若女、処女、玉藻…。
ワカメとオトメ、そしてタマモ。
昨日、仕事先の史料整理のバイトの女の子が、旅館の領収書を見せてくれた。そして「若女95銭とありますが、どういう意味ですか?」と尋ねられた…。
なんつぅか…、わての性格がバレてるのか…、ついつい、一瞬の間にいくつかのエッチな想像を膨らませてしもたが、領収書には、他に「ビール2円30銭」とか、御夕飯代、御中飯代(昼飯代)とかもあって、「若女」の金額が1円にも満たない点が、芸子や娼婦じゃない。
その場では「日本酒の銘柄やろ!」「私もそう思う!」とオチが付いたが、帰ってからネットを調べると、どうやらワカメらしい。そして、海藻(=玉藻=たまも)が海という現世から少し離れた「あの世」に近い存在ゆえに、古代の海女(あま)は必ず処女(しょじょ)でなければならなかったそうだ。
「あの世」がアマとよばれ、天のことだとすれば、尼(あま)と同様、海女(あま)もまた、天に従事するとでもいうべき職業だと考えられていたと想像するに難くはない。
そこで、折口信夫の全集を引っ張り出してきて、玉藻を中心に調べた。やはり「常世の国」や「マレビト」と関連する語意らしく、神に近しい存在として若女=処女=玉藻というロジックが、古代日本、特に奈良盆地を中心に東側、つまり伊勢方面で成立していたとのことである。
そこで思い出したのが、折口の「処女観」。折口は古代日本の処女について以下の3点を定義している。
(1)性交未経験の女性
(2)離婚した女性
(3)祭事のために、半年前から性交渉を断つ女性
いずれも、男性恋人や夫という存在から遠い状況にいる女性が「処女=おとめ≒若女=わかめ」というように認識されていたようだ。
それにしても、近世・近代からは明らかにバカになったように感じるが、古代の日本列島に住む人々は賢かったのだなと振り返る。少なくとも、古代の日本列島では、女性の人生がリスタートの掛けやすい土壌だったことは確かだ。
ふとしたことでムキになって調べて、面白かった♪
アーメンとザーメンって、関連あるのかしらん…!? 男のことなので、調べる気もないが。
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