思わせる白いブラウスと黒いスカート、パンツ姿を披露した。

なおブラウスは、18世紀末頃からフランスやロシアの農民や労働者が着るようになった、ゆったりとしたシャツのような仕事着の意味ももっている。つまりブラウスは、労働者階級が衣服を汚さないようにするためにその上に着た労働着でもあった。ロシアの農民、オーストラリアの樵夫(きこり)、フランスの肉屋、配達人、画家、外科医たちが着用したそうだ。

また近年では、アメリカ軍隊の制服として着用される背広型シングル前のジャケットもブラウスと呼ばれる。

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