2005年05月31日
書庫の交渉
みなさん、こんばんわ。
明日から始まる6月が待てないかのように、今日は本格的に暑かったですね。
さてさて、恐らく明日、荷物置き場として隣の空き部屋を借りるかも知れません。大家さん次第というのがミソなんですけどね。
大家さん、90歳を越えていて、今日は借用書を渡したところ「眼鏡がどこに行ったのか分からないから、待ってくれ」と言われたので、返事は明日になる予定・・・。
うーん、まぁ、家賃1万5000円(さらに下げて貰うつもり)なので、思い切って借りることにしたんです。だって、寝れば寝るほど肩が凝る部屋なんだもん。。。これで大きな本棚5本分くらいは隣部屋へ移せるわ・・・♪
ってなわけで、みなさん、おやすみなさーい♪
投稿者 flaneur : 23:09 | コメント (0)
2005年05月30日
パトリス・ルコントの『仕立て屋の恋』と『歓楽通り』
みなさん、こんばんわ。
金曜日・土曜日と、なかなか寝付けないので、パトリス・ルコントの『仕立て屋の恋』と『歓楽通り』という作品をDVDで見ました。
『仕立て屋の恋』の方は「映画・DVD日記」の方へ記したので(http://mode21.typepad.jp/dvd/)、『歓楽通り』について少々。
エロスを描けば最高といわれるルコント。ウォン・カーウァイ『若き仕立て屋の恋』との比較のために観たものの、結構上手く仕上げています。
娼館で、娼婦と客との間に生まれた男性の後半生を描いた『歓楽通り』。一人の娼婦を愛し続けるのですが、その愛は「尽くす」という一言に尽きます。『仕立て屋の恋』と同様、主人公の男性には、愛する女性とその恋人という二人がセットでくっついているのですが、ルコントはいずれの作品に対しても、主人公に対して「焼き餅」的な状況に浸らせ続けますが、その徹底したしつこさはほとんど主人公に対するサディスティックな振る舞いにも思えてきました。
その点ではウォン・カーウァイ『若き仕立て屋の恋』でチャン・チェンが演じさせられた立場に似ています。コン・リーに「女も知らずに仕立てをするのか」と茶化されながら下半身をまさぐられるんですもの。
ってな具合で、妄想爆発の限界までいじめ抜かれる主人公。ウォン・カーウァイ『花様年華』にも通じるようなエロス、ご堪能されたい方は、ルコント両方ともどうぞ。
それでは、みなさん、おやすみなさい♪
投稿者 flaneur : 23:10 | コメント (0)
2005年05月27日
中国から帰国
みなさん、こんばんわ。
一昨日に大阪に帰ってきました。今回も友達の世話になり、また鱈腹食っては歩き、食っては寝るという極楽三昧。日本では誰もが味わえない時間と空間を堪能してきました。
最近、日本のマスコミが神経症的になっていて、あらゆる人為的なミスも許さないという姿勢が強まっていますね(規律社会から管理社会への変化。つまりアメリカの一端に相応しい神経症です)。友達たちだけでなく、上海でもヒアリングしてみましたが、だいたいの意見は「あぁ、20歳くらいの子供たちが暴れていたね。ストレス溜まっているのよ。」で終わる程度。もちろん、大使館の一部破損など脱線はあったものの、所詮、20歳前後のガキの戯れという認識が一般的なようでした。
こういう国による印象の違いを感じるたびに、他国のことをウダウダ書き立てるより、暴走族をストーカーでもしたらどうなんだと思うのですが、まぁ記者どもに聞く耳はないのでしゃぁないのかな。
そりゃそうと、今回は上海でお願いした女性3人の写真3枚も含めて、451枚撮してきました。バンドと呼ばれる知らぬ人はいない程に観光地化されている箇所の近代建築と街路がメインです。あとは、レスリー・チャンやトニー・レオンの伝記を買ったり、安いDVDを買い倒したりとショッピングも楽しめました。
3月に行ったときにはまだ感じなかったのですが、少なくとも農工業とサービス業が兼ね備わっている上海については日本(東京)の横に並んだという印象を受けました。今とは逆に、この数年間で、短足でスタイルや体型バランスの極端に悪い日本人女性たちのファッション目標が上海の女性たちとなってゆくのでしょう。
そんでもって10年後には東アジアの地域が中国の政治力と経済力を中心に牽引されていくのを確信したり・・・。2、3年内に日本の政治家の力が問われ、恐らく中身のともなわないプライド(世界各国で爆笑される日本人全般の特徴)のせいで外交が潰れ、あとは没落という日本史の終焉を迎えるんでしょうね。
ってことで、やはり今のうちに中国で家を買っておくべきなんですよねぇ。
それはともかく、451枚の写真、ある程度整理できれば新サイトにアップロードします♪
さて、今日のお買い物。
タイトル : 王菲的故事
アーティスト名 : 王菲 ( フェイ・ウォン )
発売日 : 2005年4月27日
言語 : 北京語, 広東語
パッケージの重量 : 220 g
備考 : 2CDs + Booklet
寿退職されるフェイ・ウォンのプロフィールをまとめたミニブックを付けて、2枚組CDでベストを試みたアルバム。
引退にしてはひっそりした感じがしますが、全曲歌詞付き。中でも、収録曲のタイトルをテーマに、フェイ・ウォンの略歴をまとめ直しているのが、いいアイデアですね。
ではでは、みなさん、おやすみなさい♪
投稿者 flaneur : 23:17 | コメント (0)
2005年05月17日
メルマガ300号!
