モードの世紀 > ファッション用語集 > ア行のファッション用語 > 

ヴォーグ:vogue

« 一つ新しい記事 | このページ | 一つ古い記事 »




そもそも、ヴォーグとは、流行・人気などの意味で、ファッション界では、最古のファッション雑誌『VOGUE』の意味ももつ。この雑誌は文字通り新しい流行を先取りしている。フランス版、イタリア版、イギリス版、アメリカ版、オーストラリア版、中国版、韓国版、日本版その他と、各国版が独自の特色で編集され、まさにワールドワイドなファッション雑誌。1970年代にはすでに日本でフランス版とイタリア版がポピュラーだったほど。当時は、フェミニン感覚のエレガントな洋服と、その写真の綺麗さが印象的であったが、現在でも写真に対するこだわりはファッション誌のなかでも群を抜いている。『ヴォーグ』各国版は、いずれも月刊誌。

元締めのアメリカ版は1892年に創刊。子供、宝飾、男性版なども出版されている。創刊から1950年代まではハイソサエティのための高級ファッション誌だったが、’60年代からは時代の波に乗った前衛的なファッションを、持ち味の芸術性の高い写真とビジュアル処理で表現するようになる。’70年代になるとキャリア・ウーマンを読者層に想定し、社会的記事などの読み物にも力を入れ、’80年代から’90年代にかけてはファッション指向の高いおしゃれな女性たちにターゲットを合わせてきた。

イギリス版は若干イメージが異なり、たわいもないファッションをテクニカルなカメラワークで甦生されるような手工が凝らされている。とくに、普通の服を上品なテイストでみせる巧さに定評があり、現実的で着心地の良さそうなファッションが持ち味。

フランス版では、凝った演出でお洒落な服がみられ、ファッションの華やかさの原点に戻ったような編集がなされている。社交界ゴシップの記事も多い。スペイン版ではハイソサエティの女性を読者層に想定、イタリア版ではアートっぽいファッション写真が得意とされ、読み物よりもヴィジュアルにアクセントがおかれている。

フランス・ヴォーグ社からは、メンズ・ファッション誌『ヴォーグ・オム』も出版されている。格調高いファッション雑誌として知られている。『ヴォーグ・ジョイエッロ』(イタリア、年2回刊行)は『ヴォーグ』の宝飾品版。宝飾ジュエリーのファッション情報誌となっており、有名宝飾メーカーやデザイナーの新作や流行が紹介されている。『ヴォーグ・バンビーニ』(イタリア、年6回刊行)は子供服版。可愛らしさよりもファッション性を重視した子供服を豊富に掲載。色遣いの楽しさを十分に堪能できる。

ヴォーグは写真家のヘルムート・ニュートンをはじめ、契約した有名な芸術家が多いことでも有名。イラストレーターではリチャード・リンドナー(Richard Lindner)も活躍した。


サイト内関連ページ

関連リンク