ユニセックス:unisex
ユニ(uni)とは「unite」の接頭語で、結合するの意。ユニセックスは、性が結合された状態なので、「男女の区別がない」の意。簡単にいえば「男女兼用」。モノセックス(単一の性)、ノンセックス(性無し)も同義。
ユニセックス・ルックは、トランスセクシャル・ファッションとも呼ばれ、男女の性別を超越したファッションの総称。パンタロン・スーツやサファリ・スーツがなどが代表的だが、20世紀後半にユニセックスが一般化したのは、ジーンズの流行による。
男女の接近した時代(≒女性が強くなった時代)は、これまで1920年代と60年代だといわれるが、ファッション史でも、20年代のギャルソンヌ・ルックの台頭、60年代のTシャツ、ジーンズの流行が象徴的だ。ブランドでは、20年代のガブリエル・シャネル、60年代のピエール・カルダン(ユニセックスな紳士服・宇宙服)ら。
さらに、1980年代後半から、ファッションを含めて社会全体に男女関係を見直そうという気運が、先進諸国で一般的な現象となった。しかし、この時期のユニセックス現象は、女性が強くなったというだけでなく、そこには、これまで女性が役割を担ってきた「見られる性」を男性も受容しようという傾向が見られた。アメリカ映画『アニーホール』でダイアン・キートンが着ただぶだぶの男物ジャケットがその典型。
20世紀後期のブランド界では、80年代初頭にアンドロジナス・ルック(*)を提案し、87年春夏のパリ・コレクションを「オム・オブジェ」で賑わしたジャンポール・ゴルチエが、ユニセックスの代表例だ。他にも、同87年のトキオ・クマガイ、88年春夏パリコレでのヨウジ・ヤマモトなどを例に挙げることができる。これは、男性のファッションが追求されるようになったという意味で「新ユニセックス・ファッション」と呼ばれることもある。
*アンドロジナス=両性具有