みなさん、こんばんわ。
無事300号を発行することができました。
2003年11月17日創刊の「ファッション用語1日1個」。創刊号のクリスチャン・ディオール、100号のガブリエル・シャネル、200号のエルメス、どれも私が(見る分で)好きなブランドばかりを取り上げてきました(ヴェルサーチを途中で入れてしまったのがミスでしたが)。
しかし、300号になってネタ切れということもあって、別の人物や化粧品ブランドに注目しようと思い、一時は資生堂を取り上げる予定でしたが、資生堂パーラーからの歴史を掘り下げるには数ヶ月以上掛かると思い断念。カネボウ復活を願って!とも思ったことがありますが、鐘淵紡績から歴史を辿り直す必要があり、こちらも断念。
そこで出てきたのがフェイ・ウォン。寿退職されるタイミングもありましたが、何といってもこの数年間の人生を一番楽しくさせてくれた方を正直に取り上げようじゃないかということで、フェイ・ウォンを書きました。
明日は後夜祭ということで、フェイ・ウォンに関するエッセイなどをウダウダ書く予定をしております。明後日からは中国へ行きますので、来週水曜日までお休みさせていただきます。
それでは、明日301号からも、どうぞ皆様宜しくお願いいたします♪
投稿者 flaneur : 23:21 | コメント (0)
2005年05月16日
メルマガ300号前夜祭!
みなさん、こんばんわ。
今日は前夜祭ということで一人で盛り上がっています。ただし、時間切
れで、アルバムデータは非力。発売年がフォローしきれず、またDVDやSACDなども含めれば、まだまだ出てます。
これが誰のデータなのかは次号でご紹介します(ってバレバレですけど)。
それでは、また明日♪
投稿者 flaneur : 23:21 | コメント (0)
2005年05月13日
卒論ヘルプミー
みなさん、こんばんわ。
今日はディスプレイ。実は今週頂いたメールの内2通が「卒論ヘルプミー」という感じのものでして、一つが「ローライズの起源と展開」、一つが「ウィンドー・ディスプレイの絡繰りと効果」といった感じのテーマ。
ローライズについては、先日のメルマガにまとめたものを送付し、数往復で意味などを互いにチェックすることができたのは、私の方も勉強になりました。といっても文化史・ファッション史的な背景について触れたものを紹介すると言っておいてまだ調べられていませんが。
次の問題はウィンドー・ディスプレイですな。これはファッション辞書だけでは上のような結果になる訳で、どうやって照明当てんねん、マネキンの向きはどうやって決めんねん、アクセサリーはどうやって選ぶねん、といった疑問に答えるにはインテリアというか、、、エクステリアになるのか・・・?うーん、ちと近日中に本屋へ行く必要がありそう。
知らぬ間に金曜日。次回から3回に渡って300号記念祭を行ないます。一人でも盛り上がります!
