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ふうつうおり(風通織):hutsu-ori

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単に風通ともいわれ、小さな袋状の模様が現われる特殊な経緯の二重織(三重織りの場合もある)の紋織物。織物の表裏が、別々の色の織物組織をつくり、表裏二重組織となっている。着尺地、服地、帯地、テーブル掛地などによく使われる。

天明年間(江戸時代;1781~1789年)頃に、明(現在・中華人民共和国)の人によって伝えられた技術といわれる。

詳しくは、A色に染めた表を織る経緯と、B色に染めた裏を織る経緯とを使って、それぞれ平織に織り、模様に従い、部分部分で表裏を反対に入れ替えて織る。布地を裁ってみると、小さな袋になっている。経糸の密度は1cm間120本以上、緯糸の密度は1cm間40本以上。

3色風通織、4色風通織などもある。3色風通織は、表裏を異色にする点は通常のケースと同じだが、さらにその色糸の組み合わせを変えて中間色を出し、これらの3色を最終的に表面に出したもの。4色風通織は、表裏の織物の経緯糸3種の色糸を用い、表面に4色の模様を織りだしたもの。

和服地に、風通縮緬、風通御召(おめし)などがあり、広幅のものでは、絹の他、羊毛や化合繊のものもあり、高級婦人服などに使われる。

風通御召は、風通組織によって柄を織りだした御召で、地は二重織りの表組織で、模様は裏組織で表わす。絣模様のものは特に風通絣とよぶ。着尺地、羽尺地、帯地などにする。また、経緯に異色の糸を用いて、昼夜斜文に織ったものは、一重組織であるが、二重織りの風通組織のように見えるので、疑風通(ぎふうつう)という。

風通縮緬は、風通組織で模様を表わした縮緬。風通モールは、モール糸、つまり飾り撚り糸の一種だけを用いて風通織で二重織りにした織物のこと。通常、ジャカード機で織られる。

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