ブリジット・バルドー:Brigitte Bardot
50年代・60年代にフランスが世界のセックス・シンボルとして生み出した女優。通称「ベベ(B.B.)」
1934年パリに生まれる。父は航空会社を経営、母は保険会社の重役の娘という裕福な家庭に育つ。幼い頃からクラシック・バレエを習い、47年に Conservatoire Nationale de Danse に進みボリス・クニアゼフのもとでダンスを学ぶ。16歳で帽子デザイナーのモデルとなり、49年、『ELLE』誌のカバー・モデルをしたことから人気が急上昇。このとき、後にカトリーヌ・ドヌーブの夫となるロジェ・ヴァディムを知る。翌50年にヴァディムとの結婚を許されずに自殺未遂を図ったが、2年後の52年にようやくヴァディムとの結婚が実現。その年の映画『素晴らしき遺産』でデビューした後、『ノルマンディーの穴』(同年)、カーク・ダグラス主演の『思い出』(54年)と、映画女優としてのキャリアを積む。56年の『素直な悪女』では、共演したトランティニャンと恋に落ち、ヴァディムと離婚。
その後もバルドーの男性遍歴はつづく。59年にジャック・シャリエと結婚。この結婚式ではピンクのギンガム・チェックのウェディング・ドレスを着、これがブームを呼んで世界中でコピーされた。翌60年に一子をもうけたが、この年『真実』で共演したサミー・フレーと恋に落ち、この作品の監督を務めたアンリ・ジョルジュ・クルーゾーの妻が夫とバルドーとの関係を誤解したことで2度目の自殺未遂。やがて62年にシャリエと離婚。66年にギュンター・ザックスとラスベガスで3度目の結婚をしたが、これまた69年に離婚。
『可愛い悪魔』『私の身体に悪魔がいる』などの作品を残し、73年の『スカートめくりのコリノのとても素敵なとても楽しい物語』(日本未公開)を最後に映画界から引退した。これ以後、彼女は動物保護運動、とくに毛皮のために殺されるあざらしの保護に献身している。83年に自伝映画を作成したが、この年3度目の自殺未遂。92年にはフランス国民戦線の有力な活動家ベルナール・ドルマールと4度目の結婚。93年に自伝『イニシャルはB.B.』(Initials BB)を出版している。
フレンチ・ポップスの世界でも評判がよく、彼女へ曲を提供した作曲家には、セルジュ・ゲンスブール、フランシス・レイなどがいる。バルドーの歌声とセンスはピチカート・ファイブなどに影響を与えた。代表曲は「ハーレー・ダヴィッドソン」など。