ではでは、みなさま、よい週末を♪
投稿者 flaneur : 23:22 | コメント (0)
2005年05月12日
レスリー・チャン(張國榮)のメモリアル上映会 : 『恋戦沖縄』
みなさん、こんばんわ。
『恋戦沖縄』を観てきました♪
うーん、『愛の神-エロス』と同じで今回も観客が大人しくてよかったですね。ゆっくり観ることができました。『2046』の時は20歳くらいのアホがタコをデジカメで撮ったりしていて、後ろから頭蹴ろうかと思ったくらいですから。
今回は昨年秋と違い茶髪+厚底ブーツ+目がくりくり+ロングまつげの浜あほ系が一人もおらんかったのですが、男性客もほとんどおらず、私ともう一人だけ。40人ほどの女性に囲まれての上映会となりました・・・。レスリー、いろんな年齢の客層にファンを抱えているんですね。
まぁ、しつこく書きましたとおり、レスリー・チャン(張國榮)のメモリアル上映会で、今日がその『恋戦沖縄』。なんで今頃という話もありますが、恐らく先月1日の3回忌後に全国で回っていたのかなと思います。調べてないけど。
この映画、香港の泥棒(張國榮)と警察(梁家輝)、沖縄のヤクザ(加藤雅也)とその彼女(王菲)を中心に逮捕と恋に忙しい、半ばコメディ、半ば切ない恋物語となってます。
香港の泥棒レスリーがヤクザの加藤雅也の(女性遍歴を書いた)日記を拾い、インターネットで公表されてくなければ金をよこせと脅迫する設定自体が無茶な犯罪だったりして笑ってしまいます。
そんな中で一番笑ったの、このレスリー、東京からバカンスに沖縄へ来た日本人女性と一度だけ寝て(ベッドで日本語の愛しているを一度だけ言う)、その女性がレスリーに惚れてしまうんですけど、レスリー広東語で答えます。「私の知っている日本語は、愛している、と、さよなら、だけだよ。だから、さよなら!」。
唐突に日本語が出てきたり、英語で話が続いたかと思うと、標準語と広東語が挟まったりと、ウォン・カーウァイの映画みたいに多言語ですわ。香港の歴史と現状が刻み込まれていますねぇ。
さてと、フェイ・ウォン。そろそろコンサートも減らし、あぁ、映画に出ることもなくなるんですかねぇ・・・。かなり寂しいです。
とまぁ、フェイ・ウォン引退で寂しがっている奴は、こうして午後9時から上映される映画に一人で寂しく足を運び、帰りは酔っぱらいのサラリーマンたちと一緒にガタゴトガタゴト電車に揺られて帰ってきました。
ではでは、また明日(というか今日)♪
投稿者 flaneur : 23:30 | コメント (0)
レスリー・チャンのリバイバル期間:『恋戦沖縄』
みなさん、こんばんわ。
『恋戦沖縄』を観てきました♪
うーん、『愛の神-エロス』と同じで今回も観客が大人しくてよかったですね。ゆっくり観ることができました。『2046』の時は20歳くらいのアホがタコをデジカメで撮ったりしていて、後ろから頭蹴ろうかと思ったくらいですから。
今回は昨年秋と違い茶髪+厚底ブーツ+目がくりくり+ロングまつげの浜あほ系が一人もおらんかったのですが、男性客もほとんどおらず、私ともう一人だけ。40人ほどの女性に囲まれての上映会となりました・・・。レスリー、いろんな年齢の客層にファンを抱えているんですね。
まぁ、しつこく書きましたとおり、レスリー・チャン(張國榮)のメモリアル上映会で、今日がその『恋戦沖縄』。なんで今頃という話もありますが、恐らく先月1日の3回忌後に全国で回っていたのかなと思います。調べてないけど。
この映画、香港の泥棒(張國榮)と警察(梁家輝)、沖縄のヤクザ(加藤雅也)とその彼女(王菲)を中心に逮捕と恋に忙しい、半ばコメディ、半ば切ない恋物語となってます。
香港の泥棒レスリーがヤクザの加藤雅也の(女性遍歴を書いた)日記を拾い、インターネットで公表されてくなければ金をよこせと脅迫する設定自体が無茶な犯罪だったりして笑ってしまいます。
そんな中で一番笑ったの、このレスリー、東京からバカンスに沖縄へ来た日本人女性と一度だけ寝て(ベッドで日本語の愛しているを一度だけ言う)、その女性がレスリーに惚れてしまうんですけど、レスリー広東語で答えます。「私の知っている日本語は、愛している、と、さよなら、だけだよ。だから、さよなら!」。
唐突に日本語が出てきたり、英語で話が続いたかと思うと、標準語と広東語が挟まったりと、ウォン・カーウァイの映画みたいに多言語ですわ。香港の歴史と現状が刻み込まれていますねぇ。
さてと、フェイ・ウォン。そろそろコンサートも減らし、あぁ、映画に出ることもなくなるんですかねぇ・・・。かなり寂しいです。
とまぁ、フェイ・ウォン引退で寂しがっている奴は、こうして午後9時から上映される映画に一人で寂しく足を運び、帰りは酔っぱらいのサラリーマンたちと一緒にガタゴトガタゴト電車に揺られて帰ってきました。
ではでは、また明日(というか今日)♪
投稿者 flaneur : 23:23 | コメント (0)
2005年05月11日
娼婦というのはエロスを表現する際の一つのコード
みなさん、こんばんわ。
今日はプチ出張で梅田の方へ出かけていました。大きな会社へ行くと、当然ですがたくさんの人がいらっしゃいますね。いつも大人数に囲まれるとしんどいですけど、たまには気分転換になるな。
明日は、レスリー・チャンのメモリアル上映会として『恋戦沖縄』の日。フェイ・ウォンとレスリー・チャンとの最初で最後の共演ですぞ。ってことで、再び梅田。午後9時前からの上映ってのが痛いですが、あ、メルマガ・・・。えっと、、、明日、いや、帰宅後に書きます。正確には明後日になってるかも知れませんが、来週辺りに予定している中国旅行で数日お休みさせていただきますので、明日は休みません!
