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きゃはん(脚絆):kyahan

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脛から下を覆い保護する装身具。古くは、脛巾(はばき)といい、朝服の一部だったが、平安時代に旅行用具となり、戸外を歩く職業の人々に用いられるようになった。

室町時代に、脛巾は脚絆と併用されるようになり、遠出に脛が見えるのは失礼だという認識から、武士の嗜みとなる。江戸時代になると、女性も物見遊山や伊勢参宮などの旅の必需品となり、農村生活でも男女の農作業に欠かせぬものとなった。

形は、保温効果のあるレッグウォーマーに近いが、通常、脚絆には、膝下に紐を通す穴があり、その紐をきつく結んで脛や足への血流を減らし、足を軽くする働きがあり、主に旅以外にも、飛脚や鉱夫のように脚を駆使する作業にも使われた。

脚絆は仕立て方法によって、大津脚絆と江戸脚絆に分かれる。また、地方によっては、布製のものを脚絆という場合もあり、藺(い)・藁(わら)・麻(あさ)製のものをは脛巾として区別する。しかし、逆の場合もあり、厳密ではない。

明治になって、今でも登山用品として使われているゲートルが、軍装・学校の制服としてされ、これは西洋脚絆とよばれた。


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