ピー・コート:pea coat
キャバンとも。打ち合わせが深いダブル・ブレストで、腰丈のコート。粗くて暖かいウールの織物を意味するオランダ語ピー(pij)に由来する。左右いずれも前にすることができる。防寒用だけでなく、レイン・コートとしても利用される。
現在では、ネイビーブルーのメルトン地が主に使われている。大きめのリーファー・カラー、縦に入った切り込み風のマフ・ポケット(または手を温めるハンド・ウォーマー・ポケット)、錨(いかり)をあしらった大きなボタン、センター・ベンツ、ノッチド・ラペルの衿などが特徴。
ピー・コートは、古くは船員、漁師、労働者が防寒のために着用されていたもので、イギリス海軍の艦上用コートにも採用されていたが、おしゃれ着として使い始めたのは、1920年代のシャネル。後には、バーバリーがレインコートとしてピー・コートを用い、とても実用的な衣類として、男女双方に国際的な人気を呼んだ。以後、40年代には、ギャバジン、またはピー・コートは一般的に着用されるようになった。なお、キャバン(gabardine)は、ピー・コートのスペイン語・フランス語。
呼び名は他にもいくつかあり、船橋で見張り用に着用されたことから、ブリッジ・コートやウォッチ・コート、他にも、ピー・ジャケット、パイロット・ジャケット、パイロット・コートともよばれる。
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