今日は知人に教えて貰った、エロスを撮すと天下一品といわれるパトリス・ルコントの『歓楽通り』が到着。当分見られないかも知れないけど、娼館で娼婦に仕える男の半生が描かれているようです。ウォン・カーウァイの『若き仕立て屋の恋』が娼婦にチャイナ・ドレスを仕立て続けた男のお話だったので、比較してみようと思っています。
娼婦というのはエロスを表現する際の一つのコードになっていて、古くはロスタンの『マノン・レスコー』、デュマ・フィスの『椿姫』などがありますね。ともに小説です。まぁ、一緒くたにできるのかは分かりませんが、パターンとしてはそういう風になってきました。
ではでは、またまた、明日(厳密には明後日になってるかも知れませんが)♪
あぁ、明日は久しぶりに劇場でフェイ・ウォンに逢える♪
投稿者 flaneur : 23:35 | コメント (0)
2005年05月10日
メルマガ作成の舞台裏
みなさん、こんばんわ。
今日はオーソドックスにブラウスを取り上げてみましたが、うーん、勉強になりますな。だって、80年代以降に出版された辞書には載っていない場合もあるんですよ。こんな有名単語が。
とはいえ90年代に出された深井晃子の『ファッション・キーワード』 (http://www.mode21.com/book/2005/09/post.html)には、3ページにまたがって載っていました。今回は主にこれを参考にしてます。
ほんでもって、70年代の辞書には掲載されており、比較的コンパクトにまとめられていましたが、問題は60年代の辞書。
HTMLタグで言うところのフォント・サイズ1ポイント(最小)程度の文字でなんと、たっぷり3ページ半。。。深いの本はサイズ2.5ポイント程度の文字の大きさを維持しているのに比べると、今回は拷問(笑)。60年代の辞書の方は諦めました・・・。
最近どんどんと暖かくなってきたのか日差しが強いのか、夕方になると目が痒くなったり鼻が詰まったり、、、。花粉症ってまだあるのかしらんと、この数日は毎夕、プチ風邪みたいになってどうもしっくりいきません。
まぁ春というのは所詮「浮かれ気分でロックンロール」みたいな時期なので、どう頑張ってもたいして楽しいこともありません。なので大人しくコツコツと仕事をするのが一番。
ってことで、みなさん!
当分は黙々と、淡々と作業を進めましょう(え?強制するなって?私はお前よりも楽しいんだ!とか言わないでぇ~~~)。
そんなこんなで、また明日♪
投稿者 flaneur : 23:36 | コメント (0)
2005年05月09日
ウォン・カーウァイ『若き仕立屋の恋』とフェティシズムの関係
みなさん、こんばんわ!
GWは如何でしたか!
そして、
このメルマガを忘れていませんでしたかーーーーーーーー!!!...?
