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ライセンス:licence

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特許・免許の意。提携企業のブランド使用や、提供されるデザイン・製造技術の使用許可のこと。ファッションでは海外有名ブランドにたいしてライセンス契約を交わし、国産で製造した製品に対してロイヤルティー(使用料)を支払うケースが多い。したがって、外国からのライセンスのものと、直輸入したものとでは、同じブランドでも法的に区別され、ライセンスものであることの明示が義務づけられている。

ファッションにおけるトップ・ブランドで初めてのライセンス販売を行なったのは、1948年にアメリカのニューヨークの靴下会社プレスティージ社と契約したクリスチャン・ディオールである。以後ネクタイ、下着、ソックス、アクセサリーなどにもライセンスを拡大し、80年代後半までにディオールは200を超すライセンスを保持していたといわれる。ディオールの弟子ピエール・カルダンもまた、ライセンス発行でファッション・ビジネスを展開した一人である。しかし、60~70年代に頻発したカルダンのタオルやトイレのスリッパを代表に、ライセンス契約の拡大はブランドのもつ「希少性」と相容れないことが多く、ファッション界では、近年、ブランドのイメージを維するため直販するケースが増加している。

日本では、1964年5月にカネボウがクリスチャン・ディオールと製造販売の独占契約を結び生産に踏み切ったことは広く知られる。81年には、鐘紡、カネボウ化粧品、カネボウ・ディオール、カネボウ・ディオール・ムッシュを合併。しかし、89年にディオールを親会社としたLVMH(モエ・ヘネシー&ルイ・ヴィトン)社がライセンスを絞る方針を進め、97年2月7日にカネボウはディオールから契約を同年4月30日に解消すると告げられ、輸入品販売へと転換する羽目になり、97年秋冬をもってライセンス生産は終了した。また、ランジェリー部門のカネボウ・シルク・エレガンスもディオールと98年初頭に契約を解消、以後はクロエと契約を締結した。

トップブランドからライセンス契約を破棄させられ大やけどを食らったケースは、カネボウだけでなく、自社ブランドを作らず西洋ブランドの物真似ばかりを続けてきた日本の様々なメーカーや百貨店にも当てはまる。ライセンスには所詮借り物、されど借り物という明暗がこびりついている。

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