ウォン・カーウァイ『若き仕立屋の恋』とフェティシズムの関係
みなさん、こんばんわ!
GWは如何でしたか!
そして、
このメルマガを忘れていませんでしたかーーーーーーーー!!!...?
私は机にかじりつき、勉強!といえば格好いいのですが、ひたすら仕事という日々を送っておりました。
あ、忘れる前に言っておきますね。GW返上した分の休暇、えーと、来週中には上海および近辺地方への旅行へ行って参ります。土日除いてメルマガは3号程度お休みさせていただきますが、どうかご了承を♪
あ、私のGW唯一のイベントとでもいうべき映画鑑賞♪
ウォン・カーウァイ、ソダーバーグ、ミケランジェロ・アントニオーニ3監督による3本立て映画『愛の神-エロス』を見てきました。
感想はウォン・カーウァイのファンサイトで書いておきましたが(http://wkw2004.com/hatenaman/hatenaman.cgi)、まぁ、濃かったですわ。たったの40分で駆け足でまとめた濃密エロス(笑)。今回も『花様年華』以来のテーマ「脱がずにエロスを出し切る」が上手く機能していたように感じます。
アントニオーニのも面白かったのですが(ソダーバーグはむしろ科白重視)、やはり西欧の「エロス」分かったような分からんような・・・。
あまり東洋と西洋と単純比較するのは難しいし、そもそも不毛とは思いますが、ウォン・カーウァイや、主演の一人チャン・チェンも指摘しているように、狭められた空間というのが東洋の場合重要なテーマになってきます。いやそりゃまぁ、日本人だって、人のいない繁華街でチラッと脱いで「露出症」と自称する女性たちもいますけど、しょぼい。こういうのに限って男が撮影するんだよなぁ。
もとい、そんな勘違いカップルはどうでもいいのですが、アントニオーニのラストシーン、女性が裸で自分のために浜辺を踊り続けます。ひたすら踊ります。その後、別の女性が同じ浜辺で(こちらも全裸で)寝そべっているのですが、二人は目を合わせながら微笑しながら、作品は幕を閉じます。
短編なのに贅沢なこの時間配分は、どこか西洋のエロスが宇宙的な広がりに繋がっているということでしょうか。SARSの影響もあって暗いじめじめした娼婦の部屋で繰り広げられる「手」と「手」の接触といったウォン・カーウァイの短編とは大きく雰囲気が違いました。
そこで私は考え込んでしまうわけだ。
ウォン・カーウァイの作品によく出てくる室内の湿度。これが『欲望の翼』以降、エロス発動の状況として繰り返し語られてきたわけですが、これはフェティシズムなのか?
ウォン・カーウァイの作品を論じるに当たってよく言われるのが、描写のフェティシズム。そりゃまぁ、マギー・チャンの履き古したスリッパや、日本語を練習するシーンをベッドの下から撮されたフェイ・ウォンのパンプスや、、、時代劇の『楽園の瑕』を除けば、煙草を吸わせられる女優たち。。。
これらはフェティシズム(簡単に言えばフェチ)なのか?
うーん、フェティシズムを哲学や思想上の問題として初めて取り上げたのは(以前にも書いたか?)、あのカール・マルクスだったりするわけですが、フェティシズムは資本主義下の症例として取り上げられているわけで、資本主義というのはもちろん西洋発祥の期限付き経済制度であって、、、東洋はむしろ「移植」された側で、、、。
となると、系譜としてはフェティシズムが東洋的エロスの原点と見るには無理がある(少なくとも直結はできない)。
で、フェティシズムは部分への愛(パンストとか脚とか)であって、それは断片=死んだものへの愛であるとしたら、、、。ウォン・カーウァイが映し出すのは、部分であってもそれは断片であっても、切り取られたブツという訳ではなく、むしろ、微少なものに全体を表現させるというスタンスが横たわっているように思えます。
つまり、ウォン・カーウァイの作品が描き出す場面や角度は、フェティシズムではなく(ライプニッツ産の)モナド(窓無し部屋のイメージ)ではないかと考えられるわけです。ってことで、ライプニッツ→ベンヤミン→ウォン・カーウァイという路線を少し考えてみたいと思う今日この頃。。。
久しぶりなので、広告も編集後記も長くなっちゃいました♪
え~~~と。
メルマガ第298号くらいから第302号くらいまでは、300号を祝う前夜祭~後夜祭として、以前宣言した人物を取り上げたいと思います。コンサートなどでゴルチエの最新の服などバンバン来まくる人で、、、その人の経歴、商品情報(アホほどある)、ファッション観、アート関連情報等々をお送りしたいと思っています。どうでもいい私事ですが、今年中には引退するであろうその女性は、この数年間、私に多大な元気を与えてくれた人なんですぅ♪
中国への旅行とバッティングする可能性があって、何号から前夜祭が始まるかはまだ未確定です。
ではでは、みなさん、おやすみなさい♪
この日記の追記
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