私は机にかじりつき、勉強!といえば格好いいのですが、ひたすら仕事という日々を送っておりました。
あ、忘れる前に言っておきますね。GW返上した分の休暇、えーと、来週中には上海および近辺地方への旅行へ行って参ります。土日除いてメルマガは3号程度お休みさせていただきますが、どうかご了承を♪
あ、私のGW唯一のイベントとでもいうべき映画鑑賞♪
ウォン・カーウァイ、ソダーバーグ、ミケランジェロ・アントニオーニ3監督による3本立て映画『愛の神-エロス』を見てきました。
感想はウォン・カーウァイのファンサイトで書いておきましたが(http://wkw2004.com/hatenaman/hatenaman.cgi)、まぁ、濃かったですわ。たったの40分で駆け足でまとめた濃密エロス(笑)。今回も『花様年華』以来のテーマ「脱がずにエロスを出し切る」が上手く機能していたように感じます。
アントニオーニのも面白かったのですが(ソダーバーグはむしろ科白重視)、やはり西欧の「エロス」分かったような分からんような・・・。
あまり東洋と西洋と単純比較するのは難しいし、そもそも不毛とは思いますが、ウォン・カーウァイや、主演の一人チャン・チェンも指摘しているように、狭められた空間というのが東洋の場合重要なテーマになってきます。いやそりゃまぁ、日本人だって、人のいない繁華街でチラッと脱いで「露出症」と自称する女性たちもいますけど、しょぼい。こういうのに限って男が撮影するんだよなぁ。
もとい、そんな勘違いカップルはどうでもいいのですが、アントニオーニのラストシーン、女性が裸で自分のために浜辺を踊り続けます。ひたすら踊ります。その後、別の女性が同じ浜辺で(こちらも全裸で)寝そべっているのですが、二人は目を合わせながら微笑しながら、作品は幕を閉じます。
短編なのに贅沢なこの時間配分は、どこか西洋のエロスが宇宙的な広がりに繋がっているということでしょうか。SARSの影響もあって暗いじめじめした娼婦の部屋で繰り広げられる「手」と「手」の接触といったウォン・カーウァイの短編とは大きく雰囲気が違いました。
そこで私は考え込んでしまうわけだ。
ウォン・カーウァイの作品によく出てくる室内の湿度。これが『欲望の翼』以降、エロス発動の状況として繰り返し語られてきたわけですが、これはフェティシズムなのか?
ウォン・カーウァイの作品を論じるに当たってよく言われるのが、描写のフェティシズム。そりゃまぁ、マギー・チャンの履き古したスリッパや、日本語を練習するシーンをベッドの下から撮されたフェイ・ウォンのパンプスや、、、時代劇の『楽園の瑕』を除けば、煙草を吸わせられる女優たち。。。
これらはフェティシズム(簡単に言えばフェチ)なのか?
うーん、フェティシズムを哲学や思想上の問題として初めて取り上げたのは(以前にも書いたか?)、あのカール・マルクスだったりするわけですが、フェティシズムは資本主義下の症例として取り上げられているわけで、資本主義というのはもちろん西洋発祥の期限付き経済制度であって、、、東洋はむしろ「移植」された側で、、、。
となると、系譜としてはフェティシズムが東洋的エロスの原点と見るには無理がある(少なくとも直結はできない)。
で、フェティシズムは部分への愛(パンストとか脚とか)であって、それは断片=死んだものへの愛であるとしたら、、、。ウォン・カーウァイが映し出すのは、部分であってもそれは断片であっても、切り取られたブツという訳ではなく、むしろ、微少なものに全体を表現させるというスタンスが横たわっているように思えます。
つまり、ウォン・カーウァイの作品が描き出す場面や角度は、フェティシズムではなく(ライプニッツ産の)モナド(窓無し部屋のイメージ)ではないかと考えられるわけです。ってことで、ライプニッツ→ベンヤミン→ウォン・カーウァイという路線を少し考えてみたいと思う今日この頃。。。
久しぶりなので、広告も編集後記も長くなっちゃいました♪
え~~~と。
メルマガ第298号くらいから第302号くらいまでは、300号を祝う前夜祭~後夜祭として、以前宣言した人物を取り上げたいと思います。コンサートなどでゴルチエの最新の服などバンバン来まくる人で、、、その人の経歴、商品情報(アホほどある)、ファッション観、アート関連情報等々をお送りしたいと思っています。どうでもいい私事ですが、今年中には引退するであろうその女性は、この数年間、私に多大な元気を与えてくれた人なんですぅ♪
中国への旅行とバッティングする可能性があって、何号から前夜祭が始まるかはまだ未確定です。
ではでは、みなさん、おやすみなさい♪
投稿者 flaneur : 23:37 | コメント (0)
