ミュール:mule
踵(かかと)部分が覆われない、つっかけ状でヒール付きの婦人用履物。ミュール・サンダル(mule sandal)。語源は、「雌のラバ」。
爪先部分をカバーし、甲を深く包み込み、踵部分が開いているスリッパの形式で、バックレス・サンダルともいわれる。16世紀頃には、靴の上に履いて、汚れを防ぐ履き物(オーバーシューズ)だった。以後、寝室などで履く踵の低い室内履きとなり、18世紀にフランス宮廷女性の履物として大流行し、ヒールの高いものも現われた。
19世紀に入り、ヒールの低いスリッパ型が一般的となったが、現在ではヒールの高いものを指す場合が多い。
20世紀では、1970年代に流行し、さらに90年代半ばに再登場。2000年春夏の靴売り場では、ミュールが大きなスペースを占めた。素足にサンダルといった開放的な足元のファッションの広がりと考えられる。
