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プレタ・クチュール:pret-a-couture

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フランス語のプレタ・ポルテと、オート・クチュールの合成語。1976年にピエール・カルダンにより使われた。もともと手縫いを建前とするオート・クチュールに、プレタ・ポルテで採用されている機械縫いを一部導入し、工賃を安くし、オート・クチュールのポピュラー化を狙ったもの。大量生産のイメージがつよいプレタ・ポルテとの差別化を念頭にした用語で、オート・クチュールのメゾンがつくった高級感を強調したり、オート・クチュールを一般的に広める意味ももつ。

メモ 20世紀中庸のファッション史のなかで、デザインに関してはラインを中心としてクリスチャン・ディオールが大きな役割をもっていたのに対し、ピエール・カルダンは「業界」そのものに対してキーパーソン的な位置を占めてきた。彼は60年代の宇宙服的で無機質なデザインを代表するだけでなく、経営面でもブランドのライセンスをばらまいたことで有名である。ライセンスのばらまきは、ブランドの「戦略」であると同時に、来たるべきブランド産業の失墜を予感させるように感じる。その足掻きを打開するための策がプレタ・クチュールであったのではないだろうか。


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